ちょっと多忙が重なりました。申し訳ありません。
私は生まれてこれまでの人生で、大きな病気や怪我をした経験がない。
不自由の少ない貴族として生まれたことで食事や医者など困ることはなかった。それ以上に、健康で長命種族である純血のヒッポグリフの母上と、タフガイで力自慢のウルサス人の父上の血筋が私から病魔などを遠ざけていた。
例え、多少の怪我……それこそ中軽度火傷や多少刺傷程度では一晩寝れば7割方回復するし、風邪や突然の高熱を患った時も翌日には大抵快方に向かっているため、私の身体は虚弱という二文字の対極に位置している。
だが、先の戦いで不覚にも自爆で相打ちという無様な醜態を晒し、両腕の刺傷と中度の出血、聴覚の一時的な損傷、自爆の余波で傷ついた呼吸器官からの出血が呼吸障害を引き起こしている等の重傷を負ってしまい、全治2日を言い渡された。
むしろ、それだけ済むのがおかしいと後で言われた。
それ以上に昨日のはもっとおかしいと医者に説教された。
それは私も思う。昨日の私はどう見てもおかしかったし、キチガイなのは認める。
だが、その罰だろうか。
応急処置を受けたとはいえ、そんな状態でぶっ倒れるまでフル回転して気絶した私に突き付けられたのは絶望だった。
「暇、だ。あまりにも暇で、死にそうだ」
そうだ。暇だ、とてつもなく暇、どうしようもなく暇。
覚醒し、医者が駆けつけてきておかしいおかしいと説教され、後始末で忙しい姉上が顔を少しだけ見せた後。起きたのが真夜中というのもあって、この病室には誰も来なくなった。
熟睡したからか眠気が一向にこない。
要人用であるこの病室は安全性を考慮して艦内部に作られているから外の景色も見ることができない。元来、何もせずにじっとして待つことに向いていない性格だったので、何もできない病室で数時間だけ居ただけでも少々堪えた。
だが、こうして何もせず、何も考えず、楽に横になれるのはいつぶりだろうか?
幼少期から母上の教育方針のお陰で、他の貴族よりも自由に過ごしたとはいえ、貴族の体裁を保つために気を張った生活を送っていた。姉上や兄上が居たとはいえ、ヒッポグリフというだけで目の敵にされていたのが辛かった。
リターニアの留学時代は唯一、その気を張った生活から解放された時代だった。だが、あの高塔の端の端、その一部ともいえないかもしれない場所で学んでいた私は垣間見てしまった。リターニアの本質の片鱗を、空恐ろしいものを理解してしまった私には、終ぞ真の友を作ることが出来なかった。学ぶ友が、すれ違う教授が、噂に聞く学者が、狂気に魅入られていると考えると恐ろしくてたまらなかった。
留学から帰って来た私に待っていたのは、貴族との馴れ合いだった。末娘として生まれたからには身分がより高い貴族か、これから有力になる貴族に嫁ぎに行くのが通例なのが分かっている。リターニアに比べてば恐ろしくなかったが、凄く馬鹿らしかった。馬鹿ばっかりで、彼らに嫁ぐなんて考えたくも無かった。
そんな時に出会ったのがソルシア、あの風変わりで平凡で怪物らしくないブラッドブルード。
今思えば、正気じゃない。あの怪物種族に啖呵切ったのも、自らの怪物性に苦しんでいる姿に一時の気の迷いで情を見せたことも、馴れ初めの全てが正気の沙汰ではない。だが、気を使う必要のない対等な仲を得たことには後悔はない。普通なら絶対に学べない見識、技術、常識、どれも新鮮だった。
その過程で己の職責を増え、末娘とはいえど貴族として果たすべき使命も増えた。政治に、治安、軍事学に戦場に出てから勲功を上げ、家のために尽くすようにもなって責任も増えていった。
だが、それは今までの張りつめていた人生に比べれば可愛いもの。
「……」
包帯をほどいて、まっさらな傷一つない両手を見つめる。
私の記憶が丸ごと吹き飛んでいなければ、右腕はざっくりと刀傷を付けられて刃に貫かれ、左腕はナイフで刺された上に自爆の余波を最も被った。あれほど痛かった胸元を覗くと薄っすらと傷跡が残っているだけで、綺麗に塞がっている。
