ハイスクールG✕S   作:ボルメテウスさん

50 / 106
次元の果てに

学園祭は瞬く間に終わり、俺達に日常が戻ってきた。

 

未だに解決していない問題は多くあるが、それでも和やかな雰囲気はあった。

 

「それにしても、結構食べるね!」

 

「美味」

 

そう言いながら、俺達は今、とある高級ホテルで食事を食べている。

 

今回はなんとアザゼル先生の驕りという事で、実体化している響達も交えて全員で昼食を食べていた。

 

それをまるで掃除機がゴミを吸うように、響達が次々と食べている。

 

「ゲイツは食べないの?

ツクヨミも遠慮せずに」

 

「ソウゴ、あなたはもう少し緊張感を持ちなさいよ」

 

「あぁ、はっきり言うと、この事態に疑問に思わないのか?」

 

「思うって何が?」

 

そう俺が疑問に思うと響達と一緒に座っている子に向けて指をさす。

 

「「なぜ、ここにオーフィスがいるんだ!!」」

 

そう叫んだ先には、黒いゴスロリを身に纏った少女であるオーフィスが座っていた。

 

「なんか、アザゼル先生が話があるからって言っていたから」

 

「お前、軽すぎるぞ!

第一、そいつは未だにテロを企ているんだぞ!」

 

「そうよ。

グレートレッドを倒して、その先で」

 

「えっ、オーフィスの目的って、ただ家に帰りたいだけじゃないの?」

 

俺はそう、思わず首を傾げながら言う。

 

「我、以前まではそうだった。

けど、気になった事がある」

 

「気になった事?」

 

そう言いながら、オーフィスはそのまま俺の方へと目を向ける。

 

「ソウゴ。

魔王にならなかった理由を知りたいから」

 

「魔王?」

 

ゲイツ達はその言葉に疑問に思ったように首を傾げる。

 

それに対して、俺は既に答えが決まっていたので、笑みを浮かべる。

 

「必要なかったから。

もうこの手には響達がいるから」

 

「それは、我の静寂と似た感じなのか?」

 

「さぁ?

けど、オーフィスは最近は歌とか好きなのはあるの?」

 

「…我が好きな曲。

分からない。

けど、歌を聞いていると、満たされる感覚はある」

 

「それだったら良かった」

 

「それに、ソウゴを通して、静寂な世界も見えた」

 

「俺を通して?」

 

その言葉には、本当に疑問に首を傾げた。

 

「魔王となった先にある未来。

それを、蛇を通じて、知れた」

 

「あぁ、それは、本当に俺は知らないからな」

 

実際に、オーフィスは、もしかしたら俺よりも俺の事を知っているかもしれない。

 

「まぁそう言うなって。

にしても、あのオーフィスがここまで感情豊かになるとは」

 

そう、関心するようにアザゼル先生は言うが、特に俺は何もしていないけどな。

 

そうしている間にも、他のメンバー達が次々と来た。

 

「なんというか、ソウゴは、どんな所でも変わりなさそうだな」

 

「んっそうか?」

 

俺達が食事をしている様子を見て、兵藤達は何か呟く。

 

だが、特に気にする必要もなく、俺達は食事を続ける。

 

どうやら、丁度兵藤達は試験を終えて、帰ってきたばかりらしい。

 

「そういえば、ソウゴの禁手とか、覇龍のようなのはあるのか?」

 

「禁手?」

 

俺は思わず首を傾げる。

 

「いや、京都の戦いの時でも見せたあの姿とかだと思うけど」

 

「そもそもギャラルホルンは神器じゃないからな」

 

「えっ、そうなのか?」

 

そう言うと、アザゼル先生が言うと、兵藤は驚いた様子だった。

 

「そもそも、こいつのは他の世界にあるギャラルホルンと謎の力が合わさった奴だからな。

元々のギャラルホルンも神器ではないからな。

まぁ、それを元に作られたようだけどな」

 

「それに関しては、俺に言われても困るがな」

 

