俺がカードゲームで無双できる都合のいい世界 〜カードゲームアニメの世界に転移したけど、前の世界のカード持ち込めたので好き放題します〜   作:鴨山兄助

22 / 257
第二十一話:決勝戦! ツルギVSソラ

 準決勝第二試合、赤翼さんと速水の戦い。

 制したのは赤翼さんだった。

 

 ファイトが終わり、ステージ上に展開されていた立体映像が消失していく。

 

「準決勝第二試合。勝者! 赤翼ソラさん!」

 

 放送部のアナウンスが、体育館に響き渡る。

 緊張の糸が切れた赤翼さんは、ステージ上で深呼吸をしていた。

 そんな彼女の元に、速水が近づく。

 

「俺もまだまだ修業不足だったようだ。完敗だよ」

「速水くん」

「いいファイトだった。決勝も頑張ってくれ」

「はい!」

 

 敗北を認め、勝者を労い、潔くステージを去る速水。

 いいなぁ、ああいうのカッコいいよな。

 

「3位決定戦と決勝戦を始める前に、10分間の休憩時間をとります。該当試合に出場する生徒は控室で待機していてください」

 

 放送部のアナウンスが流れる。

 そっか、もう決勝戦か。

 俺はまだステージ上にいる赤翼さんと目を合わせる。

 

「……」

「……」

 

 特別言葉は交わさない。

 だが赤翼さんの目には、必ず勝ちたいという意志が宿っているように思えた。

 

 それだけやる気があれば十分だ。

 俺は踵を返して、静かに控室へと向かうのだった。

 

 そして一人ぼっちの控室。

 そこで俺は、自分のデッキと向かい合っていた。

 

「相手は赤翼さんか……嬉しいやら何やら。複雑な感じだな」

 

 だが戦わなくてはならない。

 腕も確かだ。今日のトーナメントで一番の強敵だろう。

 

「……約束、か」

 

 赤翼さんとの間に交わした約束を思い出す。

 俺はシンプルにデッキを渡したいのだが、赤翼さんはそう簡単に受け取ってくれない。

 このランキングトーナメントで1位になる。その為に赤翼さんは全力を出してくるだろう。

 

「俺もそれに応えるべきなんだろうけど……少し悩むな」

 

 適当なタイミングで投了しても、きっと彼女は納得しない。

 ならば、出てくる答えはただ一つ。

 

「真面目にファイトするしかないか」

「決勝戦が始まります。ステージに上がってください」

 

 放送部の部員が、俺を呼びに来た。時間経過を早く感じる。

 俺はデッキを召喚器にセットして、覚悟を決める。

 戦う。楽しむ。結局俺には、それしかないんだ。

 俺は深呼吸を一つして、控室を後にした。

 

「それでは只今より『校内サモンランキングトーナメント』決勝戦を行います! 選手の方はステージに上がってください」

 

――うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!――

 

 流石に決勝戦という事もあって、観客の盛り上がりは最高潮だな。

 俺もワクワクしてきた。

 

「上手側、二年A組。天川ツルギ君!」

「よっし、頑張るぞ」

「下手側、二年A組。赤翼ソラさん!」

 

 ステージ下手側から登場する赤翼さん。

 緊張している様子はない。シンプルに覚悟を決めてきたような感じだ。

 

「緊張とかは大丈夫なのか?」

「大丈夫です。天川くんは」

「余裕。むしろワクワクしてる」

「私もです……天川くん! 全力でいきます」

「そうこなくっちゃな」

 

 正直まだ迷いはあるし、明確な答えは出せれてない。

 ただそれでも、このファイトの中で何かが見つかるかもしれない。

 なら俺は1人のファイターとして、サモンに向き合うだけだ。

 

「「ターゲットロック!」」

 

 俺と赤翼さんの召喚器が無線接続される。

 お互いに初期手札5枚をドローして、準備完了だ。

 

「それでは決勝戦。始めてください!」

「「サモンファイト! レディー、ゴー!」」

 

 ツルギ:ライフ10 手札5枚

 ソラ:ライフ10 手札5枚

 