あまりにも、綺麗に、怪我すらなかったかのように。
「ふっ……これは、そういうことなんだろうな」
16時間前
私は、ズキリと傷んだ胸の痛みで目を覚ました。
「ッ、アア"ッ」
「堪えてください! 直ぐに鎮痛剤を打ちますから」
痛みに悶える私は口に加えられた布を噛み締めて耐える。気を張っていたのが解けたからかさっきまで耐えられた痛みに目尻から涙が零れ、体が暴れる。
「直ぐに終わります! 続けてください!! このまま出血で気道が塞がる方が不味いです!」
「~~~っ!!?」
焼けた胸元にアーツユニットが押し当てられ、内臓が直接火傷したような痛みと今まさにその部分が再生し、修復される二重の痛みに苦悶の声が私の喉の底から漏れ出す。
だが、効果覿面だったように痛みが徐々に引いていった。息苦しさはまだ喉奥に詰まっているような感覚はあるが、それでも随分とマシになったことには変わりはない。
私が思った以上に、征戦騎士と自爆で負った傷はずっと重かったようだ。
「ほら、しっかりしろ! お前の分の担架はねぇんだ! 立て!」
「負傷者は慌てずに乗ってください! 歩ける者はそのまま外に出て退避してください!」
「治療の必要な方はこちらに! ここ空いてますよ!」
声が四方八方から聞こえる。
痛みに呻く声に、砲火の音、爆弾の炸裂音。混迷を極める戦場の狂騒曲が。
だけど、私には聞こえた。音の嵐の中で必死に懸命に調律を取っている者の張り上げた声と、その者の悲痛な悲鳴が、綺麗に聴こえる。
おかしいな、気絶する前は音が聴こえなかったのに、以前よりも鋭敏に感じられる気がする。今ならばこの中でその者と、彼とかくれんぼしたとしても見つけられる自信が、何故か私にはあった。
「ちょ! ヴェスナー中尉!? 安静にしてください!」
「それを許してくれないほど、ッ! ゴホッゴホッ、事態は切迫しているはずだ」
「しかし、今のあなたに何が……!?」
軋むように、胸から走る痛みが襲って咳き込むが、それを堪えて身を起こす。手に力を籠めて握り閉める、折れてしまいそうな足に鞭を打つ、血反吐を吐きそうな肺を叱咤し、心臓は焼け付くように早鐘を鳴らす。
私の身体はまだ動く、まだ耐えられる、まだやれることがある。
「それに、アイツを独りで働かせていると、過労死しそうだからな」
「……! (こ、これが主従の絆!? 噂は本当だったんだ!!)、誰か! 手を空けている人を一人でいいから寄越せ! 早く!」
「邪魔をするなッ、ゴホッ」
「いいえ、邪魔なんて滅相もありません。ただ、あなたは私たちが思っている以上に頑丈で誠実な方なんですね」
衛生兵である名前も知らない彼女は、鎮痛剤を私に打ちながらよく分からない言ってきたが、その真意を問う前に一人の軍人がやって来た。
「中尉を大尉の元に連れて行くのを手伝って下さい」
「!? 正気ですか!」
と彼は驚くが、彼女は一兵卒に耳を貸すように言って、
「お願い! 行かせてあげて。今、大尉の姿は痛々しくて、辛いから」
「……そうだな、あんな大尉は俺も見たくないしな」
とのこそこそ話は私には丸聞こえだったが、お陰でより一層向かう理由ができた。
二人の会話を終えるのを待たずに、私は傍に合った愛用の軍刀を持って駆けだす。一歩踏み込む度に足が軋み、喉元を血がせり上がるのを感じるが知ったことではない。だが、不思議なことにこんなボロボロの身体の何処からか、力が湧いてきた。腕や焼けた胸は痛くて痛くてたまらなく、体力もゴリゴリと削れていっているのに、何処からともなく一歩、また一歩駆けだすパワーが湧いてくる。
まるで、身体の一部が新調されたように。
「中尉、肩を!」
「大丈夫、だ、はあ、はあ、先導して、道案内を頼む!」
「分かりました!」
通り過ぎる者たちの呆気に取られたような表情を横目に、私は息絶え絶えに走っていく。
砲火が大きくなり、武具を擦れあう音も鮮明に聴こえてくる。
兵士の怒号の叫び、苦悶の声、怨嗟の慟哭。
