結果的に言うと、京都での戦いは苦戦をしながらも、なんとか無事に目的を達成する事ができた。
ノーブルレッド達を倒した後、俺達はすぐに捕らわれている八坂を救出する事ができた。
俺が向かった時には、既に兵藤以外はボロボロになっていた。
しかし、彼の活躍で危機的状況を脱する事ができた。
そして、俺達が合流する事で戦況は一気に逆転する事ができた。
そうした戦いを終えた頃には、既に英雄派のほとんどは既にいなくなっていた。
今回の戦いにおいて、彼らの目的を阻止する事ができて良かったと言うべきだろう。
「それにしても悪かったな、クリス。
結局、修学旅行は満足に楽しめず」
「別に気にするな。
こういう厄介事は慣れている。
それにまぁ、別に楽しくなかった訳じゃないからな」
そう言いながら、俺達は残り少ない修学旅行の自由時間を楽しむように回っていた。
『にしても、こっちの世界は想像していたよりも変わっていなかったな』
「基本的な所は似ているかもしれないからな」
そう言いながら、ゲイツと奏さんもまた親睦を深めるように一緒に行動していた。
「それにしても、ゲイツとはここでお別れか。
なんだか寂しいなぁ」
「・・・その内、また会うかもしれない」
「どういう事?」
「八坂様が、九重様を駒王に転入しようと考えている。
そこで、護衛として俺もそちらに向かう予定だ」
「そうだったんだ。
それだったら、嬉しいな」
「・・・それにしても、ギャラルホルン・ドライバー。
他の世界と繋げる代物か」
そう言いながら、ゲイツは自身のギャラルホルン・ドライバーを見つめる。
「まさか、こうして早く見つかるとはね」
「んっ?」
聞こえた声。
振り向いてみると、そこには1人の少女がいた。
清楚で儚げな雰囲気の少女であり、どこかの学校の制服を身に纏っていた。
「あれ?」
同時に感じた違和感。
それはゲイツの時と似たような違和感だった。
そんな違和感とは違い、ゲイツは目を見開いて、驚いた様子で見ていた。
「なっなんで、あっあなたがここにっ」
「この京都で襲撃があったと聞いて、駆けつけたの。
他の所で対応していて、遅れてしまってごめんなさい」
「いえ、そんな事はありません!」
ゲイツと、その少女は何やら話している。
だけど、なぜだろう。
この違和感は。
「あなたは、確か、先記ソウゴね。
私は「ツクヨミ」えっ」
「あれ?」
自然と俺は首を傾げる。
「お前、この方を知っているのか」
「ゲイツの時と似たような感じだけど」
「また、それか」
そう、ゲイツは呆れた様子だが。
「確かに私は月読。
月読有日菜、今度、日本神話勢力から派遣される事になった使者よ」
『なんだか、調と似た名前だな』
「まぁ、確かに」
「調って子と一体、どういう知り合いなの?」
「まぁ、月読調と言って、あれ、もしかしてツクヨミは奏さんの姿、見えるの!」
「えっえぇ、一応」
これは、本当に偶然なのか。
修学旅行において、俺は未だに分からない事が多すぎる。