そして、立石寺を見物した後は陸羽西線に乗って最上川へ向かった。
「あれ、もう遅いなぁ。」
「どうしたの。」
「綾香がまだ来てないのよ。」
「それ本当か。」
「うん。」
「どうしたの?。」
「ああ、高山、実は友人がいないんだよ。」
「それ、本当か。」
「ええ。」
「誰かと待ちあわせていたのかな。」
「そうかもね。」
南はかさねとひとみに言った。
「きっと、先に行ったかもよ。」
「そうよね。」
「きっと、最上川に行っている筈だ。」
「ええ。」
そう言って、南と高山達は陸羽西線に乗って最上川へ向かった。
陸羽西線は、山形県新庄市の新庄駅から同県東田川郡庄内町の余目駅までを結ぶ東日本旅客鉄道の鉄道路線である。「奥の細道最上川ライン」の愛称が付けられている。その名の通り、路線の大部分は最上川沿いを走る。川沿いを走る区間では最上川の渓谷を車窓から見ることができる。
列車は古口駅に到着した。
「きっと、先に行っているのかな。」
「それもあるわね。」
「ええ。」
「そう言って、我々は最上川へ向かった。」
最上川
「うわー、凄い川だな。」
「ええ。」
「芭蕉は船に乗って山形へ旅したんですね。」
「ええ、その後は羽黒山へ行ったんですよ。」
「そうか。」
五月雨の集めて早し最上川
「さすがですね。」
「おう。」
「あっ、それ知ってるわ芭蕉がフネな乗って最上川へ渡った俳句ね。」
「そうだよ。」
と、その時だった。
「あれ、何かな。」
「なんか浮いてるぞ。」
「ま、まさかっ。」
そして、事件が起きた。
「お、おい、何が流れて来るぞ。」
「何だい、あれ。」
「どうした。」
最上川に釣りの客が何かが浮いていると気づいた。
「うわあああ。」
「どうした?!。」
「お、おい、女が死んでるぞ。」
「ええ。」
果たして、女友達の綾香なのか?
「行って見ようか。」
「ええ。」
「うん。」
そして、近づいてみるとそれは女の水死体だった。
「あっ。」
「やっぱり、綾香だ。」
と、ひとみは死体の前で泣きついた。
「綾香ーッ、綾香―。」
「君はその女性とは友人なのか。」
「はい。」
暫くして、山形県警のパトカーが到着した。
「被害者は星宮綾香さん、21歳です。」
「それで、死因は。」
「ええ、恐らく溺死でしょう。」
「なるほど、それで発見者は。」
「この男の2人です。」
「どうも、鉄道公安隊の南です。」
「同じく、高山です。」
「でも、どうして溺死したんでしょうか。」
「ええ。」
「それで、かさねちゃんとひとみちゃんは友人を待っていたが、先に行ったって事になるから、誰か男の人と一緒ではなかったか。」
「そう言えれてもね。」
「私も知らんわ。」
「そうですか。」
南とひとみとかさね達は所轄の新庄警察署で事情聴取をする事になった。
山形県警・新庄警察署
「じゃあ、あなた達は高校時代の同級生か。」
「はい。」
「つまり、彼女は誰かと待ち合わせして車に乗って行ったって事も考えられますね。」
「ええ。」
「それで、その男の人の特徴は分りますか。」
高山はひとみとかさねに言った。
「そうね。」
「思い出そうとしても、思い出せないわ。」
「しかし、心当たりはないわ。」
「そうですか。」
綾香に会った男の事は、心当たりがない事が分かった。
「しかし、最上川で殺人が起きるなんて。」
「予想もしませんでしたな。」
そして、南と高山は羽黒山へ観光した。
羽黒山
「ここは芭蕉も来たのか。」
「そうだよ。」
「結構、歩いたもんだな。」
「ええ。」
ありがたや雪をかをらす南谷
「この山は、雪も多くなるのよね。」
「そうよね。」
鶴岡駅で南と高山とかさねとひとみは14時57分発の羽越本線経由の特急「いなほ10号」に乗って新潟へ行き、新潟でかさねとひとみと別れた。
「じゃあ私たちは、ここから越後へ。」
「そうですか。」
「じゃあ、又。」
と、別れた後は新潟から上越新幹線「あさひ324号」に乗って東京へ帰京した。
そして、犯人は誰なのか。