思わず吐きそうになって、足が笑ってくる。道路の道端には後方に運び込む途中で息絶えたのか、兵士たちの亡骸が転がり、その場で応急処置を受けている者の中には指が何本か吹き飛んでいる者もいた。
「中尉! 伏せてください!」
見上げると空から、二本の流星が飛翔してくる。
ソレはアーツで凝縮された光の槍であり、つい先ほどに私たちを襲った最上位の征戦騎士が放つ征伐の光。その威力は並みの高速戦艦の搭載されている兵装にも並びかねないほどの威力を誇る流れ弾。
やり過ごすことも、避けることも出来る。
アレは明確に私を狙って放ったものではないただの流れ弾だ。運悪くこの場にいる誰かに直撃したとしても、戦列が崩れるわけでもない。それは分かっている。
言い訳をするなら、身体が勝手に動いていた。気付けば将兵を守ろうと、抜刀をしていた。
ただ、そんな理由。
「我が刃に宿れッ、力!! 」
飛翔する流星に勝るとも劣らない斬撃が空中でぶつかり合い、高らかに金属の衝突音があたりに鳴り響く。
その斬撃は奇しくも彼、ソルシアが知るものと酷似しており、その威力さえも本家にも劣ることのない斬撃は見事に星を斬って見せた。
その代償として、軍刀は木端微塵に砕け散って両腕の傷が開いたが、それ以上の値千金の一太刀。
今まで彼以外防ぎようのなかった光の槍を打ち払い、将兵の命を守った。
戦場では新参者であり、基本的に後ろで引っ込んでいる貴族が、そのボロボロの身体であの天から降る絶望を破ってなお、歩を止めない。
その雄姿が追われる者になっていた将兵の心に火をつけた。その火は勢い良く燃え上がり、消えかえた闘志を焚きつけた。
鬨の声が上がり、それがさらに私の背中を押す。
「ヴェスナー中尉! 大丈夫ですか!!」
「大丈夫だ。ゴホッゴホッ、むしろ腹を括った」
「……分かりました、大尉はこの先に」
「いや、どうやら向こうから、来たようだ」
先導していた兵士が私の目線の先を見た頃には、空から見慣れた人物が目の前に落ちて来た。
そして、私に掴みかかられた。
「アンジェラッ! なんで来た!?」
「ハッ、思っていた以上にボロボロだな、ゴホッゴホッ……いや、お互い様か」
その一連の行動を近い場所で見ていたのか、彼は飛ぶようにやって来たが、酷い様子だった。感じていた以上のボロボロ具合で、鉄笠で顔が見えなくても相当参っているのが分かる。表面に出ている怒りでは誤魔化しきれないくらいに。
私以上に息を荒くして、全身を覆う鎧で隠せないくらいに刺々しさと苛立ち。そして、足元の影がまるで意思を持っているように蠢いている。
まるで渇きに苛まれて、周りにいる血を流している負傷者へと手を伸ばそうとするように、その衝動を必死に抑えるように影の手を引っ込めているように。
ソルシアの心象風景を赤裸々に暴いていた。
「ソルシア、よくやってくれた」
だから、私は首を差し出す。血を吸いやすいように首を傾け、頸動脈を眼前に晒す。多分、痛いし、この行為自体も一時の感情に流された気の触れた行動なのは分かっている。だが、たった一人で場を持たせて、怪物性とも戦っていた彼に対する最大の返礼はこれくらいしか思いつかなかったのだ。
彼は固まる。息も止まる。あんなに涎を垂らしていた影すらも硬直し、まじまじと私の首元を凝視する。
その時間が永遠にも感じられる。本当は数秒にも満たない僅かな時間だったが、彼の様々な思いが何となく感じられた。
困惑、渇き、自己嫌悪、喜びに悦び。
それらがごちゃ混ぜになったように感情が揺れている。
「お前、俺の心をたぶらかすのはやめろ」
「? たぶらかすつもりなどはない。これが私の誠意だ」
「……誠意で心を折りにくるなよボケ、一層タチ悪いわ」
彼は大きく溜息を付いて、私の前に屈んで鉄笠を後ろにずらすと首元に顔を埋めてきた。
ここに来て私は顔から火が出るほどの羞恥が心の奥底から噴火する様に湧き出てきたが、ここでやっぱ無し! とは言えない。一度許可したことを覆すなどありえないとここに来て変なプライドが働いて、彼を拒絶することが出来ない。そもそも彼と私はもっとドライでフットワークが軽い関係のはずだ!