「先攻は俺だ! スタートフェイズ。メインフェイズ」

 

 手札を確認する。

 うん、まずは防御を固めよう。

 

「俺は〈トリオ・スライム〉を召喚!」

『スララー!』

 

 俺の場に一匹のスライムが召喚される。

 

 〈トリオ・スライム〉P1000 ヒット1

 

「召喚時効果発動。デッキから同名カードを1枚手札に加える。更に今手札に加えた〈トリオ・スライム〉を召喚。召喚時効果で3枚目を手札に加えて、それも召喚だ!」

『スララ~』

『スラァァァ!』

 

 俺の場には3体のスライムが揃った。

 てか今更だけど、こいつら鳴き声可愛いな。

 

 〈トリオ・スライム〉(B)P1000 ヒット1

 〈トリオ・スライム〉(C)P1000 ヒット1

 

 これでブロッカーは揃ったが、先への保険はかけさせて貰おう。

 

「魔法カード〈トリックカプセル〉を発動! ライフを2点払って、デッキから好きなカードを1枚除外する」

 

 ツルギ:ライフ10→8

 

 俺がデッキからカードを1枚抜き取ると、空中に出現した巨大カプセルが、それを飲み込んだ。

 

「〈トリックカプセル〉で除外したカードは、2ターン後のスタートフェイズに俺の手札に加わる。俺はこれでターンエンドだ」

 

 コンボパーツが揃わないと、先攻1ターン目はこれくらいしか出来ないのが辛いね。

 

 ツルギ:ライフ8 手札3

 場:〈トリオ・スライム〉(A)、(B)、(C)

 

 さぁて、赤翼さんはどんな初動を見せてくれるのかな?

 

「私のターン。スタートフェイズ。ドローフェイズ」

 

 ソラ:手札5枚→6枚

 

「メインフェイズ。私は魔法カード〈ホーリーポーション〉を発動します!」

「まずは回復カードか」

「手札の系統:〈聖天使〉を持つカード〈キュアピッド〉を見せることで、ライフを3点回復して1枚ドローします」

 

 ソラ:ライフ10→13 手札5枚→6枚

 

 いいなぁ、ついでの1枚ドロー効果。

 古今東西ああいうのは強いのだ。

 

「〈キュアピッド〉を召喚します。更に、私のライフが相手よりも多いので【天罰】も発揮されます!」

「早速パワー9000にするのか」

 

 〈キュアピッド〉P3000→P9000

 

「続けていきます。〈ヒーラーエンジェル〉を召喚です!」

 

 赤翼さんの場に、看護師のような見た目をした天使が召喚された。

 少し厄介だな。あのカードの効果は強いぞ。

 

 〈ヒーラーエンジェル〉P4000 ヒット1

 

「〈ヒーラーエンジェル〉の召喚時効果を発動します。私の墓地から系統:〈回復〉を持つ魔法カードを1枚除外して、その効果をコストを払わずに発動します!」

「コスト踏み倒しは強いんだよぉ」

 

 誰だよあんなカード入れたの!

 俺だよ!

 

「私は墓地の〈ホーリーポーション〉を除外して効果発動。ライフを3点回復して1枚ドローします」

 

 ソラ:ライフ13→16 手札4枚→5枚

 

 手札が中々減らないのが恐ろしいな。

 それに赤翼さん、絶対まだ何か仕掛けてくるぞ。

 

「うん。いいカードを引きました。私は〈アクエリアスエンジェル〉を召喚します」

 

 赤翼さんの場に召喚された3体目の聖天使。

 それは大きな水瓶を抱えた、女性の天使だった。

 

 〈アクエリアスエンジェル〉P4000 ヒット2

 

 あれも【天罰】状態だと、結構面倒くさいカードだな。

 

「召喚時に〈アクエリアスエンジェル〉の【天罰】を発動。相手の場に存在するパワーが一番低いモンスターを全て疲労させます!」

 

 俺の場にはP1000の〈トリオ・スライム〉が3体。

 見事に全員疲労だ。

 

「アタックフェイズ。まずは〈ヒーラーエンジェル〉で攻撃です! そしてこの瞬間、〈ヒーラーエンジェル〉の【天罰】を発動します!」

 

