ハイスクールG✕S   作:ボルメテウスさん

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再会って、なに?

ソウゴの身体から牙が突き抜けている。

 

その事に俺達、全員が驚きを隠せない。

 

いや、さらに言えば、ロキを含めた全員が驚きを隠せないというのが正確な所だ。

 

「なんだっ、あれは」

 

貫いたその牙はフェンリルの物にしては大きすぎた。

 

何が起きたのか困惑している間にも、その牙はより大きく姿を現す。

 

よく見れば、その牙はソウゴが使うギャラルホルン・ドライバーから出ていた。

 

そのまま勢い良く飛び出してきた牙と共に、ソウゴの身体から出てきたのは巨大な龍だった。

 

かつて見た、ドライグ達の姿を思わせるような、赤いドラゴンを思わせる、その機械の身体で覆われている。

 

黄色く輝く瞳に、背中にはジェット機を思わせる翼。

 

その獰猛な姿は、ドラゴンというよりも、どこか恐竜を思わせる存在だった。

 

突縁現れたその存在が敵なのか、味方なのか分からない俺達はそのまま構える。

 

「なんだっあれは」

 

その大きさはソウゴの身体から出てきたとは思えない程の巨体だった。

 

俺達が驚きを隠せない間にも、さらに変化が起きる。

 

ギャラルホルン・ドライバーから飛び出たのは、黄金の光だった。

 

真っ直ぐと、ソウゴの身体の周りを飛ぶ。

 

それに驚いたフェンリル達は、すぐに警戒するように、後ろへと跳ぶ。

 

それと共に、先程の恐竜と同様に、ソウゴのすぐ横に降り立つ。

 

その姿は、先程までの恐竜を思わせる存在と同じく、どこか機械的な存在が立っていた。

 

「一体何が起きているんだ」

 

驚きを隠せない俺達を余所に、ソウゴもまた目を見開いていた。

 

だが、それは新たな敵に対する脅威ではなかった。

 

むしろ、どこか、懐かしそうな様子だった。

 

「ガウマさん。

それにゴルドバーン」

 

「ガウマさん?」

 

その名前に俺は思わず疑問に思い、首を傾げる。

 

その視線は、あの赤い恐竜の方へと向けていた。

 

まさか、普段は人間の姿で、本来の姿はあのロボットを思わせるのか?

 

そんな考えをしていたが。

 

「ソウゴ、あのダイナゼノンからは、どこか生気はない。

もしかしたら」

 

「まさか」

 

そう、何か分かったように、落ち込んでいた。

 

未だに現状は分からない事は多い。

 

しかし、あのガウマと思っていた赤い龍はどうやらダイナゼノンと呼ばれる存在。

 

そして、ガウマはもしかしたら、乗っていたパイロットかもしれない。

 

『いいや、ガウマは確かにそこにいる。

だからこそ、お前が放つ光に導かれて、ここに来た』

 

同時に、ソウゴの隣にはこれまで見た事のない人影がいた。

 

全身は紫色に染まっており、ソウゴの全身が黒い昆虫を思わせる姿とはまた違うスマートな騎士を思わせる姿をした存在だった。

 

「ナイトさんも?

まさか、さっきの光で呼べたのか」

 

そう、まさかその名前の通りに出てくるとは、さすがに思わなかった。

 

『あぁ、さて、事情はよく分からないが。

どうやら、奴らが戦うべき敵のようだな』

 

そう、ナイトさんと呼ばれた人物は、そのままロキの方を見つめる。

 

「最初はどうなるかと思ったが、どうやら実体はないようだな」

 

「えっ」

 

その言葉と共に、見てみると確かに先程、勢い良く出てきたのは良いが、ソウゴを中心にした3つは、どれもまるで実体がなかった。

 

どうやら、翼さんと同じようにその身体は幽霊のように透き通っている。

 

「ギャラルホルンによって呼び出す事ができても、直接戦闘を行う事ができないのかっ」

 

まさか、ここに来て、助っ人が。

 

「いいや、十分過ぎるぐらいだぜ!」

 

その言葉と共に、フェンリルがそのままソウゴに向かって襲い掛かった。

 

しかし、ソウゴはそのまま地面を大きく踏むと共に、跳び上がる。

 

それは、この空間にある月をバックに。

 

ソウゴ、ナイトと呼ばれた紫色の騎士、ダイナゼノンと呼ばれた赤い龍、金色の鳥。

 

その4体が同時に見えた。

 

「今こそ全員の力、合わせる時だ!」

 

『UNISON!DYNAZENON&GRIDKnight』

 

その言葉と共に、ソウゴはその手を翳した。

 

その音声が鳴り響くと共に、ソウゴの身体に紫色の騎士が吸い込まれる。

 

それによって、これまでの青い身体が一変し、紫色の合わさった姿へと変わった。

 

しかも、それだけでは終わらなかった。

 

先程までは確かに一つの龍を思わせるダイナゼノン。

 

そのダイナゼノンは4つのパーツに別れて、分離した。

 

まさに、合体ロボットだとは思わず、驚愕している間にも、そのままさらなる変化が起きる

 

ダイナゼノンのパーツの内、3つはそのままソウゴの胴体、腕、脚と各々に合体していく。

 

それによって、その身体はかなり大きくなっており、ソウゴの身体に合わせたとはいえ、俺達でも首を上に上げないと見えない程の巨体になる。

 

そうして、鎧を身に纏ったソウゴに対して、黄金の鳥は分離し、胴体が胸部に盾として、ソウゴの頭に兜として合体する。

 

最後に、残ったパーツは肩に巨大な龍を思わせる砲台へと変形し、装着する。

 

そうして、全ての合体を終えると共に、ソウゴの背中には紫色のマントが出てくる。

 

「合体完了!カイゼルグリッドナイトモード!!」

 

「姿が大きく変わった」

 

「というよりも合体しただと」

 

それは、これまで何度も見てきたとんでもない姿とはまた違った。

 

『まさか、ギャラルホルンでさらに異なる世界の力を身に纏ったのか』

 

「異なる世界。

まさか、あれが」

 

ドライグの声と共に、アザゼル先生の声が聞こえた。

 

「それじゃ、バトル・ゴー!」

 

その叫び声と共に、ソウゴは、そのまま走り出した。

 

その行く先は真っ直ぐと、ロキだった。

 

「姿が変わった所で」

 

そう言っている間にも、フェンリル達がそのままソウゴに襲い掛かろうとした。

 

だが、ソウゴの脚に装着されたパーツが火を噴くと同時にまるでジェット機を思わせる早さで、フェンリル達の攻撃を避けた。

 

「バーストミサイルキック!」

 

同時にフェンリル達に向けて、蹴りを放つと共に、その脚からなんとミサイルが飛び出していく。

 

さすがにミサイルという事で驚きを隠せないフェンリル達は、その衝撃にすぐに吹き飛ばされる。

 

だが、それを狙うようにロキもまた魔方陣をソウゴに向けて放っていた。

 

しかし、その巨大な腕をそのまま振り上げると紫色のエネルギーを円形状に収束する。

 

「カイゼルナイトサーキュラー!」

 

そのまま、全ての魔方陣を切り裂くように、斬り上げる。

 

そうした、戦い方は、これまでのソウゴの圧倒的な力。

 

だが、そのカイゼルグリッドナイトモードは圧倒的だった。

 

「ほら、お前らも、呆けている場合か。

あいつ1人だけにするつもりか」

 

そう、先生からの言葉を聞いて、俺達も引き締めた。

 

確かに、ここでぼーっとしている訳にはいかない。

 

俺達も、やってやるっ!

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