虚蝉機関という組織について、調べ始めて、数日。
それは、思っていたよりも早く、襲撃してきた。
俺とゲイツとツクヨミ。
俺達、3人を取り囲むように、その異形達は取り囲んでいた。
奴らは、姿形は、様々であり、涙ラインのようなギザギザ模様が刻まれたレンズの奥には瞳が存在し、骸骨を思わせる異形だった。
「こいつらは一体」
「おそらくは、虚蝉機関が研究していたウツセミだと思うけど」
「……」
ゲイツとツクヨミは、その姿に対して、困惑を隠せない様子だった。
だが、俺はそのウツセミの中の一体に目を向ける。
「ゴースト」
「えっ?」
俺はふと、言葉が出てしまう。
「ソウゴ、知っているのか?」
そう、ゲイツは俺に問いかけてきた。
「分からない。
けど」
同時に、俺は自分の腰に当てたギャラルホルン・ドライバーに手を当てる。
「……」
それに合わせるように、ゲイツもまたギャラルホルン・ドライバーに手を伸ばす。
「どういう事だ。
俺達は、こいつらを知っている」
「ギャラルホルン・ドライバーが、教えてくれた?」
「それって、どういう事よ」
そうしている間にも、目の前にいるウツセミをなんとかするのが先決だ。
「行こう、響!」『こっちは準備はできてるよ!!』
「頼むぞ、奏!」『いっちょ、暴れてやるか!!』
俺とゲイツは同時に合わせるように、ペンダントを握り絞める。
『Balwisyall Nescell gungnir tron』『Croitzal ronzell Gungnir zizzl』
同時に俺とゲイツは各々がガングニールを身に纏い、そのままウツセミに構える。
ウツセミの中心に向かって、拳を振り上げる。
すると、他のウツセミも一斉に襲いかかってきた。
「うぉりゃぁあああっ!!」
同時に繰り出した拳から放たれた衝撃波によって、吹き飛ばされていくウツセミの群れ。
しかし、それでもまるでゾンビを思わせるような動きで向かってくる。
それに対して、ゲイツはその手に持った巨大な槍で薙ぎ払いながら突き進んでいく。
そして、その手に持つ槍を構え直し、一気に振り回した。
それによって吹き飛んでいくウツセミ達。
だが、まだ何体か残っているようだ。
そこで、俺は再びペンダントを握る。
『Change! VampireHunter』
その音声と共に、俺の展開されるアーマーの一部に十字架が含まれ、両腕の籠手に内蔵されている杭はパイルバンカーを構える。
その狙いはウツセミの中にいる吸血鬼を思わせる奴。
そいつの名はアナザーキバ。
頭に浮かび上がる名前と共にアナザーキバに対して、そのままパイルバンカーを打ち込み、完全に貫く。
それと同時に爆発が起こる。
「ならば、こっちはこれだな!」
それと同時にゲイツもまた構える。
『Change! Fantastic Beasts』
その音声が鳴り響くと同時にゲイツの手に持っていた槍は巨大なドラゴンの頭を模した槍へと変化する。
そして、それを大きく振り回す事で辺りにいたウツセミを吹き飛ばした。
その中でもアナザー龍騎とアナザーウィザードという個体に対して、槍を構える。
同時にドラゴンの頭は大きく開き、そこから炎が灯る。
そして、まるでバズーカを放つように、ゲイツは槍を構えたまま連続で撃ち込んだ。
それにより、大爆発を起こし、二体の個体は消滅していく。
それを確認すると、俺達の前には未だにウツセミ達は減る様子はなかった。
「さて、まだまだ」
「いや、今日はここまでだ」
突然誰かの声がしたと同時に異形の姿をした人物がウツセミ達の軍勢をまるで従わせるように現れる。
その姿は白目を向き剥き出しとなった歯茎はさながら「仮面」を剥がされた人体模型のような姿。
それには、俺は見た事がある。
「あの時の」
士さんが見せ、俺に渡した力。
それに、似ている。
「お前は一体」
「俺は加古川飛流。
先記ソウゴ、やはりお前とは何度も交差する運命にある…」