ハイスクールG✕S   作:ボルメテウスさん

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記憶

 フィーネこと了子と共に、かつて錬金派と呼ばれたメンバーの多くはそのまま三大勢力へと合流した。

 

 彼女達にとって、現在の目的としては、自分達を操っていたアダムに対しての復讐であり、その為に三大勢力と協力する事になった。

 

 その知識の量は、三大勢力の中でもトップであるアザゼルと同等以上の知識量を保有しており、未だに不利な状況が続くこの戦いにおいては心強い味方となっている。

 

 まぁ、この戦いが終わった後でも、安全を保証する事を条件としており、彼女達自身もその後の事を考えている。

 

 そして、俺は現在、手元にあるフィーネから渡された時計を見ながら、考えている。

 

「これは本当に」

 

 あの時、アナザージオウへと変身していたアイテムと酷似している。

 

 だが、そこには何も描かれていない。

 

 しかし、それに対する違和感は未だに拭えない。

 

「俺は、これを知っているというのか?」

 

 頭を抱えながら、その腰にあるギャラルホルン・ドライバーに手を置く。

 

 戦いは未だに終わっていない。

 

 力が必要だ。

 

 しかし、それがどうすれば手に入るのか、俺には分からない。

 

「それは君がまだ何を歩むべきか分からないからだ」

 

「っ!」

 

 聞こえた声、同時に振り返れば、そこにはソウゴの叔父であり、未だにその正体が分からない人物、ウォズだった。

 

「お前がフィーネにこれを渡すように指示をしたのか」

 

「その通りだ。

 

 これからの戦いにおいて、おそらくはこれまでの脅威が全て降り注ぐ。

 

 その時、我が魔王だけでは対抗は難しいと考えてね」

 

「魔王? 

 

 まさか、ソウゴの事を言うのか」

 

 俺はそう睨むと、ウォズは嬉しそうに笑みを浮かべる。

 

「あぁ、そうだね」

 

「お前の目的がまるで分からない。

 

 だが、どうやらお前には聞かなくてはならない事が多そうだな」

 

「そうか、私としては君に色々と教えたいが、今は時間がない」

 

 それと共に、ウォズが取り出したのは、俺の持つ時計と似た物だった。

 

 形は僅かに違うが、確かに同じ物だった。

 

「これはミライドウォッチ。

 

 現在よりも未来の世界にいる仮面ライダー達の力を秘めているライドウォッチだ。

 

 そして、これはこうして使う」

 

 同時にウォズの腰には何時の間にかベルトが巻かれていた。

 

 それが何を意味するのか、疑問に思っている間にも。

 

「変身」

 

『投影! フューチャータイム! スゴイ! ジダイ! ミライ! 仮面ライダーウォズ! ウォズ!』

 

 その音声と共に、目の前にいるウォズの姿が変わる。

 

 俺達が変身している姿とは異なり、どこかSFに出てくる機械の鎧を思わせる姿。

 

「それはっ」

 

「仮面ライダーウォズ。

 

 これこそ、私の仮面ライダーとしての姿だ。

 

 さぁ、来たまえ、ゲイツ君。

 

 君に、仮面ライダーの力を教えてあげよう」

 

「望む所だ、変身!」

 

『RIDER TIME』

 

 鳴り響く音声と共に、俺はそのまま変身すると共に真っ直ぐとウォズに向けて走り出す。

 

 それに合わせてウォズも手を掲げ、俺の拳を軽く受け流す。同時に俺は蹴りを放ち、それをウォズは避けると同時に背後へと回り込む。

 

 即座に俺は振り向きながら裏拳を放つが、ウォズは腕で受け止めると、衝撃を利用して後方へと下がる。

 

「中々良い動きをするね」

 

「余裕そうな顔で言うな」

 

「いやいや、さすがはゲイツ君と言った所だね」

 

 そう言いながら、奴は未だに余裕な態度を崩さない。

 

 これまでも、この世界で戦ってきた相手とは比べものにならない程の強さを持っている。

 

 しかも、こいつはまだ本気を出していない。

 

「ちっ!」

 

 俺はこのまま終われないという思いと同時に、ウォズに対して苛立ちを覚える。

 

 どうしてなのかは分からないが、こいつは気に入らない。

 

 そんな思いのままに、俺は攻撃を続ける。

 

 しかし、ウォズは冷静に俺の攻撃を避け続ける。

 

 まるでこちらの動きを全て見透かされているかのような感覚に陥りながらも、それでも止まる事無く攻撃を仕掛ける。

 

「さて、では少しだけだが、他の仮面ライダーの力を使うとはどういうのか、見せてあげよう」

 

 それと共に、ウォズが取り出したのは、先程のウォッチとは違う物だ。

 

『ギーツ』

 

 その音声と共に、そのままベルトにセットする。

 

『投影! フューチャータイム! セット! ファイト! ブースト! フューチャーリング! ギーツ! ギーツ!』

 

 その音声と共に、ウォズの姿は変わる。

 

 先程まで緑色の部分は赤く塗り変わり、その姿はまるで狐を思わせる姿だった。

 

 それに疑問に思う。

 

「なんだ、それは」

 

「これは仮面ライダーギーツ。

 

 こことは違うデザイアグランプリと言うデスゲームで、何度も世界を救った仮面ライダーだ」

 

「仮面ライダーギーツ?」

 

 それに疑問に思っている間にも、ウォズの動きが見えた。

 

 両手を真っ直ぐとこちらに向けると、腕部の固定式短銃を連射してきたのだ。

 

「くそっ!?」

 

 咄嵯の判断で避けようとするが、その弾幕の多さに回避する事ができない。

 

 両腕を前に出して防御態勢を取る事でどうにか防ぐが、それだけでもかなりのダメージを受けてしまう。

 

 そしてそれと同時に、俺の腕には傷が付く。

 

 どうやら、あの武器から放たれる弾丸は、かなり強力なようだ。

 

「ゲイツ君。仮面ライダーの力を最大限に活かす方法。

 

 それは、その仮面ライダーの事をよく知る事だ」

 

「知ると言ってもっ、これまで知らない奴の事を知る事なんてっ!」

 

「戦いの中で、それを感じ取るんだ。

 

 それが、この戦いの中で感じるんだ」

 

 そう言いながら、ウォズはこちらへと向かってくる。

 

 俺はそれに対して、なんとか対処しようとするが、それを全て避ける。

 

 こいつ、本当に強い? 

