ハイスクールG✕S   作:ボルメテウスさん

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不毛な戦い

その教室で座る6人の生徒を見ながら、スウォルツは頭を抱えていた。

 

どうやら、俺が知っている人物とはまた違う平行世界の住人だと思われるスウォルツだが、その様子はかなり混乱している。

 

というよりも混乱していても、可笑しくない。

 

「1人ソウゴが減って、3人、ソウゴが増えたという事だな。

新人の2人はソウゴEとソウゴFとソウゴGと」

 

「違う、ソウゴBとソウゴEとソウゴFや」

 

そう、スウォルツの突っ込みに対して、この場にいる女子が返答する。

 

「あぁ、俺は他の皆と違って、先記という名前があるから。

呼びにくいんだったら、そっちの方で」

 

「そうか、ならば、ソウゴGから先記と呼ばせて貰う。

とにかく、今は、ここでソウゴ達が選挙で争っている」

 

「前の学園はモンスター達に襲われて、全滅したが、こっちの学校は楽しそうだな」

 

そう、不良を思わせる俺はそう答える。

 

「それで、そっちのソウゴは不参加なのか?」

 

「えぇ、まぁ、少し調べたい事があるので」

 

「そうか、参加したくなったら、何時でも参加しても良いぞ」

 

そう言い、スウォルツはその場から去って行った。

 

それと共に

 

「さっきは助けてくれて、ありがとう、先記のソウゴ!」

 

「いやいや、俺は当然の事をしただけだよ、ソウゴA!」

 

そう言いながら、俺はすぐにソウゴAと話した。

 

なぜか、他のソウゴ達はこちらと一緒に過ごす事を嫌悪感を抱いているのか、話が終わると、すぐにその場からいなくなった。

 

「それにしても、まさかソウゴがあんなに沢山いるなんて、驚きだよ」

 

「響、ここでは混合するから、しばらくは先記と呼んでおけ」

 

「あぁ、そうだよね。

にしても、こんなにソウゴが集まって、一体何が目的なんだろ」

 

「前にも言っただろ。

真実のソウゴ。

そいつは力が失いかけているから、それを補充する為だ」

 

そう言いながら、師匠は俺達に言いながら、その手にある肉を食べていた。

 

「あれ、ここって、確か荒野で、食べ物なんて、ありましたっけ?」

 

「食べ物だったら、あるだろ。

その辺に」

 

「その辺?」

 

師匠の言葉に、切歌は首を傾げる。

 

それと共に窓の外を見る。

 

変わらず荒野。

 

どこまでいるか分からないモンスター。

 

「どこにもお肉になりそうな奴はいませんデスよ」

 

「・・・もしかして」

 

「まぁ、そうなるな。

この状況では、しょうがないからな」

 

それだけ言うと、特に気にした様子もなく、食べていた。

 

「調、何か分かったデスか?」

 

「えっえ~と、その、食べても大丈夫?

その、腐ってたりは」

 

「えっと、今の所は大丈夫。

少し、まずいかなと思う程度で、身体には特に影響はないから」

 

そう、ソウゴAは目を逸らしながら言う。

 

「・・・もしかして」

 

その言葉で察してしまった。

 

だけど、まぁ、この状況では仕方ないと思う。

 

「言っておくが、俺としてh、先記ソウゴ以外のソウゴは倒す。

それは変わらない。

この中に、この事態を引き起こした真実のソウゴがいる可能性があるからな」

 

「その真実のソウゴって、結局、何なの?」

 

そう、ソウゴAは師匠に聞いてくる。

 

「分からない。

だけど、たぶん、オーマジオウになる事を選んだ俺達かもしれない」

 

「オーマジオウになる事を選んだ、俺か。

俺、王様になりたいけど、こんな事では、皆は笑顔にならないからな」

 

「王様になりたい?」

 

「えっ、可笑しい?」

 

「いや、なんというか、ソウゴの口から出るとは思わなかったから」

 

「そうかな?

他の皆も、似たような感じだけど」

 

「えっ、そうなんデスか!

