知らせを受けた私達はすぐに浮遊都市アグレアスがある場所へと到着する。
空を見上げれば、無数の量産型邪龍が見え、それに応戦する多くの人員。
それは、まさしく戦場というべき光景だった。
多くの戦いを行ってきた私は、未だにその慣れず、だが同時になぜか懐かしさを感じていた。
「それも、あの記憶のせい」
ブランクライドウォッチを受け取って以来、記憶の片隅にある何か。
それの正体が分からず、困惑している間に、何かが聞こえる。
そこに現れたのは、白いローブを身に纏った人物。
どこか見覚えのある、その人物はこちらを見ている。
「どうやら、ここには来なかったようですか。
少し、残念ですが、今は良いでしょう」
「お前は一体」
そう、兵藤君が真っ直ぐと問いかけると同時に。
「初めまして、D✕Dの皆さん。
私はスーパータイムショッカーの1人、フィーニス。
本来ならば、ここで常磐ソウゴと戦う予定でしたか、仕方ありません」
その言葉と共に取り出したのは
「あれは、アナザーライドウォッチっ」
「この力の試運転に付き合って貰いましょう」
『ゼロワン』
同時にフィーニスの身体は変化する。
]腕に生えたトゲやバッタの後ろ足を模した太腿のアーマー、4枚のバッタの羽など、かなり実物のバッタに近い意匠を持つ生物感のある外見。
まさしくアナザーライダーの特徴であるのは間違いない。
「ここに来て、アナザーライダーかよ」
「アナザーライダー」
その存在を間近に見て、私は、頭を抱える。
この記憶は一体。
『覚悟はあるの?』
それと共に頭痛が襲い掛かる。
『その記憶はあなたに苦痛しかない。
この人生の幸せを疑うかもしれない』
それはどういう意味なのか、どこか分かっている。
ソウゴ達と
ここにいる私が
そんな恐怖があった。
お母様といて、そんな自分を誇りを持っていた。
だけど、どこか空しさがあった。
それが、埋められているような気がした。
「だからこそ、私は!!」
未だに分からない答えを求める。
そう、この戦いで探す為に。
その時だった。
手に持っていたブランクライドウォッチが輝く。
それはまるで月の光のように、輝く。
「これは、アナザーライドウォッチ、いや」
今ならば、分かる。
瞬時に、まるで月の光が満ちるように。
流れ込んだ記憶。
だけど、同時に、分かる事があった。
「偽りも、本物も。
どちらも私」
それが確かに理解できた。
「月読さん、危ない!」
同時に、真っ直ぐと私に襲い掛かる。
だけど、私は自然と、その力を使えた。
迫り来るアナザーゼロワンの攻撃を、時を止める。
同時に、光を集め、アナザーゼロワンへと放つ。
それと共に、世界は動き出す。
「今のは一体」
「ツクヨミ君の本来の力だ」
「あなたは、ソウゴ君の叔父さん!」
「あれ、そう言えば、前回もいたような」
そう見計らったように現れる。
「相変わらずのようね、ウォズ。
それで、あなたがなんで叔父さんになっているの」
「色々と事情があったのだよ。
さて、そんな君へのプレゼントだ」
その言葉と共に投げ渡されたのは、ベルトだった。
そのベルトをあえて言うならば、まるで海の波を思わせるベルトだった。
「これは一体」
「君のライドウォッチで、それを制御するんだ。
残念ながら、私には少し扱えなくてね」
「そう、ならば」
その言葉と共に、私はライドウォッチをセットする。
それと共に
『オケアノスドライバー』
「オケアノス?」
それは確か、ギリシャ神話の神の1人だったはず。
それが、なぜ?
「気にしている場合か」
「そうね、今は使わせて貰うわ」
それと共に、私はゆっくりとオケアノスドライバーにあるレバーを引く。
そして
「変身」
そう、懐かしい言葉と共に。
『RIDER TIME』
その音声と共に、姿が変わる。
それは、まるで紫がかった銀色に、まるで蟷螂を思わせる容姿。
同時に理解できたのは、この姿が何なのかも。
「お前は一体っ」
「そうね、仮面ライダーフローかしら」
そう、真っ直ぐと、構える。