駒王学園における修学旅行当日。
その日、俺達は兵藤達との待ち合わせしている場所へと向かった。
「んっ、兵藤達はあそこだな、クリス」
「あっあぁ、そうだな」
そう言いながら、俺達はそのまま真っ直ぐと既に集まっている場所へと向かった。
見ると、こちらが来た事に気づいた。
「遅かったな」
「まぁ、色々と準備していたからな」
そう言いながら、これまで通り、軽い会話をしていく。
そうしている間にも、クリスは周りが気になっていたのか、キョロキョロと見ていた。
それは、何か心配するように見つめており、顔を赤くしている。
「いやぁ、にしても、なかなかの大きさよねぇ」
「ひゃぁ!?」
そうして、クリスの背後に何時の間にか回り込んだ人物がいたのか、そのまま、クリスの胸を揉んでいた。
「なっ何をするんだよ」
「いやぁ、ごめんごめん。
なんだかぼーっとしているか思わずやっちゃたわ」
そう言いながら、桐生は笑みを浮かべる。
「たく、このクラスは変人ばかりかよ」
その言葉を言いながら、クリスは未だに慣れない様子で、自分の身体を見る。
現在、クリスが身に纏っているのは駒王学園の制服。
それが意味しているのは、今回の修学旅行の間のみ、クリスを駒王学園の生徒となっている。
先日、響が提案した事。
それは、クリスに修学旅行を参加して貰う事だった。
実は、クリスは向こうの世界では、任務と重なった事によって、修学旅行に行けなくなっていた。
それを残念に思っていたのを見かけた響はどうにかできないか、悩んでいた所、丁度俺が修学旅行に行く事を思い出し、そのまま提案する。
俺自体は、別に問題なく、駒王学園の生徒達に対しても、アザゼル先生が配慮してか、記憶の置き換えで、アーシア達と同時期に転校してきた転校生という設定で記憶を刷り込まれた。
まぁ、身体にはほとんど悪影響もなく、写真に写ったとしても、問題ないようになっている。
「にしても、クリスと一緒に旅行できるのは嬉しいなぁ。
こういうの、本当に嬉しいから」
「ほほぅ、そういうソウゴ君に質問ですけど、クリスの可愛い所は?」
「そうだなぁ、まずは以外と寂しがり屋で、食べ方が汚い所もある。
口が悪いようだけど、実は「お前も何を喋っているんだ、馬鹿」えぇ」
桐生がせっかく聞いてきたので、俺が応えると、そのままクリスが突っ込みを入れるように頭を叩く。
「えぇ、クリスは俺が褒めるのは嫌なの?」
「当たり前だろ。
こんな公衆の面前で、恥ずかしいだろ」
「えぇ、という事は家でやっても良いんだ。
実際の所、どうなの、ソウゴ君や」
「んっ、褒めるも何も、当たり前の事を言っているだけだよ」
「ふむふむ、これはなかなかの天然だねぇ。
それにしても」
そうしていると、桐生が何やら後ろを見ると。
「くそぉ、ロリ巨乳のクリスが、あの天然ソウゴにっ取られるなんてっ」
「俺達の理想がっ、俺達の理想がっ」
「この修学旅行で、密かに狙っていたけど、まさか既に彼女持ちとは」
「しかも、あの感じ、既に結構やっているわよ、あははは」
兵藤といつもつるんでいる2人と、よく覗きの被害を受けている2人が何やら落ち込んでいるようだが。
「何があったんだ?」
「あぁ、君はそのままで。
それよりも、そろそろ時間じゃない」
「そうだね。
それじゃ、クリス、旅行に行こうよ!!」
「たく、この天然馬鹿は」
そう言いながらもクリスの表情はどこか嬉しそうにしている。
思った以上に、今回の旅行は楽しそうになるな。