ハイスクールG✕S   作:ボルメテウスさん

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冥界が危機的状況の中。
歌で溢れていた。
暴れ狂う魔獣。
上級悪魔によって迫害された眷属悪魔達。
自分達は英雄だと言うテロリストが蹂躙する。
彼らの、それらの行動を行う中で、子供達は歌っていた。
テレビで、確かにいたヒーローの歌を。
時の空を越えて、やってくるヒーローの歌を。
そんな歌と共に、子供達は空が見た。
冥界の、星が存在しないはずの空。
その空に、黄色い流星が二つ落ちていた。
絶望的な状況を象徴するような光景が広がる中で。
子供達は、魔獣は、眷属悪魔達は、テロリストは。
流星が流れ落ちるのが見えた。
そして、そこには子供達にとっての希望が確かにいた。


流星

 デュオレリックを使う事ができると同時に俺達の反撃が始まる。

 

 デュオレリックはその力が強大な分、体力の消費も激しい為、使い所が難しい力でもあった。

 

 それの対抗策に関しても既にアザゼル達が進めており、問題ない。

 

 そう思われていた。

 

「いやはや、やはり厄介だね。

 

 仮面ライダーという存在は」

 

 そんな俺達の耳に届く声。

 

 そこに立っていたのは、ソウゴを次元の果てへと飛ばした張本人であるアダムだった。

 

「お前、よくも俺達の前に来たな」

 

 あの時の借りを返していない事もあり、俺はそのまま構える。

 

「まったく、君も、先記ソウゴも忌々しいね。

 

 だからこそ、お前をここで完全に殺す」

 

 それと共にアダムが手を伸ばした先。

 

 それは未だに暴れている豪獣鬼。

 

 そいつに向けて、放ったのは奴の得意としている錬金術だった。

 

 放たれた一撃はそのまま豪獣鬼を包み込む。

 

 俺達にとって厄介な敵の一体をなぜわざわざ攻撃したのか。

 

 それはすぐに分かった。

 

 豪獣鬼はアダムの手元に林檎のような形になると共に、奴はそのまま喰らう。

 

「ふんっ!」

 

 それと同時に身体の内側から膨れるように姿は変わる。

 

 バフォメットやリザードマンを掛け合わせ指がチューブ状で10個の目、口が頭足類の足を思わせる形をした異形の姿をしていた。

 

 一瞬、その姿へと変わると共に、弾け飛び、そのまま鎧のように変わる。

 

「醜いこの姿も、君達を模倣して、鎧にすれば、いくらかマシになるからね。

 

 仮面ライダーアダムとでも言ってくれ」

 

「お前のような奴が、仮面ライダーな訳あるかっ」

 

 同時に俺はそのままその腰にギャラルホルン・ドライバーを呼び出し、構える。

 

「奏っ! 頼むぞ!」

 

『あぁ、向こうにいる奴の分まで、殴ってやるよ』

 

『DualUP! Brisingamen!』

 

 鳴り響く音声と共に、俺達の姿は変わる。

 

 俺の身体はまるでマグマを思わせる鎧を身に纏い、奏は夜空を思わせる蒼と赤いマントを身に纏う。

 

 姿を変えると同時に各々の武器である槍を手に構え、同時にアダムに目を向ける。

 

「「はああぁあぁぁ!!!」」

 

 燃え上がる炎のような高揚感と共に、アダムに向けて、槍先を向ける。

 

 それに対して、アダムは笑みを浮かべると、腕をこちらに向けてきた。

 

「さて、君の相手はこの僕だ」

 

 そんな声と共に、その指を伸ばし、俺達に向けて鞭のように振るってくる。

 

 それに合わせるように、俺は右手を振るった。

 

 瞬間、炎が巻き上がり、アダムの腕を燃やしていく。

 

「ほぉ……中々の火力だね。

 

 だが、これぐらいならどうだい?」

 

 そう言いながら、アダムは自身の体を変化させていき、一つの巨大な腕となる。

 

 そして、それをそのまま振り下ろしてきた。

 

