「まったく、こいつはどうなっているんだ」
俺達がアジ・ダハーカと戦っている間、どうやらサンジェルマンさん達は既に終わっていた。
それは、テレポートジェムによって、兵藤達も増援として来ていたおかげだった。
「それにしても、なんか兵藤が色々と凄い事になっているな」
「いや、サンジェルマンさんが戦っている間に、色々とな」
どうやら、兵藤が戦い方について迷っている時に、サンジェルマンさんが色々とアドバイスをしたらしい。
その内容に関しては詳しくは聞かないでおこう。
「まぁ、とりあえずは無事に戦いは終わったようだな」
そう言うべきか。
この戦場にいたアジ・ダハーカを除く邪龍達は既に封印されており、主犯格の1人であるユーグリットも逮捕された。
「けど、お前、やばいのに目をつけられただろ」
「えっ、アジ・ダハーカの事か?」
あの戦いで、最後まで決着をつける事ができなかった。
それはアジ・ダハーカもまた、自分の目的を果たせなかった。
そして、奴の目的は果たされた。
だから、次に戦う時は全力をぶつけ合う事になるだろう。
「まぁ、あぁいう奴との因縁は珍しくないからな。
別の世界でも、似たような因縁はかなり多いから」
「多いって、お前、どんだけやばい敵に狙われているんだよ」
「以前にも言った、世界を破壊するぐらいにやばい奴らばかり」
ギャラルホルン・ドライバーは、まるで世界の危機を察するように、俺を呼び寄せる。
そんな事を何度も経験した。
それこそ、世界の破壊者と呼ばれたあの人と似たような感じだ。
「まぁ、今回は大丈夫だよ。
多分、しばらくは出てこないと思うし」
あれだけの大騒動を起こしたのだ。
しばらく大人しくしている可能性はある。
「まぁ、大人しくしているのは、奴らだけかもしれないけど」
「どういう意味だ?」
「いや、なんでも」
アジ・ダハーカから感じた気配。
あれはアジ・ダハーカだけの悪意だけではない。
どこかで感じた事のある視線。
それも、俺がよく知っている人物に似ている気がする。
その人物が誰かまでは分からないが……。
(まさか、な)
少し気になる事があるものの、今は街の復興に力を入れよう。
さて、これからどうなるのか?
「そう言えば、もうすぐクリスマスだよな」
「クリスマスか」
その言葉に俺が思ったのは、これから起きるだろう騒動。
「どっどうかしたんだ?」
「いや、クリスマスと聞くと、色々な事が起きたからな」
「色々って」
「何よりも、この時期はなんか嫌な事が起きそうな気がするからな」
「なんでだよ」
「仮面ライダーとしての直感かな?」
「なぜ、そこで仮面ライダーを」
俺の言葉に兵藤が首を傾げる。
こればかりは、本当に直感としか言えない。