いい機会じゃないかと私の
「すまない、やはり遠慮する」
「──―」
首元に牙が突き刺さる痛みは永遠に来ず、代わりに私の額にデコピンが襲った。
だが、そんなことは頭に入ってこない。いくら彼とはいえ、素肌が露出している首を差し出すのは百歩譲って良い(良くない)。それ以上に今彼と私がほとんど密着状態であったことがどうしようもなく恥ずかしくて体中の痛みなんてどうでもいいくらいに体が熱を持ってオーバーヒートする。それが満更でもない自分に自覚してさらに恥ずか死ぬ。
「……ッ、一思いに吸えばいいものを!!」
彼の腹に殴りかかるが、恥ずかしくて力が入らない。
「本音を言うが、今かぶりついていたら殺していたよ、マジで」
「へ? お前に限って、それは」
「シャー(冷笑しながら牙を見せる)」
「──―」
思わず恐怖で言葉を失った。血走ったガンギマリした目、底冷えするような怪物じみた笑みは私の浮足立った感情をさらっていき、極寒の水を被せてきた。
彼は、やっぱりどうしようもなくブラッドブルードなのだ。
「大尉! いちゃいちゃしてないでください! 無事に帰ってからでお願いします!」
「いちゃいちゃとはなんだボケ……ありがとう、アンジェラ。君は今すぐ戻って」
そう言って、彼はゆっくりと振り返って持ち場に戻ろうとするが、そうはさせないとその手を掴む。ダメだ、このまま彼を行かせてはいけない。変な羞恥で忘れかけたが、わざわざ傷だらけの身体に鞭打ってやってきたのは彼の助けになるためだ。
「お前はただ前だけに専念しろ、後ろは私が指揮を執る」
彼を掴んで向きなおらせる。両腕は痛いが知ったことではない。
さっきの表情を見て確信した。彼はあの表情をするときは相当追い詰められている時だ。
今、私が彼を支えなければ、彼は本物の怪物になってしまうかもしれない。
「人外では、戦場で誰も救えない」
「──―!!」
「お前は人間だ。人として、お前が持てる責務を果たせ」
私の言葉が彼に届いたのかは分からない。僅かな言葉を、私が考えうる心の底からの言葉を送ったが、彼はただ目を見開かせて私を食い入るように凝視した。
気付けば、私は強く抱きしめられていた。
「後ろは頼んだ、アンジェラ」
白く綺麗な髪と、立派な角が頭に押し付けられるほどの抱擁。それが彼の答えだった。
「じゃあ、行ってくる」
「ああ、行ってこい」
赤面する彼が身を翻して戻っていく様子に、私は安堵の溜息を吐く。
さて、彼に託された責務をこなさね──―、
「まじかよ、やっぱり噂本当だったよどうしようよ」「ああ? なもん二人のために命を張るしかねぇだろ」「うわぁあああ、えっも!」「お、俺たちは戦場で何を見せられているんだ」
すまない、ソルシア。恥ずかしさで冗談抜きで死ぬかもしれん。
そこからは目まぐるしすぎて、思い出せない。
負傷者を後方に優先的に退避させたり、正面で戦っている征戦騎士以外の敵影を察知するために斥候との絶え間ない情報交換を繰り返し、逐次前線に報告した。
時折空から降る光の槍を腕から血が噴き出ても斬り払い、混乱に迷い込んだ民間人も安全な方角に逃がしてあげた。
高かった太陽が完全に沈み切るまで傷んだ肺を張り上げて声を出し、傷が開く両手を振るって指示を矢継ぎ早に飛ばし、足が棒になって折れそうになるくらいにまで、私が出来る戦いを、戦って戦って戦い続けて、勝利した。
