その日、俺達はソーナ会長からの誘いもあって、アウロスという街に建てられた冥府の学校に見学する事になった。
どうやら、ソウゴの奴も来るらしく、以前から興味があったらしい。
その田舎の雰囲気という事で、俺達はのんびりとした雰囲気で周りを見ていたが。
「そう言えば、ソウゴ君に会わせたい人がいました」
「会わせたい人?」
そう、生徒会長の言葉に、ソウゴは首を傾げる。
仮面ライダーというなで有名になっているソウゴだが、実際に知り合いがいるのか、疑問に思っていると。
「えぇ、実は今回の学校の建設と共に教員として参加する事になった人物で、その」
「久しぶりだな、戦記ソウゴ」
その声が聞こえた声。
同時に見れば、そこには白いスーツを身に纏った男装とも言える女性がいた。
容姿はかなりの美人と言っても良いが、一体、誰なんだ?
「サンジェルマンさん!?」
「サンジェルマン?」
サンジェルマンという名前に聞き覚えがなく、俺達は思わず首を傾げる。
「スペイン王妃マリー=アンヌ・ド・ヌブールの血を引くとされる貴族として有名な人物よ。
確かにそういう意味では有名だけど、ソウゴとは一体どういう関係で?」
それにはリアスも疑問に思ったのか、首を傾げる。
「実は、彼女は元々は錬金派の一人でして、事件解決後の償いとして、彼女を含めた三人がここで教師として働く事になったんです」
「錬金派って、確か」
ソウゴがかつて戦った敵達がなぜか蘇った人達だと聞く。
俺達と直接面識があるのは、キャロルという子だけだが、そういえば、それ以外のメンバーと言えば、運動会で裸になったフィーネという人ぐらいだ。
「それにしても、サンジェルマンさんがまさか教師とは。
驚きですよ」
「私自身の償いがどのような形で行えるか、熟慮を重ねた結果、子供達に教える事しかないと考えた。
確かに、戦場でこの力を奮えばと考えたが」
「あーし達としては、サンジェルマンにこれを勧めたの」
そう、サンジェルマンさんの隣に出てきたのは褐色のかなりおっぱいがでかい美人だ。
「錬金術とは知識を求める事。
その知識を広めるという意味ではこの学校は丁度良いわけだ」
さらには、その隣には眼鏡が特徴的な少女が同時に現れた。
「あの二人はカリオストロとプレラーティ。
同じく錬金術師であり、その技量は私達から見ても、かなり優れているわ」
「そんな凄い人達が、教師ですか…」
これまでにない人物に俺達は驚く。
それにしても、かなり美人だが、ソウゴの世界の錬金術師は全員、あれぐらいやばいのか?
「ついでに、カリオストロとプレラーティの二人は元男性らしいですよ」
「なにぃ!!」
その一言に俺は思わず、見つめる。
あれ程の大きさがあって、男って、男って。
「なんだ、あいつは」
「いつもの事だから気にしないで」
ソウゴは相変わらずの様子だけど、こっちは結構ショックなんだけど。
「サンジェルマンさんが教師ですか」
「似合わないか?」
「いえ、だけど、またなんで?
それこそ、色々な選択肢があったんじゃないですか?」
「確かにそうかもしれない。
だが、私は、かつての私のような子達を救いたい。
せめて、この世界で生まれ変わったのならば猶更だ」
「…そうですか」
その言葉にソウゴは何やら納得した様子だった。
元々敵同士という事もあるけど、一体どんな関係だったのか。
未だに俺達はその事を知らない。
けど。
「それだったら、その夢。
俺も叶えますよ」
「あぁ、よろしく頼む」
そう言ったソウゴとサンジェルマンさんの間には確かな信頼関係があった気がする。