 それに対し、俺達は左右に分かれて避けると、俺はそのまま拳を叩きつける。

 

 しかし、アダムの体は俺の攻撃を受けても、何事も無かったかのように動く。

 

 逆にその腕を掴まれてしまい、思いっきり投げ飛ばされてしまった。

 

「くっ!?」

 

 地面に叩きつけられながらもなんとか受け身を取れた事でダメージを最小限に抑える事ができた。

 

「ほう? まだ動けるか」

 

 そう言ってアダムはまたもや指を伸ばす。

 

 今度は先程よりも早く動き、俺の目の前まで迫ってきた。

 

「舐めるなっ!」

 

 そのまま俺は地面を思い切り踏み込み、足裏から噴き出す炎で加速すると、アダムの手を蹴り上げる。

 

 その反動を利用し、宙返りしながら距離を取る事に成功した。

 

「ふむ……流石に素早いね」

 

 そう言いながらアダムはゆっくりと立ち上がる。

 

 対して俺は立ち上がりながらアダムを見る。

 

(やっぱりこいつは強い)

 

 今の攻防だけでそれが分かった。

 

 それでも、こいつに負けるつもりはないっ! 

 

 俺はその手の槍を握りしめ、駆け出した。

 

 まずは牽制として槍を突き刺すように突き出すが、アダムはそれを軽くかわすと、俺に殴りかかってくる。

 

 それに合わせるように、俺は横に飛ぶことで回避するが、そこにはすでにアダムの手が迫っていた。

 

 慌ててガードしようとするが間に合わず、まともに喰らってしまう。

 

 そのまま吹き飛びそうになる体をどうにか堪えると、体勢を立て直すために一度距離を取った。

 

 そんな俺に対してアダムは余裕そうな表情を浮かべている。

 

「さて、次はどんな攻撃を見せてくれるんだい?」

 

「ちっ……」

 

 挑発するような物言いに思わず舌打ちしてしまう。

 

 しかし、俺はそれでも諦めるつもりはなく、手にした槍を構える。

 

「奏、合わせてくれ!」

 

『あぁ!』

 

 同時に地面からマグマによって生成した8体のドラゴンと共に、真っ直ぐとアダムに向けて放つ。だが、それを見てもアダムは焦ることなく、ただ一言だけ呟いた。

 

「ふんっ」

 

 その瞬間、アダムの前に巨大な壁が出現し、全ての攻撃を防いでしまう。

 

 そして次の瞬間には壁が崩れるように消えていき、その中から無傷のアダムが現れた。

 

「まさかこの程度じゃないだろう? もっと私を楽しませてみろよ」

 

「くそったれが……」

 

 その言葉を聞いて俺は悔しさを滲ませる。

 

 今の技も、俺達の連携による攻撃だ。

 

 それなのにまるで効いてないなんて……。

 

 だけど……まだだ。まだ終わっていない。

 

『なら今度はこっちの攻撃を見せてやる』

 

「あぁ分かっているっ!」

 

 傷つきながらも、未だに諦めるつもりはない。

 

 俺はその手の槍に先程まで召喚した8体のドラゴンを収束させた爆熱の炎を纏わせ、相手に向けて投げる。

 

 それと共に、俺達は合わせるようにライダーキックを繰り出した。

 

 だが、それもまた同じようにして防がれてしまう。

 

 やはりというか、簡単に倒せるような敵ではないらしいな。

 

「ほぅ、中々面白い事を考えるじゃないか」

 

 感心するように言うと、アダムは再び地面に手を触れさせる。するとそこからは大量の触手のようなものが現れ、それらが一斉に襲い掛かってきた。

 

「うおっ!?」

 

 咄嵯にその場から離れようとするも、その動きについて来られるように伸びてきた触手が体に巻き付いてくる。そしてそのまま勢いよく振り回され、地面に叩きつけられた。

 

「ぐあっ!!」

 

 背中を強く打ち付けてしまい、一瞬息が出来なくなる。

 

 更にはその衝撃によって体中の骨が軋む音が聞こえ、思わず苦痛の声を上げてしまった。

 

