ハイスクールG✕S   作:ボルメテウスさん

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シンフォギア10周年記念展覧会を見た興奮と共に、以前からやってみたかったシンフォギアの仮面ライダー化という事で、書かせて貰いました。


出会校庭のガングニール
歌姫と繋がる少年


 幼少期から、俺はよく夢を見る。

 

 それは、ここではないどこかの世界。

 

 その世界の少女達との交流だった。

 

 子供の頃から、なぜか見て、疑問に思いながら、彼女達と夢の中だけど交流していた。

 

 彼女達からの相談を受けていた。

 

 夢の中だからこそ、話せる事なのか。

 

 それとも──―本当に俺が見た光景は、あった出来事なのか。

 

 それでも、俺ができたのは、彼女達の相談を乗る事だけだった。

 

 だから、俺は夢の中で言ったんだ。

 

 もっと力になってあげられればよかったんだけど──と。

 

 その言葉をしてみれば、皆、変わらず答えてくれた。

 

「あなたの言葉に、私達は確かに救われた」

 

 そう言ってくれるのなら、それが全てなんだろうと思う。

 

 その言葉で、俺もまた、救われた気がする。

 

「うぅ、ねぇ、まだ勉強を続けるの」

 

 そう言いながら、俺の目の前に、机の上でこちらに突っ伏している少女を見る。

 

 茶髪の癖っ毛が特徴的な少女。

 

 だが、その身体は僅かに半透明であり、幽霊のように見える。

 

「そう言われても、響がテストがやばいと言っていたんだろ」

 

 その幽霊のような少女の名は立花響。

 

 俺が夢の中で知り合った少女の1人である。

 

「そうだけどさー」

 

 彼女は夢の中の立花響とは少し違う点がある。

 

 まず、幽霊のように透けていたりしない。

 

 生きている人間として存在している。

 

 ならば、なぜ透けているのかと言うと、彼女がこちらの世界に滞在している間の現象である。

 

 本来ならば世界を越える事ができない響だが、俺の周囲のみならば、まるで幽霊のような形で実体化する事ができる。

 

 原因も、それがなぜできるのか分からない。

 

 しかし、実際に、俺の身体にあるあれが原因だという事は分かる。

 

「にしても、こっちの世界って、不思議だよねぇ。

 

 ノイズがいないなんて、私の世界では考えられないからさぁ」

 

「俺からしたら、ノイズがヤバ過ぎるだろ。

 

 それに、そっちもあとはアルカノイズぐらいでしょ」

 

「大変だったんだよぉ、本当にぃ」

 

 涙目になりながらも、響は文句を言う。

 

 実際、彼女は苦労してきた。

 

 夢の中でも、俺は何度も彼女の話を聞いていたからだ。

 

 あの時の惨劇を思い出すと、胸が苦しくなる。

 

 そんな俺を見てか、響が頭を撫でてきた。

 

 慰めてくれているらしい。

 

 夢の中ではもう1人の自分とも言えるほど親しんでいた子ではあるが、こうして現実だとあまりそういう感覚はない。

 

「でもね──私は嬉しいんだ」

 

 唐突に言われた言葉に、思わずドキリとする。

 

 顔には出ていないはずなのに──

 

「君とこうやって、一緒に居られるようになって──今は一緒の部屋だし!」

 

 無邪気に笑う彼女を見ていると、どうしようもなく愛おしく思えてくる。

 

 それは夢の中で出会った時とは違い、異性としての意識があったからかもしれない。

 

 ただ、そうなると夢の中では言えなかった事も自然と言いたくなってくる。

 

「俺だって、その」

 

 そう、彼女に告げようとした。

 

 ふと、何かを感じた。

 

 それは、響も同じだった。

 

 窓を開け、見つめると、そこは丁度俺が通っている駒王学園からだ。

 

 それが何なのか分からない。

 

 けど、何か、やばい。

 

「悪い、響。

 

 力を、貸してくれないか」

 

「勿論」

 

 響の言葉を聞くと共に、俺はそのまま窓から外に出て、そのまま腰に手を翳す。

 

 それと共に現れたのは、まるで貝を思わせるドライバー。

 

 同時に俺は手に持ったペンダントを掴む。

 

『Balwisyall Nescell gungnir tron』

 

 腰にあるベルトから鳴り響く音声。

 

 その音声と共に、ベルトから出てきた黄色の欠片が俺の周辺に浮かぶ。

 

 欠片は、真っ直ぐと俺に向かっていき、徐々に鎧へと形成させていく。

 

 四肢にはパワージャッキが搭載され、首元にはマフラー。

 

 そして、最後には仮面が装着され、俺は完全に姿が変わる。

 

『ガングニール』

 

 そうして、完全に変身が完了した俺は、そのまま真っ直ぐと目の前にある結界に向かって、右腕を構える。

 

 右腕にあるパワージョッキが伸び、そのまま勢いに任せて、俺は殴る。

 

 同時にパワージョッキとの相乗効果で、その威力で結界を簡単に破壊する。

 

 結界の中に入ると共に見えたのは、黒いコートを身に纏った男がいた。

 

 その背中には人間とは思えないような翼が生えており、その周りには確かオカルト研究部だったか? 

