ソウゴと響。
その2人が現れた事に、その場にいた全員は驚きを隠せなかった。
アダムはかつて敗北した2人が、今、まさに目の前に現れた事への恐怖に。
ゲイツや多くの人々は、ソウゴの帰還に希望を感じた。
「本当に、君は鬱陶しいねぇ!!」
アダムの叫び声と共に、アダムは自分の身体の肉片を辺り一面にばら撒く。
ばら撒かれた肉片から形成されたのは、アダムの分身体だった。
その身体の大きさはアダムと同じであり、見た目の違いはほとんどなかった。
「ここで、君達を潰す!」
叫びと共に、その場にいた全てのアダム達は真っ直ぐとソウゴ達に向かって襲い掛かる。
それに対して、ソウゴと響はまるで動じなかった。
「行こうか、響」
「分かっているよ、ソウゴ」
互いに、そう声を掛け合いながら、ハイタッチを行う。
それと同時だった。
彼らの後ろにある輪に光が灯ると同時に走り出した。
いや、走り出した事が、その戦いを見ていた全員が分かる程度だった。
そして、次の瞬間、分身体のアダムが吹き飛ばされていた。
集団の一角という事で、その数は未だに多く残っていた。
しかし、アダムはそれらが倒された事に、気づかなかった。
「なっ」
そう、周りを見つめている間にも、アダムの分身体は次々と攻撃されていく。
黄色と赤が入り交じった光。黄色と青が入り交じった光。
その2種類の高速で動く光が次々と倒していた。
その高速で動く光こそ、ソウゴと響だった。
その、高速移動している姿を見た者は、その動きを捉える事すらできなかった。
いや、捉えようとする前に、アダムの分身体は破壊されていく。
「……ッ! ふざけるなぁあああああ!!!」
叫ぶと同時に、アダムは自らの肉体の一部を巨大な腕に変化させる。
その大きさは、今までの比ではなかった。
だが、それでもソウゴと響を捕らえられなかった。
「お前ら、何をした!?」
アダムの言葉に対して、ソウゴも響も答えない。
ただただ、目の前にいる敵を倒すだけだった。
ソウゴと響の攻撃によって、アダム本体以外は既に全滅に近い状況となっていた。
そんな中でも、ソウゴと響の動きを止める事は出来なかった。
それどころか、徐々にアダムを追い込んでいく。
それはアダムにとっても予想外の出来事であった。
まさか、ここまで自分の攻撃が全く当たらないとは思わなかったのだ。
そう、アダムの行動を全てを読まれているように、ソウゴと響には当たらなかった。
「……何故だ?」
そう呟きながらも、アダムは自分の拳を振り上げる。
しかし、その攻撃は届かない。いや、届かせようとしなかった。
アダムの拳よりも速く、ソウゴと響は攻撃を繰り出していたからだ。
「クソッ!! なんなんだ、お前らは!?」
叫び声を上げながら、アダムはひたすらに拳を振るう。
しかし、その全てが当たる事はなかった。
「……どうしてだ? ……どうして、僕の攻撃が当たらないんだ?」
そんな事を呟いている間にも、アダムの腕は切り落とされていく。
「……この、俺が……。こんな奴らに……」
「「お前を止めるのは、俺達だ!!」」
その言葉と共に、アダムの周囲に2人が高速で囲い込む。
3つの光の軌道は、まるでアダムを逃さない檻のように囲み込んだ。
「くそぉおおお!」
叫ぶと同時に、アダムは両手で地面を叩きつける。
その衝撃により、辺り一帯が揺れる中、アダムはその手から黒いエネルギーを放出する。
放出された黒のエネルギーは、高速移動するソウゴと響に向けて放つ。
しかし、それら全ては空振りに終わる。
同時にアダムは前後を見る。
必殺のライダーキックを構えるソウゴ。
必殺の拳を構える響。
2人の必殺技が、真っ直ぐとアダムへと向かい、そして貫く。
「がああぁぁぁ!!!」
叫び声を上げるアダム。
同時に、その身体は、必殺の威力に耐えきれず、爆散する。
それと同時に、アダムは元の姿に戻った。
「本当に、ソウゴなのか」
そして、ゲイツもまたソウゴに近づく。
「ただいま、ゲイツ!
いやぁ、結構やばかったよ」
「やばかったって、どうやって戻ってきたんだ」
「えっ、それは響のおかげだよ」
同時にソウゴはそのまま後ろにいる響に目を向ける。
だが、ゲイツはその響に対して違和感を覚えた。
これまでの響の印象とはまるで違う感じ。
「本当に立花響なのか?」
「正確には、あんたの知っている私じゃない」
『もしかして、平行世界の響なのか!
なるほどなぁ』
「奏、知っているのか?」
『あぁ、こいつは私達が知っている響とは別の世界出身で、確か平行世界を移動できる奴を持っているんだよな』
「それで、丁度漂っていたこいつを見つけた訳」
そう言いながら、そっぽを向きながら、響はそのままソウゴの背中に頭を預けた。
「んっ、平行世界という事は、恋人である立花響とは違うんだよな」
『あぁ、平行世界の装者はどういう訳か、時折記憶の共有されるんだ。
だから』
「私はあんたの恋人のつもりだから」
「あははは」
それに対して、ソウゴはかなり苦笑いをしていた。
「……そう言えば、こいつ、恋人の人数の時に一応6人とか言っていたが、まさか」
「平行世界でも特に記憶の共有が強い6人と何時の間にか、恋人になっていて」
「まさか」
それと共にゲイツは思わずジト目になる。
それに対して、ソウゴは。
「さぁ! 急いで騒動を鎮めるぞぉ!!」
その場を走り出す。
今回から、IFのシンフォギア装者を含めた募集を行っています。
下記の方でIFのシンフォギア装者の特徴を軽く書かせて貰いました。
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=288096&uid=45956
また、デュオレリックでも同様にIFのシンフォギア装者も行える設定です。
皆様の応募、お待ちしています。