先記は、全然そんな感じはしないけど」

 

「俺は断っちゃたから。

だけど、オーマジオウの力は手に入れないといけない。

でないと、本当に世界が」

 

「・・・そっか、だったら、その時は俺も一緒に戦うよ」

 

「良いのか?」

 

「勿論だよ、なんだって、俺じゃないか」

 

「そうだよな、俺なんだからな」

 

そう、俺達はそのまま肩を組む。

 

「なんというか、このソウゴが一番、先記にそっくりなソウゴ」

 

「ある意味、一番近い世界かもしれないな」

 

それを言われたら、少し納得かもしれない。

 

「とにかく、今は生徒会選挙になんとかしないとね」

 

そう考えていると共に、何やら騒いでいる声が聞こえた。

 

見ると、不良のソウゴDが何やら、生徒を脅していた。

 

「おい、何やっているんだよ」

 

「あぁ、決まっているだろ。

選挙活動だよ、なぁ」

 

「そんな選挙活動は駄目だろ」

 

「あぁ、文句あるのか?」

 

「あるに決まっているだろ」

 

そう俺が言うと。

 

「良いぜ、その喧嘩、買ってやるよ」

 

同時に、その手にはドライバーを持っていた。

 

「馬鹿、ここで戦って、負けたら、消滅してしまうかもしれないんだぞ」

 

「関係あるかよ、変身!!」『ライダータイム!仮面ライダージオウ!』

 

俺の言葉を聞く前に、不良のソウゴはそのまま変身し、襲い掛かる。

 

「あぁ、もぅ!」

 

俺はその言葉と共に襲い掛かるソウゴの被害を少しでも減らす為に、すぐに外に出る。

 

『Seilien coffin airget-lamh tron』

 

それと共に、俺はマリアさんと共にアガートアームアーマーへと身に纏い、同時に構える。

 

「これは、どういう状況かしら?」

 

「後で説明します。

それよりも、今は」

 

「ごちゃごちゃ五月蠅いんだよ」『アーマータイム!ソードフォーム!電王!』

 

それと共に、手に持ったジカンギレードをそのまま斬りかかる。

 

俺達は互いに持つ短剣で、その攻撃を受け流しながら、同時に鞭のように変形させる。

 

そして、襲い掛かるジカンギレードを絡め取る。

 

「なぁ」

 

「大人しくしていなさいっと!」

 

そう、俺達はすぐに拘束するように動く。

 

「常磐ソウゴ様を、舐めるなよぉ」『アーマータイム!~響鬼!』

 

鳴り響く音と共に、拘束していた剣を、紫の炎と共に拘束を無理矢理引き千切り、襲い掛かる。

 

先程とは比べものにならない怪力だ。

 

「ほぅ、そういう力も持っているのか」

 

だが、その前に白い影が現れる。

 

「ヴァーリ!」

 

「さて、異世界のソウゴ。

悪いけど、手合わせさせて貰うぞ」

 

「あぁ、なんだ、てめぇ!

かかって来いよ!」

 

同時に不良の俺がそのままヴァーリに襲い掛かる。

 

単調な拳の攻撃に対して、ヴァーリは軽く受け流しながら、観察するように言う。

 

「ふむ、君は本当に、ソウゴなのか?

俺が見た2人のソウゴは明らかに実力はあるが、お前は」

 

「俺は最強なんだよ」

 

『フィニッシュタイム!音撃タイムブレーク』

 

「やれやれ」

 

それと共に、その拳がヴァーリに向かって、飛ぶ。

 

しかし、ヴァーリはその攻撃の軌道を読み、避け、さらにはカウンターを喰らわす。

 

「ばっ馬鹿なぁ」

 

そう言いながら、不良の俺は消えてしまう。

 

「ヴァーリ、お前」

 

「悪いが、手加減はした。

それでも、ここまであっさりとは」

 

「それは、そうね。

私から見ても、かなり手加減をしたように見えるわ」

 

そう、確かに。

 

ここでヴァーリを攻めるのは筋近いだ。

 

そう考えていると。

 

「なるほどな。

おい、先記」

 

「なんでしょうか?」

 

「今日はさっさと休め。

明日には、全ての決着をつける」

 

「決着って、どういう事なんですか?」

 

「だいたい、分かったからだ」

 

そう言いながら、師匠はそのまま学校の中へと入る。

 

この空間での戦い。

 

その決着とは一体。

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