みどり色です。
皆さんはライトセーバーの起動音は何が好きですか?
みどり色は、EP2の対ドゥークー戦の際のヨーダ先生ライトセーバーの起動音が大好物です。
※急いで書き上げたので、誤字や言い回しなどは後で修正すると思います。
<アウター・リム・テリトリー アケニス宙域>
『おいアナキン! もう少し穏やかに飛べないのか!?』
「失礼マスター、“物置”の快適性まで考慮するのは難しくて」
「~~~♪」
『R3? 聞こえているからな?』
現在オビ=ワンとアナキンは賞金稼ぎのジャンゴ・フェットを追ってハイパースペースを航行中だ。
『全く、船さえ壊されていなければこんな事にはならなかったのに・・・・・』
「海水浴もですよマスター?」
『ああ、そうだな。 おかげで快適な休暇を過ごせたよ、生意気な弟子め』
ジャンゴ・フェットに海へ落とされたオビ=ワンを助けたのは、カミーノに生息するエイファー(エイウァー)と呼ばれる非知覚種族だった。
クジラ類に分類される巨大なクリーチャーであるエイファーは、カミーノアンに飼いならされておりその大きな翼やエラとなる身体を使って飛行や泳ぎを行うのだ。
乗用に飼育されているエイファーは、突然空から降って来たオビ=ワンを見るやすぐさまその大きな身体を使って彼を救出した。
このエイファーがいなければ、今頃オビ=ワンは無事では済まなかったことだろう。
『それよりも発信器を取り付ける時間があったのなら、もっと早く私を救出できたんじゃないか?』
「任務を優先したんですよマスター、いつも貴方が言っている事です」
『ありがたいね。 お優しい弟子だよ、本当に』
コムリンク越しに伝わってくるオビ=ワンの声は不満の気持ちで一杯の様子だった。
しかしアナキンは師がそこまで不機嫌な訳では無い事を知っていた。
彼は“そのように”振舞っているだけなのだと。
ガタン!
『痛っ! おいアナキン! もっとスマートに飛べと何度も—————』
・・・・・そんな風に思ったのは気のせいだったようだ、とアナキンはため息をつく。
オビ=ワンはジャンゴ・フェットらによって自らのファイターとアストロメク・ドロイドを破壊されてしまった為、現在はアナキンの搭乗するファイターに設置されているスペアパーツ等を格納する所謂“物置”に居を構えているという訳だ。
「発信機が示す座標はこの辺りだな。 マスター、そろそろハイパースペースを出ますので何かに掴まってください」
『アナキン? ここには何も無いぞ?』
ハイパースペースを出ると、見るからに砂や岩に覆われた星が現れる。
その惑星を見てアナキンは生まれ故郷をイメージすると同時に、自らの母の事を思い出していた。
この任務に当たってからは睡眠を取る時間が無かったため、母親の苦しむ夢を見ていなかった。
パドメ護衛の任に就くことは叶わなかったが、母の夢を見なくて済むこの状況が唯一の救いだった。
だがそれ以上に彼女に少しでも近づきたいという感情が沸き上がってしまう。
それと同時に彼女と共にいる人物の事も頭に浮かんでしまう。
“ヴェリウス”
オビ=ワンを師と仰ぎ、父とも思っているのと同じように、ヴェリウスの事は兄のように慕っている。
彼とは10年来の付き合いだ。
実際に騎士を目指す上で、様々な障害が僕を待っていた。
遅すぎた修行の始まり、それに対して早すぎたパダワンという身分。
何もかも初めてだった自分にとって、親身になってくれたヴェリウスという兄のような存在に何度助けられたことか。
今ではそんな事はないが、一時期はオビ=ワンではなく、彼がマスターであれば良いのにと本気で考えた事すらあった。
だがこうして時間が経ってみればどうだろう?
彼の芸術のような剣術の腕、当代最高クラスのフォースの強さ、眉目秀麗な姿、日の光に照らされると煌めく美しい白金の髪、暗闇でも浮かび上がるような青い瞳、スラっとした高い身長、その存在全てが自分にプレッシャーを与えているようだ。
それは一重に“選ばれし者”として周りから比較されるからだった。
僕が彼に勝る点などあるのだろうか?
