修学旅行の3日目。
その日、俺達は一緒に行動しているグループの中に他のメンバーも合流していた。
そのメンバーとは九重とゲイツの2人だった。
始め、九重の事を見て興奮した元浜が鼻息を荒くしていたが、ゲイツがかなり睨み付けて、警告していた。
だが、そんなゲイツを気にせず、桐生がそのまま九重を抱き締めたまま可愛がっていた。
そうした事もあり、上手く九重の案内の元で、京都の観光が始まった。
そうした中で、他のメンバーが九重と一緒に楽しんでいる間に、俺はゲイツに近づく。
「ゲイツも一緒に回ろうよ。
せっかく、一緒にいるんだから」
「ゲイツ言うな。
俺はあくまでも九重様の護衛の為に来ただけだ」
「堅いなぁ」
「五月蠅い」
そう、ゲイツは少し舌打ちをする。
だが、すぐにこちらを向く。
「お前には、感謝している」
「んっ?
何の事?」
「お前が始めに九重の護衛の為に一緒に連れて歩く。
その目的は、本当は護衛じゃないんだろ」
「いや、護衛は本当にするつもりだよ。
けど、今、最も誘拐を気にしているのはあの子とクリスだ。
だから、少しでも互いに楽しめるように、俺は提案しただけだから」
そう言いながら、九重は楽しそうに、クリスもそれに合わせて笑みを浮かべるように、一緒に楽しんでいた。
本当だったら、修学旅行を行っている間は楽しんで欲しかったけど、こんな事件が起きた以上、そんな事はできない。
そんなクリスの責任感を少しでも減らせると思って、提案した。
けど、どうやら俺が思っていた以上に2人の緊張は解れている様子だった。
「・・・あのクリス。
本当は別の世界の住人なんだな。
そのギャラルホルン・ドライバーによって呼び出す」
「そうだよ。
俺にとっては大切な恋人だからね。
ゲイツは、そういうのはどうなんだ?」
「俺には、未だに分からない。
恋愛など、興味もなかったからな」
「あっ、俺も。
響達に対して、本当に恋愛を自覚したのは高校に入ってから。
それ以前は、ただの親友だったからね」
「親友か。
俺が時折聞こえる彼女達に対して、俺は未だに恋愛感情があるとは思えない……
だが」
同時にゲイツは何かを思ったのか、ギャラルホルン・ドライバーに手を伸ばす。
「特別な誰かを守りたい。
その思いは、俺も理解できる」
「ゲイツって、結構九重にご執心なの?」
「・・・あの親子には、数え切れない程の恩がある。
それに報いる為にもな」
「そっか。
なんか、俺と似ているね」
俺はそう言いながら、ゲイツと話していると共に感じた奇妙な感覚。
それは一瞬で俺達を別の空間に飛ばされていた。
「この気配」
「そういう事か」
「久し振りだな、先記。
それに悪魔諸君」
そう言いながら、俺達の前に現れたのは、英雄派の奴らだった。
「知り合いなのか?」
「前に俺を誘ってきた奴ら。
けど、正直、気に入らないけどね」
「そう言われると、残念だ。
せっかく、こちらは特別なゲストを呼んだのに」
「なに?」
その言葉と共に、現れたのは。
「・・・はぁ」
それは、俺とクリス。
それとも2人同時だろうか。
奴らの背後から現れたのは全身を細かいウロコ状のパーツに銀色の鎧。
それは
「「ネフシュタンっ」」