ハイスクールG✕S   作:ボルメテウスさん

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第83話

 クーデターが起きた。

 

 その出来事を聞いたのは、生徒選挙の準備を行ってきた時に聞いた。

 

 どうやら、司祭枢機卿という組織でも上位にいる人達が、何やらクーデターを起こしたという話を聞いた。

 

 ゼノヴィアにとっては、これから大変な時期なのに、その出来事に対して、俺はやや不満を持つが、それと共になんとなくアザゼル先生に話を聞く事にした。

 

「それで、俺は何をすれば良いの?」

 

「おっ、その話し方は、お前は色々と察しているようだな」

 

 俺が声をかけると共に、アザゼル先生は何やら悪い笑みを浮かべる。

 

「別に、ただ少し前に知り合いだと思う人に会ってね。

 そこから嫌な予感がしただけ」

 

 あのタイミングで現れた以上は、何か起きる。

 そう核心した俺はそのままアザゼル先生に問いかけると。

「まぁ、お前が考えている事はだいたい合っているぞ。

 今回のクーデターは、俺達側にも少し目的があるから、それを行う為だ。

 だけど、少し問題が起きてな」

「問題?」

 その事に俺は首を傾げる。

 

「どうも、これまで見た事のない聖剣使いが現れたらしい」

 

「聖剣って、確かゼノヴィア達が持っている奴みたいな?」

 

「あぁ、だが、それを聖剣というにはあまりにも禍々しく、魔剣というにはあまりにも聖なる力が備わっている」

 

「つまりは聖魔剣という事?」

 

「まぁ、そうかもしれない。

 けど、その使い手もまた、怪物だ。

 というよりも、はっきり言えば、アナザーライダーの可能性がある」

 

「アナザーライダー」

 

 既にアザゼル先生もアナザーライダーの存在は知っている。

 

 それが、まさか教会の裏切り者の中に潜んでいるとは思わなかった。

 

「それで、俺はその裏切り者のアナザーライダーをなんとかすれば良いという訳か」

 

「あぁ、頼めるか?」

 

「分かったよ」

 

 俺は素直に返事をする。

 

 正直言って、俺にとってもアナザーライダーの事件を放っておく訳にはいかない。

 

 何よりも、せっかくゼノヴィアが大きな夢への一歩に進もうとしている。

 

 そんな時期に、余計な事をする連中がいるならば、どうにかしないといけない。

 

 それに……

「ところで、アザゼル先生。

 一つ聞きたい事があるんだけどさ」

 

「なんだ? 今ならなんでも答えられるぞ」

 

 俺の言葉にアザゼル先生は答える。

 

「この前の、あれって、なんとかできる?」

 

「一応はなんとかできるぞ。

 それに、あれを守るのはお前以上に適任はいないからな」

 

 アザゼル先生は笑いながら答える。

 

 それに対して俺は苦笑しながらも礼を言う。

 

「ありがとうございます」

 

「いやいや、こちらこそ感謝したいくらいだよ。

 とりあえずは今度の一件は頼むぞ」

 

 そうアザゼル先生が言うと、そのまま立ち去って行った。

 

 そして俺は次の戦いに備える事にした。

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