そして、自身の成長につれて気になる要素がもう一つ増えた。
“彼女”の彼を見る目が、その浮かべる表情が気になって仕方がない。
彼らの事を考えるだけで、目の前のことに集中できない。
可能なら感情なんてどこかに捨ててしまいたいけど、それは不可能な事だった。
10年ぶりに彼女と会えると知った時も、自分の感情を抑えるのに必死だった。
そして久しぶりに会える“兄”に自分の成長を見てもらえることも楽しみにしていた。
だが蓋を開けてみればどうだろう?
彼女は僕の事なんて忘れていたかのような様子だった。
そして再会できて嬉しい筈の“彼”の事も、手放しで喜べるような感情は湧いてこなかった。
それと同時にこんな感情しか湧いて来なかった自分に対して気落ちした。
対して、彼はどうだろう?
僕のそんな気持ちを知らずに、昔と変わらずの愛を向けてくれていた。
そう、彼からは“愛”を感じる。
家族に向けるような愛を。
僕が持っていたマイナスの感情を、それすらも彼は心配してくれた。
その愛を受けて、先刻まで抱いていた感情が恥ずかしくなった。
だがそれと同時に、彼との存在の違いを見せつけられたようで・・・・・
兄のようだと無邪気に慕っていた相手が、今では劣等感を抱く人物と変わってしまったのだ。
『おい、アナキン聞いているのか?』
オビ=ワンからの通信でアナキンは現実に引き戻された。
レーダーを確認すると発信機はあの惑星に反応を示している。
「はいマスター、賞金稼ぎはあの星に降りたようです」
オビ=ワンへ報告をし、惑星へと進路を取るアナキン。
『今は任務に集中だ』と自分に言い聞かせるのだった。
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<惑星ナブー 湖水地方の屋敷>
湖水地方では穏やかな朝を迎え、小鳥がさえずり、風が優しく頬を撫でてくる。
瞳を閉じてフォースに身を委ねると、周囲の環境と一体になったような感覚を覚える。
我々に敵意を持つものがいれば感じ取れるが、そのような気配はない。
コルサントから脱出したことは、敵に悟られてはいないらしい。
そして私の方へと近づいてくる気配がある。
“彼女”は私の姿をしばらく見た後、その場を後にした。
気を使ってくれたのかもしれないな。
そしてまたしばらく瞑想に更けていると、侍女が声を掛けてくる。
「失礼いたしますヴェリウス様、朝食のご用意が整いました」
「ありがとうございます。 直ぐに参ります」
私の言葉を聞くと侍女は下がっていった。
すぐに服装を整え、食堂へと向かう。
食堂へと向かう道中、侍女とすれ違うと脇に寄って道を開けてくれる。
いや、この屋敷はとても広い作りになっている為、特に除ける必要はないのだが主人が通る時のように頭も下げてくるのだ。
私はそれがどうも気になってしまい、ある年若い侍女の前で止まり話しかける。
「失礼、私は客人ではなく、ただの護衛です。 このような対応はとても嬉しいのですが、どうぞ普段通りにされて下さい」
「はっ・・・・・」
彼女は私に話しかけられた為、顔を上げたのだが私の顔を見るなり彫刻のように固まってしまった。
「?」
返事を貰えなかったが、私は頭を下げて再び食堂へと歩みを進める。
固まったまま動かなくなってしまっていたけど大丈夫かな?