 〈ヒーラーエンジェル〉の【天罰】効果で、赤翼さんはカードを1枚ドローした。

 

 ソラ:手札4枚→5枚

 

 さて、このまま総攻撃を食らうと大ダメージ不可避なのだが。

 俺もそう簡単には通させない。

 

「魔法カード〈トライアングル・バースト〉を発動! 自分の場に同名モンスターが3体存在するなら、相手モンスターを全て破壊する!」

「全体除去魔法!?」

「力を借りるぞスライム! トライアングル・バーストォ!」

 

 3体のスライムが力を合わせて、破壊エネルギーを作り出す。

 解放された破壊エネルギーは、赤翼さんの聖天使を焼き払った。

 しかし……全てが破壊されたわけではない。

 

「〈アクエリアスエンジェル〉は、相手の魔法カードでは破壊されません」

「まぁ、そうなるよな」

「モンスターは2体破壊されましたけど、まだ攻撃はできます。〈アクエリアスエンジェル〉で攻撃です」

「流石にそれはライフで受けよう」

 

 〈アクエリアスエンジェル〉の水瓶から放たれた水流が、俺に襲い掛かる。

 

 ツルギ:ライフ8→6

 

「……ターンエンドです」

 

 ソラ:ライフ16 手札5枚

 場:〈アクエリアスエンジェル〉

 

 ライフ差は10点で、相手の手札は5枚。

 う~ん、流石に少しキツいか?

 まぁ、ドローしてから考えればいいか。

 

「俺のターン! スタートフェイズ。ドローフェイズ」

 

 ツルギ:手札2枚→3枚

 

 おっ、いいタイミングでいいカードを引けた。

 どうでもいいけど、この世界に転移してから「引き」の強さがめっちゃ上がってる気がする。

 

「引いたからには、使わせてもらうか。メインフェイズ! 俺は魔法カード〈ザ・トリオ・ドロー!〉を発動! 自分の場に同名モンスターが3体存在する場合、カードを3枚ドローできる」

「一気に3枚もドローできるんですか!?」

「その代わり、条件重めだけどな」

 

 俺は場の〈トリオ・スライム〉3体の力を借りてカードをドローする。

 

 ツルギ:手札2枚→5枚

 

 よし、いい感じのカードが来た。

 

「俺は〈トリオ・スライム〉(A)を素材にして、〈ファブニール〉を進化召喚!」

 

 1体のスライムが魔法陣に飲み込まれて、巨大なドラゴンへと姿を変える。

 

 〈ファブニール〉P10000 ヒット?

 

「〈ファブニール〉の召喚時効果発動。相手モンスター1体を破壊して、そのヒット数をコピーする。俺が破壊するのは〈アクエリアスエンジェル〉だ!」

 

 ファブニールの吐いたブレスが、アクエリアスエンジェルを爆散させる。

 魔法効果で破壊できなくとも、モンスター効果なら破壊できるんだよ!

 

 〈ファブニール〉ヒット?→2

 

 いつもならここでアタックを仕掛けるが、今回はいいものを引いてある。

 

「俺は場の〈幻想獣〉モンスター、〈ファブニール〉を素材にして、〈ジャバウォック〉を進化召喚だ!」

「進化モンスターを進化素材に!?」

 

 まぁこの世界ならセオリー無視もいいところだよな。

 だけどこいつは少し特別だぞ。

 

 ファブニールが魔法陣に飲み込まれると、俺の場には恐ろしい外見をしたドラゴンが出現した。

 

『GYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!』

 

 〈ジャバウォック〉P8000 ヒット3

 

「パワーが落ちてる?」

「だけど効果持ちだ。アタックフェイズ! 〈ジャバウォック〉で攻撃!」

 

 今の赤翼さんにブロッカーはいない。

 ジャバウォックの爪が、赤翼さんに襲い掛かる。

 

「ライフで受けます」

 

 ソラ:ライフ16→13

 

