ソウゴがノーブルレッドと戦闘を行う直前だった。
ゲイツ達の目の前に立ちはだかった男に対して、背中に背負った九重を守りながら、睨む。
「おいおい、どうしたんだよ。
自慢の怪力はどうしたんだよぉ!!」
そう言いながら、ゲイツを襲い掛かってきた英雄派の一人であるヘラクレスに対して、舌打ちをする。
その巨漢から放たれる一撃に対して、ゲイツはその攻撃を避けるのに必死だった。
攻撃自体、ゲイツは受け止めるのは簡単だった。
しかし、ゲイツが恐れていたのは、その一撃を受け止めた後に守るべき存在である九重に攻撃される恐れがある。
だからこそ、ゲイツは攻撃を必死に避けていた。
「ゲイツっ」
その様子を見て、九重は潤ませながら見つめる。
「そんな餓鬼を連れているからなのか?
まったく、人外を庇っているから、そんな腑抜けになるんだよ」
「お前には分からないだろうな!」
ゲイツはそう呟きながら、後ろに抱える九重を重さを感じる。
「何も背負っていないお前には、これがどれだけ尊いのか。
それすらもな」
「所詮、敗者の戯れ言だろうな!」
その叫びと共にヘラクレスはその拳を真っ直ぐとゲイツに振り下ろそうとした時だった。
「吹っ飛びやがれ!!」
聞こえた声。
同時に見れば、クリスが既に大型のミサイルを真っ直ぐとヘラクレスに向けて放った。
驚きを隠せないヘラクレスだが、なんとかそのミサイルを受け止めるが、遠くへ吹き飛ばされる。
「おい、大丈夫かっ」
「あぁ、なんとかな。
だが、ソウゴの奴は」
そう言いながら、見つめた先にはソウゴが巨大な結界に閉じ込められた場面だった。
「どうすれば良いんだ」
状況はまさに最悪。
そう思える時だった。
「君らしくない発言じゃないか、ゲイツ君」
「なに」
聞こえた声。
その声の主を見つめると、そこにいたのは一人の男だった。
黒と緑が入り交じった奇妙な衣服を身に纏っているその男は顔はフードに被っており、その素顔を見る事はできない。
だからこそ、全員が警戒する。
「お前は一体誰だ?」
「私かい?
そうだね、私の名はウォズ。
ただの王の未来を見届ける者だ」
そう、胡散臭い笑みを浮かべながら、ウォズはその懐からある物を取りだし、そのままクリスに投げる。
疑問に思いながら、見ると。
「これって」
「ネフシュタンの権杖。
これを見つけるのには苦労したよ。
その際に、鎧の方は奪われたがね」
「てめぇは一体」
「ここではウォズとさせて貰う。
さぁ、君はソウゴの元へ。
このままでは、死んでしまう」
「だけど、こいつは」
「ゲイツ君ならば、心配ないだろ。
なぜならば、既にあと少しなんだから」
「あと少し?」
その言葉の意味がどういう事なのか、クリスは疑問に思う。
だが
「行ってくれ。
ここは、俺がなんとかする」
そう、ゲイツの言葉を聞くと共に、頷くと。
「悪いがここは頼むぞ」
同時に、クリスはミサイルを作り出すと共に、真っ直ぐとソウゴがいる場所に向かった。
「さて、ゲイツ君。
君はその子の事を守ろうとした。
それは、君にとってはどのような存在なんだ?」
「守るべき存在。
それは変わらない」
「その為に、君は生きるのを諦めるのかい?」
その問いかけに対して、ゲイツははっきりと首を横に振る。
「俺の、この命はお二人の為にある。
だが、それをもしも使う時があるとしても、最後まで諦めるつもりはない。
それは俺の意思でもある」
『だったら、諦める訳にはいかないよな』
同時に、ゲイツのギャラルホルン・ドライバーから聞こえた声。
それに目を見開きながら、驚くゲイツの横には一人の女性が立っていた。
腰まで伸びている赤い髪が特徴的な女性。
突然、現れた事に疑問に思う。
「お前は」
『なんだ、ずっと呼んでいたのに、なんだよその態度は?
私は天羽奏。
あんたが言うシンフォギア装者だよ』
「あんたがっ」
『こっちにずっと来ようとしていたけど、どうも時間がかかってな。
けど、どうやら上手く行けたようだな』
そう言いながら、奏の視線は九重へと向けていた。
『その子の為にも、負ける訳にはいかないんだろ』
「あぁ、だから、俺に力を貸してくれ」
『だったら、すぐにペンダントを握りな』
そうしている間にも、ヘラクレスは既に起き上がっていた。
「てめぇは、許さねぇぜ!!」
叫び声と共にヘラクレスは、その腕と一体化しているミサイルを真っ直ぐと放ってくる。
突然の攻撃。
それに対して、ゲイツは迷う無く、ペンダントを握る。
『Croitzal ronzell Gungnir zizzl』
同時に、襲い掛かるミサイルに対して、ゲイツはそのまま拳を突き出す。
それに合わせるように、ゲイツの前に現れたのは白と黄色のアーマーがあり、その手には巨大な馬上槍があった。
それによって、ミサイルを跳ね返すと共に、ゲイツはそのままアーマーを身に纏う。
「なっなんだ、それはっ」
『こいつはガングニール。
あんたらの知っているガングニールと同じ物だ』
「ガングニール、これが…」
そう言いながら、ゲイツは驚きを隠せずに、その手に持つ槍であるガングニールを見つめる。
「そんな虚仮威しなどっ!」
そうして、ヘラクレスが叫ぶよりも早く、ゲイツは真っ直ぐとヘラクレスに向かってガングニールを投げていた。
その巨大な槍による攻撃は、ヘラクレスは目を見開きながら、すぐにミサイルを撃つ。
それによって、槍は爆風によって、吹き飛ばされる。
すぐにヘラクレスはゲイツの方へと目を向ける。
だが、先程までいた場所に、既にゲイツはいなかった。
「どこにっ!?」
消えたゲイツを探すように、周りを見る。
だが、既にゲイツは上空におり、吹き飛ばされていたガングニールを手に持っていた。
同時にガングニールをそのまま構え、穂先を回転させた槍が生み出す竜巻で周囲の空間を吹き飛ばす。
「ぐっ、こんな事にっ!!」
それにはヘラクレスは対応ができず、そのまま吹き飛ばされる。
「これが、シンフォギア」
『なんていうか、ガングニールをここまでとんでもない使い方をするとはな。
ある意味、バカ力だな』
そう、奏の言葉を聞きながらも、そのまま地上に降り立つ。
「さて、それでは、そろそろタイミングがも良いな」
「タイミング?」
それに疑問に思い、首を傾げる。
そうしている間にも、ウォズはその本を開く。
「祝え!異なるの力を受け継ぎ、時空を超え、過去と未来を知ら示す時空の王者!その名も仮面ライダーシンフォネフシュタン無限アーマー!まさに、王者の無限の可能性を示す時である!!」