そう、ゲイツは黙々と料理を食べていた。

 

そう俺達が食べていると共に。

 

「そうだね。

そろそろ返してほしいな。

僕のギャラルホルン・ドライバーを」

 

「「っ!」」

 

聞こえた声、同時に俺達の前にはテレポートジェムによる魔法陣が現れ、そこから出てきたのは、白いスーツを身に纏った男だった。

 

「あいつはっ」

 

「アダムっ」

 

「奴が、錬金派のボス」

 

同時にそのまま俺達は構える。

 

「久しぶりだね、戦記ソウゴ。

それに、シンフォギア装者も」

 

「まさか、お前にこんなに早く再会できるとはね」

 

「僕としても、もう少し万全にしたかったさ。

けどね、これ以上、力をつけても困るからね」

 

同時にアダムはこちらを見る。

 

「ここで始末させて貰う」

 

その言葉と共に、アダムはその手に魔力を貯めようとした。

 

瞬時に危険を感じた俺は走り出した。

 

「マリア、頼めるか」

 

『えぇ』

 

そうして、今回、響と一緒にいたマリアに声をかけると共に、俺は構える。

 

『DUALUP!Hermes!』

 

鳴り響いた音声と共に、俺の姿はまるで赤いスポーツカーを思わせる姿へと変わる。

 

それと共にマリアもまたヘルメスギアへと変わると共に、瞬く間に接近し、そのままアダムに向けて、攻撃を仕掛ける。

 

本来ならば、響との連携で一気に倒したかったが、アダムが放つ一撃は危険だ。

 

そう考えた俺はそのまますぐに攻撃を仕掛ける。

 

目では追う事の出来ない超スピードを誇り、共鳴したマリアとの連携で超スピードによる攻撃を行っていく。

 

しかし。

 

「ふふっ、少し焦り過ぎだよ」

 

「ぐっ」

 

先程まで、攻撃に使おうとした魔力を全て、防御に回した。

 

そうする事によって、俺達の攻撃を全て防いでいた。

 

以前のアダムが使わなかった手に、少し苦虫を噛んでしまう。

 

「ソウゴっ!」

 

同時に聞こえた言葉と共に、俺達はそこから離れる。

 

それと共にゲイツもまた既に姿を変えていた。

 

それは、マリアと同じくアガートラームであり、平行世界のマリアの妹であるセレナだった。

 

セレナと共に既に準備ができたようで、その剣にはマリアが行ったようなレーザーを真っすぐとアダムに放たれた。

 

放たれた一撃に対して、アダムは完全に防いだ。

 

「よしっこれならば」

 

同時に俺はそのままギャラルホルン・ドライバーに手を伸ばそうとした時だった。

 

「そうだね、良い位置だ。

君ならば、飛んでくれると思ったよ」

 

同時に、俺の身体を包み込むのは腕。

 

「これはっ」

 

見れば、アダムの左腕。

 

本来のアダムの左腕といえる巨大な腕だった。。

 

「長い間、考えていた。

君を倒す方法を。

けど、殺そうとすればする程、君は強くなる。

ならば、どうするか。

この世界から追い出せば良いのさ」

 

「っ」

 

「まさかっあの野郎」

 

「君はギャラルホルンの力でこの世界と装者の世界を行き来できた。

ならば、君自身が別の世界に行けば、この世界には帰る手段はない!」

 

同時に、アダムはその腕に仕込まれていた術式が発動された。

 

「次元の狭間で、永遠に彷徨いたまえ」

 

その言葉と共に、俺は、完全に次元の向こう側に飛ばされてしまう。




という事で、本来ならば11巻の話になりますが、1話で終了となりました。
理由としては、魔獣騒動では、ある意味、現在のソウゴではチート過ぎる事と、せっかくなのでゲイツが出てきたので、彼の活躍を描く為となりました。
皆様の応募、お待ちしています。
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=289863&uid=45956
そして、ゲイツの活躍後、再び登場するソウゴに関する新たな募集を行う予定です。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。