 

 その部員がなぜかいた。

 

 彼らが一体、何をしていたのか分からないし、目的も分からない。

 

 けど

 

「ほぅ、何者だ?」

 

「仮面ライダーだ。

 

 聞くが、お前、ここで何をしようとした?」

 

 単純でありながら、今の俺が聞きたいのはそれだけだった。

 

「戦争だと言ったら」

 

「そうか」

 

 その言葉だけで、俺がこれからやる事は決まった。

 

「だったら、お前をここで止める」

 

「ほぅ」

 

 それに対して、笑みを浮かべながら、その手には光の槍を持っていた。

 

「ならば、ここで止めてみろ!」

 

 その言葉と共に、槍は真っ直ぐと俺に向かって、放たれる。

 

 それに対して、俺は迫る攻撃に対して、正拳突きで打ち砕く。

 

「絶対に離さないこの繋いだ手は。

 

 こんなにほら暖かいんだ ヒトの作る温もりは」

 

 それと共に、俺は歌を紡ぎながら、同時に足にあるパワージョッキの勢いと共に、俺はそのまま目の前にいる男に殴る。

 

「なに?」

 

「難しい言葉なんて いらないよ。

 

 今わかる 共鳴する Brave minds」

 

 俺は歌を歌いながら、その拳を防ごうとする男の攻撃を弾き飛ばす。

 

 そして、俺は歌を続ける。

 

 男は吹き飛ばされながらも空に飛び立つ。

 

 その際に何かをしたようだったが、それが何かまでは分からなかった。

 

『まだまだ、行けるよね!』

 

 聞こえる声。

 

 その声と共に頷くと共に、空へと飛んだ男に向かって、すぐに追いつく。

 

『「解放全開! イっちゃえHeartのゼンブで進む事以外 答えなんて あるわけがない。

 

 見つけたんだよ 心の帰る場所」』

 

「なんだっ貴様はっ! 

 

 歌を歌う度にっ、力がっ増してっ」

 

 俺はそのまま追いついた男に対して、地面に叩きつけるように殴り続ける。

 

 地面へと落ちると同時に、まだ空中にいた俺は飛び蹴りを叩き込む。

 

 その一撃を食らわないように、すぐに男は横へと転がりながら攻撃を避ける。

 

「はぁはぁ、どうなっているっ! 

 

 貴様っその鎧はっ!!」

 

 その言葉の代わりと言わんばかりに、俺はそのままパワージョッキを大きく伸ばす。

 

「『ガングニールだああぁぁ!!』」

 

 同時に俺はそのままパワージョッキの勢いと共に蹴りを真っ直ぐと男に放つ。

 

 それを男は手に持っていた光の槍でガードするが、そんなことは関係なく、砕く。

 

 胴体に激突した蹴りによって、吹き飛ばされた男はそのまま壁に叩きつけられる。

 

「『ふぅ』」

 

 俺達は同時に息を整える。

 

『この人は一体』

 

「色々と気になる所だけど、とりあえず」

 

 そう言いながら、こちらの戦いを見ていたオカルト研究部を見つめる。

 

 彼女達が一体何者なのかも分からない。

 

「逃げるか」

 

『えっ、話さないの』

 

「そういう場合じゃないからな」

 

 響の言葉を無視し、俺は再びパワージョッキでそのまま跳び上がる。

 

「まさか、シンフォギアに近い何かがあるのか?」




仮面ライダーシンフォ
『ギャラルホルンドライバー』
平行世界に存在するシンフォギアと共鳴する事で力を発揮する力。
この世界では神器と呼ばれる一種であり、使用者に合わせて、形を変える。
夢の中で共鳴したシンフォギア装者の力を借りる事ができ、変身アイテムであるギアペンダントをシンフォブレスに読み込ませる事で、変身する事ができる。
共通の素体となる形態としては、仮面ライダーBLACKSUN。

『シンフォブレス』
ギャラルホルンドライバーと連動したアイテム。
手甲型のアイテムであり、様々な情報を読み込む事ができる。
ギアペンダントを握る事で、変身者を仮面ライダーシンフォへと変身させる事ができる。
さらには、様々なアイテムを読み込ませる事で、ギア形態に新たな力を心象変化を発動する事ができる。

『ガングニールギア』
仮面ライダーシンフォの基本形態と言える姿。
四肢にはパワージャッキが搭載されており、徒手空拳を基本とし、戦闘スタイルを、攻撃に移動にと幅広くサポートする。
最も心象変化を行いやすい形態でもある。
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