何故固まってしまったのか頭を捻りながら歩いていると、すぐに食堂に辿り着く。
広いと言っても城ではない為、普通に歩いていればあっという間だ。
席についていると、専属の侍女を従えいつも通りきちんとした身なりのパドメが現れる。
立場のある人物だから仕方のない事なんだろうけど、着替えや髪形のセットは本当に毎回
大変だろうな。
対して自分は髪を整える気は毛頭なく、幼き頃から伸ばしたままだ。
腰まで届いている為、流石に長すぎる気もするけど・・・・・
そういえば一度、身なりの事をオビ=ワンに注意されたことがあったな。
『そんな長髪を結びもしないでいたら、剣技に支障をきたすのではないか?』と。
ずっと長いから特に気にしたことは無いけど、『マスター・クワイガンも長いですよね?』と単純に疑問を投げかけたら、それ以降は何も言われなくなった。
「おはようございますヴェリウス」
どうでも良いことを考えていると、パドメがテーブルまで来て挨拶をしてくれる。
私も席から立ち上がり彼女へ挨拶を返す。
「おはようパドメ、ゆっくりと休めたかい?」
「ええ、ありがとうございます。 それはそうとヴェリウス? 朝から侍女を“たぶらかしていた”ようですね?」
「・・・え?」
開口一番予想もしなかった言葉を受けてポカンとした表情を浮かべてしまう。
い、一体何のことを言っているんだ?
「ごめんパドメ、全く心当たりが無いんだけど・・・」
「今朝一人、若い侍女を行動不能にしたと聞きましたが?」
えーと、その言葉を聞いて思いつくのは食堂に向かっている際に声を掛けた侍女だ。
原因も分からず、彫刻のように固まってしまった彼女の事だろう。
必要以上の丁寧な対応は不要だという事を一人の侍女へ伝えたと、パドメに言い訳のように説明する。
と、というか何故私は言い訳のように説明する必要があるんだろう・・・?
「ここに着いてからと言うもの、『綺麗な殿方だ』とか『朝日に煌めく髪が素敵だ』とか侍女らが噂しているのです・・・ブツブツ」
パドメが何かを言っているようだが、長いテーブルの向こう側に座っている彼女とは距離が開きすぎている。
独り言のように口にした言葉が私の耳に届く事はなかった。
いや、正確に言うと“聞いてはいけない”ような気がしていた。
「ぱ、パドメ? 大丈夫かい?」
私は少し心配になって彼女へと声を掛ける。
彼女はハッとした表情を浮かべ、何でも無いと言い食事を始めてしまう。
と、とにかくこの件に関しては蒸し返してはいけないと、フォースが警報を鳴らしているように感じる。
護衛という任務は一筋縄ではいかないものなのだと、一人静かに気を引き締めるのだった。
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<惑星ジオノーシス>
オビ=ワンとアナキンは賞金稼ぎのジャンゴ・フェットを追って、ある惑星に辿り着いていた。
着陸する前に地表近くを飛んでいると、通商連合のルクレハルク級コア・シップが何隻も確認できる。
「通商連合の船がこんなにも・・・マスター、どうやら穏やかには行きそうにありません」
『どういう事だ?』
「詳しい事は降りてからにしましょう。 ちょうどいい場所を見つけました」
この辺りは険しい岩の山脈で構成されている為、船を隠す場所には困らない。
アナキンは通商連合の陣地から程よく離れた場所にファイターを着陸させる。
「こ、腰が・・・アナキン、評議会に戻る際は場所を交代してくれ」
オビ=ワンが腰を抑えながら貨物室から姿を現す。
貨物室と言えば聞こえは良いが、一人乗り用スターファイターの物だ。
広いはずもなく、オビ=ワンは身体を丸めて押し込むように乗っていたのだ。
「そんな事よりもマスター、あれを見て下さい」
アナキンが指をさす方向には、先程上空で確認したルクレハルク級が何隻も確認できる。
その光景は只事ではない事を示していた。
「通商連合の船がこんなに・・・奴らこの星で一体何を?」
「簡単に済む問題ではなくなったな。 アナキン、出来るだけ情報を集めて評議会に連絡しよう」
