ハイスクールG✕S   作:ボルメテウスさん

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ほとんど、ありという事なので、少しづつ続けていきたいと思います。
できれば、感想などがあればやる気に繋がりますので、皆様の応援お待ちしています。


月光校舎の天羽々斬とイチイバル
堕天使との接触


 謎の黒いコートの人物との戦いから数日の時が経った。

 

 あの時、戦いが行われたはずの駒王学園の校庭は、まるで何も無かったように修理されていた。

 

 その事に対して、俺は疑問に思いながらも、普段通りの日常生活を送るように心掛けている。

 

 何よりも、あの校庭で戦った時にはオカルト研究部のメンバーがなぜいたのか、俺は未だに分からない事ばかり。

 

 なので、結局あの事は俺の中で謎のままで終わっている。

 

「にしても、本当に謎過ぎるだろ」

 

 オカルト研究部は、俺からしたら謎が膨れ上がっていた。

 

 一般人だと思っていた彼らがなぜ黒いコートの男と戦っていたのか。

 

「まぁ、考えたってしょうがないよな。だって、普通じゃないし。さすがファンタジーだなって思う」

 

 そんな事を考えていると、チャイムと共に授業が始まった。

 

 午後の授業は何事も起きずに終わり放課後となった。

 

 俺はそのまま何も用事がない事も考えて、そのまま家に帰ろうとした時だった。

 

「へぇ、お前さんか」

 

「んっ?」

 

 聞こえてきた声。

 

 それと共に振り返ると、そこには金髪の男性であり、世に言うイケオジと呼ばれるような男性が立っていた。

 

 しかし、それが問題ではない。問題は目の前にいる人物だ。

 

「俺に何か用か?」

 

「いや、なに。

 

 お前から少し珍しい気配を感じてね」

 

「珍しい?」

 

 それが何を意味するのか、よく分からず俺は首を傾げる。

 

「なに、コカビエルを倒した奴がどんな奴かと思ってな」

 

 そう、俺に問いかける。

 

「……コカビエル?」

 

 本当に誰だか分からず、首を傾げる。

 

 話している感じだと、俺がどこかで知り合ったらしいが、まったく覚えていない。

 

 ただ、なんというかその言葉遣いといい態度といい、なんだろう。

 

 俺の中にあった警戒レベルが上がる。

 

 この人の目的は不明だが、絶対に危険な人間だという事が分かる。

 

「だったら、これを見せた方が早いな」

 

 その言葉と共に、その男の背中から翼が生えた。

 

 それは、確かに、あの時に戦った黒いコートの男と同じだった。

 

「っ」

 

「ははっ、どうやら見覚えありのようだな」

 

 俺の反応を見て、まるで悪戯に成功したように笑みを浮かべる。

 

「俺の名はアザゼル。

 

 まぁ、コカビエルの上司みたいな存在だな」

 

「それって、つまり、そのコカビエルさんの仇討ちみたいですか」

 

 俺は思わず構えてしまう。

 

 思わず、勢いで言ってしまったが、状況が把握していないのに倒した。

 

 だからこそ。

 

「あぁ、別に敵討ちという訳じゃない。

 

 むしろお前には礼を言いたいぐらいだからな」

 

「礼だと?」

 

「あぁ、お前のおかげで三大勢力での戦争を防ぐ事ができた」

 

「戦争だって」

 

 その言葉に俺は驚きを隠せなかった。

 

「なんだ知らなかったのか?

 

 まさかと思うが、堕天使や悪魔は」

 

「えっ、そんな存在いるのっ!」

 

 驚きを隠せない俺はつい叫んでしまう。

 

 いや待て、落ち着いて考えれば当たり前の事じゃないか。

 

 悪魔とか堕天使がいるなら、逆にいないと考える方が難しい。

 

 というより、冷静になれば普通にあり得る話ではないか。

 

 うん、そうだよね。おかしいと思ったんだよ。だって、こんなファンタジーの世界に現代科学があるなんてありえないもの。

 

「まぁ良いわ。

 

 とりあえず、お前の神器を見せてくれないか? 

 

 結構気になっていたからな」

 

「神器?」

 

「あぁ、お前が身に纏っていた鎧の事だよ」

 

「鎧」

 

 既に向こうは俺の正体がばれている以上は、隠しても無駄かもしれない。

 

「一応、聞くけど、この姿?」

 

 俺はそのままベルトを出す。

 

 そのベルトと共に、俺の身体は黒い鎧を身に纏う。

 

 何も纏っていない素体となっている。

 

「ふむ、あいつからの報告とは違うようだな。

 

 にしても、見た事の、いやちょっと待て」

 

 そうしていると、アザゼルは俺の腰にあるベルトを見て、驚きを隠せなかった。

 

「ギャラルホルンなのか? 

 

 なんで、ここに? 

 

 というか、ギャラルホルンの神器って、一体どうなっているんだぁ!!」

 

「っ」

 

 アザゼルは一目で、これがギャラルホルンだと分かった。

 

「いやぁ、驚きを隠せないぜ。

 

 まさか、ラグナロクの始まりを意味するのが、こんな姿になるとはね。

 

 それで、何時からだ」

 

「子供の頃からだ」

 

 響達との戦いを通して、何時の間にか会得した姿だ。

 

「まぁ良いか。

 

 とりあえず、お前には少し頼みたい事がある」

 

「頼みたい事?」

 

 首を傾げる。

 

「今度行われる三大勢力の会議。

 

 そこに出て欲しい」

 

 いきなりとんでもない事を言って来たよ。

 

 思わず固まってしまう。

 

「えっと、理由としては」

 

「お前さんはコカビエルを止めた英雄となっているからな。

 

 会議に出てきてくれれば、他の勢力との繋がりも作れるし、今後の活動にも役立つ筈だろ」

 

 確かにそれはあるだろう。

 

 しかし、俺にとっては重要な問題があった。

 

「俺、人前に立つ事が苦手なんだが」

 

 正直なところ、そういった事は得意じゃない。

 

 というより、そもそもの話として注目されるのが好きではないのだ。そんな俺の言葉に、アザゼルは苦笑いを浮かべる。

 

「まぁ安心しろ。

 

 そんな難しい事は言う必要はないと思うからよ」

 

「はぁ」

 

 ため息をつくしかなかった。

 

 とりあえずは、当日は誰かに来て貰う必要がありそうだな。

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