だが、先の通り、再び起きた私に待っていたのは暇と言う名の罰だった。
丸一日寝て、起きたのが心地よい真夜中。
ぐっすり寝た私には、どうにも二度寝は出来ずにこっそりと部屋を抜け出して、艦内を歩き回った。
「ッ!? ……なんだ、こんな夜更けに」
「いいや、偶然会っただけだが? それがどうした」
嘘だ。
なんとなく、甲板に居ることが分かってここに来てみると本当に居た。
居たことに私も本当に驚いたのだが。
「──―今回の戦争は失敗だ。もうじき、俺たち本隊は引き上げる」
「まあ、妥当だろうな。先駆けである実働部隊の約四分の一を失っては、もうどうしようもない」
「今回は銀槍の奴らがおかしかっただけだ。大きなお咎めはないだろう」
他愛もない雑談を交わしながら七年前、彼と出会ってから持ち歩いているナイフで手を皮膚を軽く切り裂いて、動物の血を不味そうに頬張る彼に差し出す。
「首じゃないのか」
「ッ、贅沢を言うな! あれは忘れろ」
私をからかったのか、そう茶化す彼は比較的マシになった表情をして、私の手を軽く甘噛みをして血を吸う。
彼の吸血はいつもは短時間で終わるものだが、今回はどうやらおかわりをご所望のよう。
いままで、全く延長要求が無かったというのに。
「お前、戦場で血を吸わないのか?」
「ああ、一度も吸ったことが無いし、それ以前に戻してしまうんだ、全部」
「相変わらず、らしくないなお前」
これもちょっとだけ嘘だ。ブラッドブルードらしくないなんて、もうあまり思っていない。
ソルシア、私に何かしたのは分かっている。
ちょっとだけ伸びた八重歯も、軽い傷なら数分もすれば綺麗さっぱり無くなる身体になったのも、ちょっとだけ前よりも夜が心地よくなったのも、お前の居場所が何となく分かってしまうことも、そして私を助けてくれたことも。
お前がブラッドブルードとしての本能に苛まれていることも、私に対して負い目を抱いていることも。
だが、今は黙っておこう。
私の許可なく転化してくれた意趣返しだ。とことん、何も知らないフリをさせてもらおう。
どうせ、長い付き合いになるのだから。
私はそう思って頭の羽角を一つ取って、まだ私の手を咥えている彼にそっと贈る。
彼は驚いたようにそれと私を交互に見た。あまりにも驚いているせいか、血に濡れている牙が剥き出しである。
「あ、アンジェラ、これを渡す意味は」
「皆まで言うな、ソルシア。つまりは、そういうことだ」
言うまでもなく恥ずかしい。リーベリが自らの羽を与える意味は分かっている。自らの身体の一部を預ける行為はそれ相応のものであり、親愛、友愛、それこそ一生涯の友に贈る重要な意味を持つ。それこそ、母上が唯一羽角を送ったのは知る限りでは父上だけ。
──―貴方は、私の特別です。
端的に言えばそういうことだ。
アンジェラ
物理強度 優秀
戦場機動 優秀
生理的耐性 卓越
戦術立案 優秀
戦闘技術 優秀
アーツ適正 標準
・経験が浅いだけの心身共にハイスペックヒロイン。お前の勝ちだよ。
ソルシア
物理強度 卓越
戦場機動 優秀/卓越
生理的耐性 標準
戦術立案 優秀
戦闘技術 卓越
アーツ適正 優秀
・メンタルだけ問題がある準最強組。なんか攻略され始めた。
お気に入り600人ありがとうございます。
週1~2投稿になってしまいそうですが、気長に応援してください。
お休みなさい。また次回で。