 

  いや、だがしかし……。

 

 確かにこの動きは凄まじい。

 

 まるでこちらの動きが全て読まれているかのように感じさせるほどに。

 

 これが、ウォズの言う、仮面ライダーの力なのかっ。それでも俺は諦めない。

 

 どれだけ強くても、勝てる可能性が0でないなら。

 

 必ず勝つ為に、俺は全力を出すのみだ!! 

 

  そう思いながらも攻撃を続けるが、やはり当たらない。

 

 このままでは負けるかもしれない。

 

 そんな不安が頭を過るが、だからといって止めるわけにはいかない。

 

「俺は負ける訳にはいかない!!」

 

 その叫びが響く。

 

 それと共に、俺の脳裏に思い浮かんだのは、これまで見た事のない光景だった。

 

 様々な、見た事のない存在が見える。

 

 それは、もう1人の戦士と対になるように、まるで重なるように。

 

 その存在を見た瞬間、俺の中に理解が生まれる。

 

「これが、仮面ライダーっ」

 

 そして、その中で見えたのは俺だった。

 

 それは、今の俺とは異なる姿をした仮面ライダー。

 

 そして、その横にはソウゴがいた。

 

「そういう事だったのかっ!」

 

 同時に俺はそのまま、真っ直ぐとウォズへと走り出す。

 

 未だにこちらに攻撃を続ける奴に対して、俺はそのまま拳を突き出した。

 

 すると、先程まで簡単に避けていたはずのウォズが、今度はまともに喰らう。

 

 そしてそのまま、後方へ吹き飛ばされて転がった。

 

「……何故だ?」

 

「ようやく分かったよ。

 

 ウォズ。

 

 まさか、お前がソウゴの叔父になるとはな」

 

「ほぅ、その口ぶりからしたら、記憶を得たようだね」

 

 同時に、ウォズはそのまま変身を解除する。

 

「それで、記憶を取り戻した君からしたら、今の我が魔王を見て、どう思う?」

 

「……さぁな。

 

 だが、あいつがあそこまで幸せそうな表情が出来たのはきっと、彼女達のおかげだと思う。

 

 悔しい事にな」

 

「ならば、止めるのか?」

 

「止めないさ。

 

 あいつが今の幸せを守るように、この世界で俺もまた守りたい人ができた。

 

 ならば、俺達はそれを守る為に戦う。

 

 それは、今も過去も同じだ」

 

 そう言いながら、俺はライドウォッチを取り出す。

 

 同時にライドウォッチは変化が起こる。

 

 それは、俺が変身の時に使っていたウォッチ、ゲイツライドウォッチだ。

 

 そして、ゲイツライドウォッチはそのままギャラルホルン・ドライバーに吸い込まれる。

 

「我が魔王はシンフォニーから取り、仮面ライダーシンフォとなった。

 

 そして、今の君は交わり響かせる。

 

 それが、今の君の名、仮面ライダー交響の意味を、なんとなく察していたんだね」

 

 それと共に感じたのは、俺の中で繋がった確かにライダー達の心。

 

「さぁ、既に戦いが始まっている。

 

 準備はできているようだね」

 

「あぁ、当たり前だ」

 

 俺はその言葉と共に、真っ直ぐと戦いの場へと向かった。




その頃のソウゴは
「良い加減、止まれぇ!!」
ソウゴは、目の前にいる存在に向けて、拳を振り上げる。
拳に灯るオレンジ色の炎が、真っ直ぐと敵を殴る。
それによって、その戦いは終わりを告げる。
「まさか、この世界に来て早々に別の事件に巻き込まれるとはな」
そう言いながら、ソウゴは肩で息を吐きながら言う。
「悪いな、ソウゴ。
まさか、お前を巻き込んで締まって」
「本当に助かった」
そう、ソウゴの左右から挟み込むように青髪の少女と銀髪の少女が立つ。
青髪の少女の手には燕と日本犬が合わさった刀を。
銀髪の少女の手には、猫を思わせる銃を。
「・・・何をやっているの」
そして、そんな3人の正面にいる少女は、ソウゴと同じくオレンジ色の炎を灯しながら、まるでライオンを思わせる籠手を身に纏っている。
「えっ、何でって、これまで実体を持っていないソウゴとこうして触れあえるんだ。
こうしないと損だろ」
「私達は、早々に行えないから」
「だからってねぇ」
そうしながら、ソウゴを挟むように、3人の話を行っていた。
「いや、それはそれとして、これでなんとななったのか?」
「おう!
一応そいつが黒幕という事で合っているぜ。
にしても、まさか平行世界の知識を持っている奴がいるとはなぁ」
「その分、こっちも情報を手には入れて、対抗できる力が手には入れたから」
そう言いながら、その手にある炎を見ながら言う。
「とにかく、早く向こうに帰らないとな」
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