「〈ジャバウォック〉の効果発動。このカードが進化モンスターから進化している場合、【2回攻撃】を得る」

「ヒット3の2回攻撃ですか!?」

「その通りだ。〈ジャバウォック〉で、もう一度攻撃!」

「っ! ライフです」

 

 ソラ:ライフ13→10

 

「更に追撃だ。魔法カード〈エヴォリブート!〉を発動!」

「リブート、モンスターを回復させる魔法ですか」

「大正解。〈エヴォリブート!〉の効果で、俺は〈ジャバウォック〉を回復させる。更に、回復させたのが進化モンスターだった場合、ヒットを+1する」

 

 〈ジャバウォック〉ヒット3→4

 

 強化された上で回復するジャバウォック。

 この攻撃が通れば、かなり有利になるぞ。

 

「3回目の攻撃だ。行け〈ジャバウォック〉!」

「魔法カード〈デストロイポーション〉を発動します!」

 

 おっ、ここで回復魔法を撃ってきたか。

 

「自分のデッキを上から5枚墓地に送って、その中のモンスターカード1枚につき、ライフを1点回復します」

 

 赤翼さんのデッキから5枚のカードが墓地に送られる。

 

 墓地に送られたカード。

 魔法〈ホーリーポーション〉〈トリックゲート〉

 モンスター〈ジャスティスエンジェル〉〈シールドエンジェル〉〈ジェミニエンジェル〉

 

「墓地に送られたモンスターは3枚。ライフを3点回復します」

「だけど〈ジャバウォック〉の攻撃は止まらない」

 

 ジャバウォックは赤翼さんに、3回目の攻撃を食らわせた。

 

 ソラ:ライフ10→13→9

 

 さて、本当はここでスライムの攻撃を宣言したいのだが……

 

「〈エヴォリブート!〉のデメリット効果で、このターンの間、俺は進化ではないモンスターで攻撃できない。ターンエンドだ」

 

 ツルギ:ライフ6 手札2枚

 場:〈トリオ・スライム〉(B)〈トリオ・スライム〉(C)〈ジャバウォック〉

 

 さぁ、痛手は負わせたぞ。

 どうする赤翼さん?

 

「……ふふ」

 

 赤翼さんが微笑んでいる。

 そうだ、あの子がサモンをする時はいつもそうだ。

 

「楽しそうだな。赤翼さん」

「はい。私、今サモンがすごく楽しいです」

「なら良かった。サモンは楽しいもんなんだ。思いっきり好き放題してやろうぜ」

「はい! 私のターン。スタートフェイズ。ドローフェイズ」

 

 ソラ:手札4枚→5枚

 

 いい表情で、ターンを始める赤翼さん。

 いいなぁ、ああいうの。

 心の底からサモンを楽しんでいる、真のファイターの表情だ。

 だからこそ俺は、あの子にデッキを渡したいんだ。

 

「メインフェイズ。手札を1枚捨てて、魔法カード〈再臨〉を発動します」

 

 ソラ:手札5枚→4枚

 

「その効果で、墓地から系統:〈聖天使〉を持つモンスター1体を召喚します。更に【天罰】の効果で、もう1体モンスターを墓地から召喚します」

「出たな〈聖天使〉の壊れカード」

 

 本来手札コスト1枚でモンスター1体の蘇生なのに、なんだあの性能。

 1枚で普通の蘇生カード2枚分の働きとかおかしいだろ。

 だれだよ、あのカードデッキに入れた奴!

 俺だよ!

 

「墓地から蘇って。〈シールドエンジェル〉〈ジャスティスエンジェル〉」

 

 速水との試合でも活躍した、2体の聖天使が赤翼さんの場に登場する。

 

 〈シールドエンジェル〉P7000→P9000 ヒット2

 〈ジャスティスエンジェル〉P5000→P7000 ヒット2

 

「〈ジャスティスエンジェル〉の召喚コストで、手札1枚とライフ1点を払います」

 

 本当に、召喚コストまでは踏み倒せないのが救いだよな~。

 

 ソラ:ライフ9→8 手札3枚→2枚

 

「更に魔法カード〈リボーンギフト〉を発動です」

「げぇ! マジかよ」

 

 〈リボーンギフト〉は、墓地からモンスターを召喚したターンにのみ使える魔法カード。

 デッキから2枚のドローができるのだけど、俺あのカード1枚しか入れてなかった筈だぞ。

 赤翼さん引きの運強くないか!?

