ハイスクールG✕S   作:ボルメテウスさん

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交流

 冥界の騒動からしばらく経った。

 

 あの後、戻ってきた兵藤達の協力もあり、無事にテロリストである禍の団を退ける事ができた。

 

 それによって、兵藤達も無事に元の生活が戻ってきた。

 

 そして、俺はというと。

 

「それで、もしかして、こっちに滞在するのか」

 

「そういう事よ」

 

 そう、俺の正面にいるマリアは頷く。

 

 目の前にいるマリアは、俺と大きな繋がりがあるマリアではなく、平行世界のマリアである。

 

 その容姿は簡単に言うと子供である。

 

 どうやら、呪いによって、彼女自身は子供の姿となっており、それを戻す手段は現在ないらしい。

 

「また、なんで」

 

「この世界は、他の世界に比べて、神話に関する資料などが多く残っているわ。

 

 完全聖遺物に関しても、保存状態が良いのもあって、しばらく調査する事になったの。

 そこで、他の勢力と繋がりにあるあなたに協力して欲しいの」

 

 そうマリアは。

 

 あぁ、少しこれだとマリアと混合するので、彼女に対して、心の中では子供マリアと呼んでおこう。

 

 子供マリアはそう言ってくれた。

 

「まぁ、別にそれは良いけど、他の平行世界には大丈夫なの?」

 

「それもあるけど、どうもこの世界は他の平行世界と比べても神話が多く残っている。

そして、あなたの言うアダムを含めた存在が転生したのも偶然じゃないと思うの」

 

「それはまぁ」

 

結局、フィーネを含めた錬金術士の全員に聞いたが、転生直後の記憶というのは曖昧だった。

 

ほとんどが、最後の戦いの記憶はあり、それ以降に関してはあまり覚えていない。

 

だが、その中で、どうやらアダムだけは何か知っている様子だった。

 

アダムに関しては、現在は三大勢力を含めて、その力を発揮されないように厳重に拘束し、情報を探っている。

 

「それに、どうもウロボロスのメンバーもこの世界に来ている可能性があるの」

 

「それは、まぁ」

 

今更になって兵藤を始めとしたセイクリッド・ギアの多くは悪用すれば簡単に世界を混沌に落とす事ができる。

 

他の世界に比べても、そう言った危険物が多くあるこの世界をウロボロスが利用しない訳がない。

 

それを考えれば、確かに納得だ。

 

「こちらでの活動が目立たない為にです。

 残念ながら、私はしばらくは船での指揮を行わないといけないので、すぐに離れますので。

 姉さんも恋人と一緒にいて楽しそうですし」

 

「まったく、セレナは。

 

 まぁ、うん、それは少しは思うけど」

 

「なんだか、賑やかになったな。

 

 けど、それだと、部屋が足りなくなるんじゃ」

 

「ふふっ、それならば、安心してください! 

 

 実は、こちらで早速現地の協力者と開発した装置で、この家にあるドアと繋げたので」

 

「その現地協力者って、もしかして」

 

「アザゼルよ。

 

 まさか、神話に出てくる堕天使が協力するなんて」

 

「おかげでこっちは大変なのよ。

 

 アザゼルの奴、エアーキャリアにあるデータを色々と見て、騒いでいるわ。

 

 それもナツミもあの子も」

 

「あの子?」

 

「あなたも知っている平行世界の調よ」

 

「もしかして、調も!?」

 

「あぁ、なんでも研究対象が色々と気になる様子よ」

 

「うわぁ」

 

 それを考えると、色々とやばい気がする。

 

 結構、マッドサイエンティスト気味なアザゼル先生に加えて、APPLEのナツミさんに平行世界の調まで。

 

「なんだか、凄く不安になるんだけど」

 

「そこまでなの?」

 

 そう平行世界の響ことグレ響は首を傾げながら言う。

 

 まぁ、確かにグレ響の言う通りだ。

 

 正直に言えば、俺としてはこれ以上にカオスになりそうな予感しか感じられない。

 

「まぁ、私はそれでも良いけどね」

 

「んっ?」

 

 そう、グレ響はそのまま俺の方へと身体を寄せる。

 

「実際に、ソウゴと触れ合う事ができる今の方が」

 

 そう言いながら、彼女は俺の腕を抱く。

 

 その表情はとても嬉しそうだ。

 

 そう思っていると。

 

「ソウゴぉ!」

 

「うわっと!」

 

 そうしていると、ギャラルホルン・ドライバーから出てきたのは、響だった。

 

「心配したんだよ! 

 

 もう会えないと思ったからぁ!!」

 

「いやぁ、ごめん。

 

 本当に心配をかけたよ」

 

 そう、泣いてくる響に対して、俺は謝りながら、彼女の頭を撫でる。

 

「ふぅん、まぁ良いけど」

 

「んっ、あぁもう1人の私も来ていたんだ!」

 

「そうだね」

 

 そう、響とグレ響は俺を挟んだ状態で会話をする。

 

 すると、2人は同時にこちらを見る。

 

 その視線はどこか似ているものがあった。

 

 おそらくだが、お互いに同じ存在だからだ。

 

「とりあえず、ソウゴ! 

 

 私達といやマリアちゃんもいれてデートしよう!」

 

「今から?」

 

「文句ある?」

 

「いや、別に良いけど」

 

「私は遠慮しとくわ。

 

 少し整理したい事があるから」

 

「そうなの? 

 

 それじゃ、行こうか、ソウゴ!」

 

「えっうわっと」

 

「ほら、早く」

 

 その言葉と共に、俺は二人の響に連れられて、すぐに行く事にした。

 

 まぁ、少しは平和も謳歌したいから、良いか。




「それで、姉さん、調べたい事って、一体何ですの?」

「セレナは、あの記録の事を覚えている?」

「記録って、確か世界の崩壊と再生でしたね」

「そう、過去に2回起きたこの現状。
原因も不明で、分かっているのは、多くの世界は1度は融合し、崩壊した。
だけど、その直前、まるで何も無かったように再生された」

「それと似た事例が1度はあって、二つの世界が一つに融合されたのも聞きましたけど」

「それに関係していると思われる人物。
それが常磐ソウゴだと書かれていたわ」

「もしかして、姉さん」

「勘違いしないで。
ソウゴが悪事を働く奴じゃないのは知っているわ。
けど、もしも、ソウゴにその力があれば、ギャラルホルンがなぜソウゴのドライバーになったのかも納得したわ」

「納得って、どういう事なんですか?」

「ギャラルホルン・ドライバーは簡単に言えば枷なのよ。
ソウゴに備わった本来の力を抑える為のね」

「それじゃ、もしもそれが外れたら」

「・・・最悪の事態を考えないといけないわ。
けど、そんな事はさせないわよ。
ソウゴもそれを望んでいない。
ならば、私は彼の望みを叶えたい」

「ふふっ、そうですね。
私も義兄さんの為に頑張らないといけませんね」

「だからっもぅこの子は」
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