我が国は『チキン派』『サーモン派』の二つに分かれ、混沌を極めていた。
「「「チキン!チキン!チキン!!」」」
「「「サーモン!サーモン!サーモン!」」」
「なにこれぇ」
なお、本編でこの話はほとんど関係ありません。
「まさか、帰ってきて早々にこれとはな」
そう言いながら、俺は既に仮面ライダーに変身しながら、目の前に襲ってくる3体に目を向ける。
一体は髑髏の意匠が特に強く現れており、まるで骸骨が忍者の恰好をしているかのような姿をしたアナザーシノビ。
一体は頭部や胸部、両肩はビスやコードで脳が身体に取り付けられたような不気味な意匠を持つアナザークイズ。
一体は木の枝を組み合わせて赤い糸で縛り付けたようなまさに「奇怪」な「木怪」と言ったアナザーキカイ。
その三体が、まるで俺の帰還に合わせるように、襲い掛かってきた。
3体のアナザーライダー達は、俺に向けて、その攻撃を次々と行っていく。
アナザーシノビは両腕の鋭利な鉤爪で、アナザークイズはその拳で、アナザーキカイは両手から触手を伸ばしムチで。
その多種多様な攻撃で、俺に襲い掛かる。
「ソウゴ、油断しない」
「分かっている」
そう言いながら、俺の隣にいる調の言葉を聞きながら、頷く。
正面から襲い掛かるアナザークイズの拳を俺は受け止めると共に、調がドローンロボを円形にしてアナザーシノビの鉤爪とアナザーキカイの鞭を受け止める。
それと共に、俺は脚にあるローラーを加速させると共にアナザークイズを押し返す。
「ぐっ!!」
そのまま吹き飛ばされたアナザークイズは、2体のアナザーライダーにぶつかる。
「さて、なんで俺を襲ったのか、聞かせてくれるかな」
そう、俺の問いかけに対して、言葉ではなく、攻撃という形で答える。
「ソウゴ、たぶん、今は話しても無駄」
「だな、これは、少し制圧してからじゃないとなっ!!」
調の言葉に頷き、同時に再び戦闘を開始する。
先程と同様にアナザーライダー達の攻撃は厄介で、数はこちらが不利である。
しかし、調が操る2体のドローンロボは、俺の死角から襲い掛かるアナザーライダーの攻撃を守ってくれる。
それによって、俺は正面から襲い掛かるアナザーライダーに集中できる。
そして、今度は俺も負けじと反撃する。
「ふんっ!!」
俺はそのまま、ローラーの勢いでアナザーシノビに体当たりをする。
「がぁ!?」
その衝撃によって吹っ飛ぶアナザーシノビだが、すぐに立ち上がる。
やはり、あの程度では倒せないようだ。
それに……。
(なんだ?この違和感)
今の戦闘において、妙な感覚があった。
それは、目の前のアナザーライダー達に対するものなのか、それとも……。
「なるほど、確かにっ奴の言う通りだっ!!
だが、諦めるかっ、バアル家に、絶対に復讐をする!!」
「バアル家に?」
それだけ言うと、アナザーライダー達の姿は消した。
「バアル家って、確か悪魔の?」
「うん、そうだと思う」
何が起きているのか分からず、疑問で俺達は首を傾げる。
クリスマスの時期での謎。
それは未だに分からない事ばかりだ。
そうして、俺が帰ってくると共に聞いたのは、まさに悲報とも言える内容だった。
「えぇ、あの人がこの世界にいるの」
俺がクリスマスワールドでの仕事と共に、気になっていた事も調べ終えた後。
そうして、元の世界に帰ってきたら、どうやら俺が知る中でも最も厄介な人物が既に訪れていた。
「お前がそこまで露骨に顔を歪ませるとは」
俺の表情を見て、兵藤は驚きの声を出している。
「あの人は、本当に読めないからなぁ。
敵になった回数と味方になった回数がほとんど同じだからね」
向こうの世界では、響達のシンフォギアを始めとした聖遺物関連の多くを狙って、襲ってくる事が多々あった。
「その度に色々なライダー達と戦ったからなぁ」
そう言いながら、俺は思わず遠い目で空を見つめる。
「それにしても、結局、お前、他の世界で何をしていたんだ?」
「何をしていたかって聞かれると」
俺はそのまま自分がやった事をゆっくりと思い出す。
「特命ワルドと呼ばれる世界で知り合ったスパイのような人達と一緒に未知のエネルギーを防衛したり、ゼンカイジャーワルドという所で、チキンを鮭に変えようとする鮭の世界の侵略者と戦ったりして、その後は「もう良い」えぇ、まだ途中なのに」
俺がそう言うと、兵藤達は頭を抱えていた。
「なんというか、ソウゴの話は本当に頭がいっぱいになる」
そうしながら、頭を抱える。
「それにしても、アナザーライダーだっけ?
まさか、そんな奴らまで現れるとは」
「その感じ、まさか、それ以外にも」
「あぁ、実は」
それから話し始めたのは、どうやらとある刺客からの襲撃。
俺自身はあまり三大勢力の事に関しては詳しくは知らないけど、どうやら昔悪魔と教会の人が恋人になった。
しかし、それを面白くないと思った勢力が粛正したらしい。
ある意味、これまでの負の歴史が表になった感じがする。
「もしかしたら、バアル家に恨みという事は、そのアナザーライダー達は」
「それは、分からないよ」
実際に分からない事ばかりだからね。