 

「〈リボーンギフト〉の効果でカードを2枚ドローします」

 

 ソラ:手札1枚→3枚

 

 ドローしたカードを見た赤翼さんは、表情を明るくする。

 

「〈キュアピッド〉を召喚します」

「2体目か!」

 

 赤翼さんは【天罰】状態を達成しているから、キュアピッドも厄介な高パワーモンスターとなっている。

 

 ソラ:ライフ8→10

〈キュアピッド〉P3000→P9000

 

「まだまだいきます! 魔法カード〈オーバーライフドロー〉を発動です」

 

 更にドローカードを発動する赤翼さん。

 どんだけドローするんだよ。

 もう変な笑いしか出ないわ。

 

「このカードは、自分のライフが相手より4点以上多い場合にのみ発動できる魔法カード。その効果で、ライフ2点を払ってカードを2枚ドローします」

 

 ソラ:ライフ10→8 手札1枚→3枚

 

 結構デッキを掘り下げられたなぁ。

 だけどこのくらいの方が、俺も燃えてくる。

 

「アタックフェイズです」

「来い!」

「まずは〈シールドエンジェル〉で攻撃します」

「〈トリオ・スライム〉(B)でブロックだ」

 

 シールドエンジェルの大盾に、あっさりと潰されてしまうスライム(B)。

 だが相手は【天罰】状態の〈聖天使〉デッキ。

 こんなものでは終わらない。

 

「〈ジャスティスエンジェル〉の【天罰】で、〈聖天使〉は全て【2回攻撃】を得ています。〈シールドエンジェル〉でもう一度攻撃」

「〈トリオ・スライム〉(C)でブロック!」

 

 最後のスライムも、シールドエンジェルの大盾に潰されてしまった。

 

「今度は〈ジャスティスエンジェル〉で攻撃です!」

「じゃあその攻撃を貰うぜ。魔法カード〈トリックゲート〉を発動!」

 

 突如現れたゲートに、ジャスティスエンジェルは飲み込まれてしまう。

 

「〈トリックゲート〉の効果で、攻撃対象を変更する。〈キュアピッド〉を攻撃しろ!」

 

 キュアピッドの前にゲートの出口が開き、ジャスティスエンジェルの攻撃に晒される。

 しかしパワーはキュアピッドの方が上。

 ジャスティスエンジェルは仲間によって、返り討ちにされてしまった。

 

「これでもう【2回攻撃】はできない」

「うぅ……」

 

 悔しそうな顔をする赤翼さん。

 そして少し考え込む。

 恐らくキュアピッドで追撃をするか悩んでいるのだろう。

 

 仮に俺が2枚目の〈トリックゲート〉を握っていたら、大きな痛手だからな。

 

「……アタックフェイズを終了します」

 

 攻撃しない方を選択したか。

 

「アタックフェイズ終了時に〈シールドエンジェル〉の効果を発動します。ライフを1点回復です」

 

 ソラ:ライフ8→9

 

「エンドフェイズ。〈シールドエンジェル〉の【天罰】で、私のモンスターは全て回復します。ターンエンドです」

 

 ソラ:ライフ9 手札3枚

 場:〈シールドエンジェル〉〈キュアピッド〉

 

 ターンを終える赤翼さん。

 手札は3枚あるけど、除去カードは無いのか。

 とりあえず、ある程度の痛手は負わせられたけど、俺の方に何か決定打があるわけじゃない。

 

 なにより、今の俺は……赤翼さんと派手にやり合いたくて仕方がなかった。

 

「楽しいよな、赤翼さん」

「……はい」

「今の赤翼さんが相手だからこそ。俺は、俺のファイトを派手に魅せたくて仕方がない」

「天川くん」

「ちょっと付き合ってもらうぜ。ライバル!」

「はい!」

 

 さぁ、暴れようじゃないか!

 

「俺のターン!」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。