オビ=ワンとアナキンはアストロ・ドロイドのR3をファイターに残し、情報収集の為に動き出すのだった。
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内部に潜入したオビ=ワンとアナキンは眼下に広がる光景に驚きを隠せない。
高度な文明を感じさせない岩に覆われたこの星で、何とバトル・ドロイドの製造工場を発見したのだ。
自動化された製造ラインでは、次々にバトル・ドロイドが作られている。
さらに深部へと進むと、話し声が聞こえてきた為、2人は静かに耳を傾けた。
「コマース・ギルドと企業同盟を説得して調停にサインをさせなければ」
「ナブー選出の議員はどうなっておる? まだ死んでおらんのか? 彼女の首を見るまでは調停には応じられない」
「私を信じてくれ総督。 必ず其方の願いは叶えよう」
「伯爵、貴方の為に作った新型のバトル・ドロイドさえあれば、銀河に敵は存在しなくなります」
その話を聞いた2人は顔を見合わせる。
会話をしていた人物たちは、かなり開けた場所に辿り着いた。
そこには既に多くの人が集まっており、話し合いが始まった。
「あなた方の支持があれば一万を超える星が味方に付く」
「テクノ・ユニオンはドゥークー伯爵に従いましょう」
「銀行グループもこの調停に賛同いたします」
それぞれのグループの代表たちが、ある人物の提案に賛同していく。
その人物とはかつてのジェダイ・マスターであり、10年前に突然姿を消したドゥークーだった。
「大いに結構、通商連合の友人も支持を約束してくれた。 双方のバトル・ドロイドが合わされば、銀河系で最強の軍隊が誕生する・・・ジェダイとて敵では無くなる。 そうなれば、共和国は我らの要求を呑むしかなくなる」
その話を聞いて、再び顔を見合わせるオビ=ワンとアナキン。
「マスターのおっしゃる通り、簡単に済む話ではないようですね」
「それ以上だ。 すぐにジェダイ評議会に報せねば」
2人はすぐに来た道を戻り、R3が待つファイターへ急ぐのだった。
この銀河の命運を左右するだろう出来事を伝えるために。
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「通信機に異常は見当たりません。 R3、もっと出力を上げられないか?」
「~~~♪」
「・・・他の方法を取るしかないか」
ファイターまで戻って来たオビ=ワンとアナキンだったが、距離が離れすぎているせいか評議会へと通信ができない状況だった。
「時間を無駄にしている余裕はない。 ナブーにいるヴェリウスなら距離が近い」
「通信を中継するのですね、調整します」
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<惑星ナブー 湖水地方の屋敷>
平和で穏やかな時間が流れていたこの湖水地方で、その静寂を破ったのは私のコムリンクだった。
『ヴェ・・・ヴェリ・・ス、ヴェリウス、聞こえるか? オビ=ワン・ケノービだ』
「はい、聞こえていますオビ=ワン」
私はコムリンクと同調させているホロプロジェクターを起動すると、そこにオビ=ワンの姿が投影される。
『長距離用通信機の不具合でコルサントに繋がらない。 この通信を評議会まで転送してほしい』
「お待ちを」
私はオビ=ワンからの通信をコルサントへと中継する。
評議会への報告という事は、事態に進展があったという事だろう。
ナブーに着いてから何の音沙汰もなかった所に突然のオビ=ワンからの通信で、何事かとパドメが私の傍に来る。
『賞金稼ぎのジャンゴ・フェットを追って、惑星ジオノーシスのバトル・ドロイド工場へと辿り着きました。 通商連合がドロイド軍を集結させており、アミダラ議員暗殺未遂の背後には通商連合のヌート・ガンレイ総督とドゥークー伯爵がいる事が分かりました』
オビ=ワンからの報告で、心に重く鈍い痛みが走る。
それと同時に、10年前に心の奥深くに封じ込めていた感情が表層に浮き出てくる。
私の様子の変化を感じ取ったパドメが、心配そうな目を向けて私の肩に手を置く。
“大丈夫だ”と目で訴え、オビ=ワンからの報告に再度耳を傾ける。