 そんな隙だらけになった俺を見て、アダムはニヤリと笑みを浮かべると腕を伸ばして捕まえてくる。

 

「しまった……っ!」

 

 どうにか抜け出そうとするも、既に遅かったのか、アダムの腕から逃れる事が出来ない。それどころか徐々に締め付ける力が強くなっていき、今にも体が潰れそうだった。

 

「やはり、君達程度では私を倒す事は出来なさそうだね」

 

『……っ!』

 

 勝ち誇ったかのように笑うアダムに対し、俺は何も言い返せない。

 

 悔しいけど、確かにこのままじゃ勝てないだろう。

 

 だけど……だからといって、ここで諦める訳にはいかないんだ! 

 

「ふっ、無駄だよ」

 

 そんな俺の考えを読んだのか、アダムはそのまま俺を投げ捨てた。

 

 打ち付けられる地面の痛みと共に、俺の全身から血が流れる。

 

 同時に身体が冷たくなる。

 

 それが死を連想させるようで、俺は必死に立ち上がろうとするも上手く動けない。

 

「あぁ、この手についに戻ってきた! ギャラルホルン・ドライバーがぁ!」

 

 そして、奴の手には俺の腰に装着されていたギャラルホルン・ドライバーがあった。

 

 それが、俺の敗北だ。

 

 そう思った。

 

 だが

 

「悪いけど、その未来は来ないよ」

 

 俺の耳は唐突に飛び込むように聞こえた声、それと共に、俺の身体は宙に浮かぶ。

 

 先程まで感じていた死を思わせる痛みは何もない。

 

 だが、宙に飛ばされ、同時に見えたのは俺の腕を拘束していたアダムの腕が切り飛ばされていた光景だった。

 

 それと同時に、俺達の前には二つの人影が見えた。

 

 ソウゴの身に纏っているのは、金糸雀色に輝く仮面、真紅に輝く触覚と手甲、随所に輝く銀色の差し色を持つ容姿になっている。

 

 

 

 そして、その背中には赤い光のマフラーがまるで輪っかのように宙を舞う。

 

 それは、隣にいる立花響も同じく、その身体一部が青いクリアブルーの装甲があった。

 

「なっお前はっ、なぜ貴様がここにいるっ! 

 

 先記ソウゴ!!」

 

 そう、アダムは真っ直ぐとソウゴ達に向けて叫ぶ。

 

「そんなの決まっているじゃん。

 

 皆の歌が聞こえたからだよ」

 

 そう、何時もの言葉で、ソウゴはその場で立っていた。




「システムオールグリーン!
何時でも行けます!」
そう言いながら、ソウゴと立花響は、現在様々な意味でピンチである。
足はしっかりと固定されており、動く事ができず、目の前には何もない空間が広がっていた。
『ソウゴ、聞こえているかしら?
今、こちらであなたの世界にあるギャラルホルン・ドライバーと似た反応を探知したわ』
「それは、良いけど、これは一体どういう状況な訳」
そう、ソウゴは冷や汗をかきながら、俺は問いかける。
『その世界に行くまで、瞬時に行く為の出撃マシーンよ。
ナツミがこの前、一緒に行った時の世界を参考に作ったのよ』
「なんだか、色々と突っ込みたいけど、あぁあの世界か」
「あの世界って、どういう世界なの?」
「結構平和な世界だよ。
プラモデルを動かして、バトルするんだけどね」
「へぇ、そうなんだ」
「そう言えば、その時に、可愛いガンプラに結構夢中だったよね!
確か、今でも部屋『出撃!!』えっちょぉ!!」
「いきなり!!」
ソウゴが言った一言を言わせないように、少女はそのまま勢い良くスイッチを押す。
同時にソウゴと響はそのまま発射されてしまう。
『まったく、あの馬鹿は』
『まぁまぁ、でも、これでようやくソウゴさんの世界も分かったし直接会いに行けますね!』
『ばっ馬鹿!今はまだ任務の途中よ。
まぁ、あの世界も色々と気になるし、その内ね』
『ふふっ』
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