光速の走り屋オオサキショウコ   作:まとら魔術

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初めてのバトル編
ACT.プロローグ 覚醒技


 

注意事項

 

・この作品はフィクションであり、実際の出来事とは関係ありません

 

・一部女性同士の同性愛を連想させるシーンがあります。

 苦手な方はご遠慮ください

 

・18歳未満の子供が車を運転したり、公道でレースするシーンがありますが、この作品は犯罪助長作品ではありません。

 公道でのレースは実際において犯罪であり危険行為なので絶対に真似しないでください。

(道交法第68条で2年以下の懲役又は50万円以下の罰金、もしくはその両方を受けます)

 車の免許は18歳以上になってから取得し、実際に走行される際は交通ルールを守って安全運転でお願いします。

 

2000年に時の政府によって、交通網の発達で必要のなくなった全国の峠が廃道になった我々の国

 

3年後に若者のクルマ離れ対策のためにさらなる改革を行われた。

 

自動車免許の取得できる年齢を18歳から16歳への引き下げ、車検に払う税金の大きく減らし、制度や改造規制の大幅な緩和を行われた。

 

 これらは功を奏し、若者のクルマ離れを解消することに成功したのだった。

 

 そしてクルマ離れが解消して、老若男女問わずクルマを愛する世の中になった現在は「自動車天国時代」と呼ばれている。

 

 峠の廃道から今年で15年を迎える2015年。

 

 群馬県にある赤城というコースには現在、雨原芽来夜という女性の走り屋が最速となっている。

 彼女は本気も見せることもほとんどなく、戦える走り屋はいないように見えた。

 

 しかし、上手く勝負できそうな走り屋がついに現れたのだった。

 

 こんな日が来ると想像できなかっただろう。

 

 3月15日、昼11時の赤城道路。天気は快晴。

 静かで自然な雰囲気が漂うその道に2台の車が走る。

 

 おれはここを走っていた。

 

 流線型のボディに、彩る赤・白・黒という派手なスリートンカラー、開閉式のライトを固定化していたようなヘッドライト、後部にGTウイングを生やした少し厳つめの外観した車。

 

 クルマの名は日産・180SX。

 通称「ワンエイティ」と呼ばれるクルマを運転していた。

 

 運転するおれは、前を走る白いBNR34型スカイラインGT-Rに目を付ける。

 

「あのエンジン音――GT-Rじゃあなくてワンエイティか。しかも小学生が乗っているんべェい。運転ができねーような小学生相手には負けるわけに行かねー!」

 

前のR34は後ろから来る車をスカイラインGT-Rだと思っていた。

 おれのワンエイティにはRB26DETTが積まれていたからだ。

 そのエンジンは元々GT-Rのエンジンだからだ。

 

おれはR34にドリフト食らいつき、それより速いコーナリングを攻めていく!

 

小学生のような見た目をしているおれだけど、車の運転には自信がある。

 

「離したくても離せねぇ、どうゆうことになってるんだ!」

 

前の男の顔が焦りだす。

 

おれは前のR34との距離を衝突寸前まで縮め、

 5連ヘアピン最後の右ヘアピンへ突入する。

 

R34はイン側、おれとワンエイティはアウト側を攻めていた。

 

 おれとワンエイティはここでオーラを放つ!

 車全体を神聖の如く輝きを持つ白と疾き萌葱のオーラがカバーのように包み込んだ。

 

R34の男の眼には見えなかったものの、おれの走りに驚いていた。

 

「なんだ!? こんな走り見たことねぇ!」

 

オーラに包まれたおれのワンエイティはカタパルトの如く超加速し、普通の車のコーナリングではありえない速度だった。

 

超加速でコーナーを脱出するワンエイティはR34の前に出ていき、ドリフトしながらコーナーを出ていった。

 

「くッ!」

 

ワンエイティを前に出したR34は突然ジグザグと走っていき、そしてついにはスピンしてしまった!

 

「ちきしょおォ!」

 

スピンした悔しさから男はハンドルを叩く。

 

(どうしてスピンしたんべい……オレ)

 

クルマをスピンさせた後、男は頭を抱える。

 

この青年には分からないものの、R34のスピンしたのは、彼の眼に

見えないワンエイティのオーラに触れたのが原因だ。

 

つまりおれがR34をスピンさせたのだ。

 

車をスピンさせたオーラは、人間の精神力がタキオン粒子になって作られるモノだ。

 

ドライバーから発生したオーラは普通の人間が触れると耐えられないモノであり、触れたモノは吹っ飛ばされたり、体力を大きく消耗したりする。

 

人間離れした走りでR34を追い抜いたおれは車を走らせながら、こう呟く。

 

「ウェヒヒ、覚醒技超人ではない走り屋相手に<コンパクト・メテオ>を使ってスピンさせちゃった……せっかく走っていたのに、スピンさせて申し訳ないよ……」

 

 その後おれは――

 

 赤城山にて沢山の伝説を作ることになる。

 

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