『コマース・ギルドやテクノ・ユニオン、銀行グループまでもがドゥークー伯爵と調停を約束—————』
『マスター、デストロイヤーです!』
『—————お待ちを』
通信機の向こうからはアナキンのものと思われる警告が聞こえ、それを確認するとオビ=ワンがライトセーバーを起動する。
その瞬間、ブラスターによる発砲音が聞こえ、バトル・ドロイドが進軍する様子がホログラムに映し出された所で通信が切断された。
ホログラムに映し出された光景を見ていた人々の間に重い沈黙が流れる。
そして、その静寂を破ったのはグランドマスター・ヨーダだった。
『うーむ、どうやらジオノーシスで不穏な動きがあるようじゃ』
コルサントでオビ=ワンの報告を受けていたジェダイ評議会の面々は、ドゥークー伯爵に関しては自分たちが対応するつもりのようだ。
『ヴェリウス、言うまでもないだろうが其方の任務はそのまま星に留まって議員の安全を守ることにある。 それが最優先の責務だ』
マスター・ウィンドゥからは引き続き、パドメ護衛の任務に就くように命令される。
私がオビ=ワン達の救出に向かうメリットは無い。
それこそ、本来の目的であるパドメ護衛の任務とは正反対の行為だ。
「・・・はいマスター、ご命令通りアミダラ議員の護衛を」
マスター・ウィンドゥは私の言葉に頷き、通信を終了した。
そして、このやり取りを見ていて納得のいっていない人物が私の隣にいる。
「オビ=ワンとアナキンの救出は? 彼らを見捨てるというのですか!?」
予想通り、パドメはこの決定に反発すると思っていた。
友人が危機に陥っているというのに、彼女が見て見ぬふりなんて出来る訳がない。
「分かっている、勿論私も同じ気持ちだよ? それでも君の身を危険に晒すことは出来ない」
彼女の暗殺を試みたのはオビ=ワンからの報告でもあった通り、通商連合が関わっているとみて間違いない。
それが分かっていて、わざわざ彼女をジオノーシスへ連れて行くなんてことはあり得ない事だ。
「ですが—————」
彼女は私の目を見て、それ以上言葉を続けることは無かった。
私がどんな思いで命令に従っているのか察したのだろう。
すると少し考える素振りを見せたかと思うと、彼女は侍女を引き連れて下がっていく。
そして暫くすると白いタイトな服装をしたパドメが現れる。
どう考えても読書やティータイムを楽しむ様子ではなかった。
「すぐに船が来ます。 ヴェリウス、貴方も準備を整えて下さい」
「私の話を聞いていなかったのかい? 君の安全を—————」
「—————ええ分かっています。 貴方の任務は私の安全を守る“護衛”。 なら私がどこで何をしていたとしてもそれを守る責任があるはずでは? それにマスター・ウィンドゥとの通信でもあなた自身が仰っていたことです。 『ご命令通りアミダラ議員の“護衛”を』と。 違ったかしらマスター・ジェダイ?」
こんなの子供の言葉遊びだ。
彼女もそれは理解している。
それに彼女を拘束してでも止める事もできただろう。
しかしそれをしなかったのは、私自身が彼らをどうにかして助けたいと心の底から思っていたからだ。
心優しい彼女は、“私が仕方なく救出に向かった”という逃げ道を用意してくれたのだ。
ジェダイ評議会とて、元老院議員の決定だとしたら簡単には口出しできない。
それは民主主義(共和国)への冒涜と成り得るからだ。
『ありがとうパドメ』
私は心の中で礼を述べる。
「・・・私の傍から離れないように、分かったね?」
「はい、ずっと傍にいます」
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<惑星ジオノーシス 牢獄>
オビ=ワンとアナキンは突然バトル・ドロイド部隊の襲撃に遭い、その身を拘束されてしまった。
今は光線シールドを用いた拘束方法で、基地の牢獄に捕らえられている。
「くそっ、バトル・ドロイドなんかに捕まるなんて!」
「それもあっさりとな。 警戒はお前の担当だったはずだぞアナキン?」
「そんな話、初めて聞きましたよマスター?」
「そうだったか? しかし何かあれば感じるはずだろう? 一体何をしていたんだ?」
アナキンは口を開きかけたが、そのまま口を紡ぐ。
ナブーと通信が繋がっていた為、本当はパドメとヴェリウスの事を考えていたとは口が裂けても言えない。
口にすれば、オビ=ワンからの小言が増えるだけだと知っていたのだ。
すると突然扉が開き、ある人物が入室してくる。
その人物は白髪を綺麗に後ろに流した男性だった。
彼の佇まいは年齢を感じさせず、独特の気品を纏っていた。
「裏切り者」
その姿を見たオビ=ワンは開口一番にそう言った。
だが白髪の老人は特に意に介した様子もなく、オビ=ワンへと謝罪の言葉を口にする。
「ああ友よ、こんな目に遭わせてしまって申し訳ない。 ちょっとした手違いなのだ」
「お前がリーダーじゃないのか、ドゥークー?」
「彼らが勝手にやったことだ。 私のあずかり知らぬこと・・・すぐに自由にするよう取り計らう」
「悪いが急いでもらいたいね。 私たちにはやる事がある」
「勿論だ友よ、だがその前に教えてくれないか? ジェダイの騎士がジオノーシスに一体何の用なのかね?」
「賞金稼ぎのジャンゴ・フェットを追っているだけだ」
「賞金稼ぎ? そんな者はおらん、ジオノーシス人は賞金稼ぎを嫌っている」
オビ=ワンがここに来た理由を明かしたが、ドゥークーはこの星に賞金稼ぎはいないと口にする。
ドゥークーが現れてからずっと口を閉じていたアナキンは、彼らのやり取りでは埒が明かないと考えたのか、強い口調で話し出す。
「誰だって嫌いさ! だが間違いなくここに居る! 彼を差し出せばお前の事は見逃してやる! 早く僕たちを解放して賞金稼ぎを差し出すんだ!!」
「アナキン・スカイウォーカー・・・噂は兼ねてから耳にしている。 コルサントで初めて見た時から随分と成長したようだな」
今まで視線を向けなかったアナキンに対して、ドゥークーは意味深な雰囲気で彼を眺める。
それは珍しい商品を目にした貴族の様だった。
「クワイガンは君を“真の選ばれし者”だと信じていたようだが・・・・・今では本人に真意を聞くことも叶わない」
彼は一瞬暗い表情を浮かべたが、すぐに元の表情に戻る。
そしてオビ=ワンに向き直り、再び口を開いた。
「彼が生きてさえいてくれたら、私に力を貸してくれたはずだ」
「バカな! クワイ=ガンがお前などに協力するはずはない」
「そう考えるのは早計と言うもの・・・君が彼の弟子なように、彼は私の弟子だったのだ。 彼は元老院の腐敗ぶりに気づいていたが、その真実までは知らなかった」
真実を知っていたならば、クワイ=ガン・ジンは必ず自分の仲間になっていたはずだとドゥークーは語る。
彼が言う真実とは、今の共和国はシスの暗黒卿に支配されているという事だった。
その言葉にオビ=ワンはあり得ないと口にする。
そんな事があれば、ジェダイである我々が気づかない筈はないと・・・・・
「フォースの暗黒面がジェダイの目を曇らせている。 その事実にすらお前たちは気づいていないのだ。 既に何百人という元老院議員が、シスの暗黒卿ダース・シディアスの手先となっている」
通商連合の総督も10年前(EP1)の時にダース・シディアスと手を組んでいたが、彼に裏切られドゥークーに助けを求めて来たのだという。
そして通称連合の総督と同じように、オビ=ワン達にも自分の仲間になれと言う。
「君もだスカイウォーカー、真に選ばれし者だというのなら暗黒卿を打ち倒し、フォースにバランスをもたらせ・・・それが君の“役割”なのだ。 これは亡きクワイ=ガンの望みでもある」
アナキンはドゥークーの言葉を聞き、視線を落とす。
暗黒卿を倒せば銀河に平和が訪れる?
彼の言うように、共和国がシスの暗黒卿の手の内にあるのだとしたら、平和の守護者としてそれを打ち倒す責任があるのでないか?
ジェダイとして、“選ばれし者”として。
僕が本当に選ばれし者かどうか疑問だったが、シスの暗黒卿を倒したものが真に選ばれし者となれるのではないか?
アナキンの頭に様々な考えが浮かぶ。
「やめろドゥークー! アナキン、奴の言葉に耳を貸すな!」
オビ=ワンは弟子の様子に危機感を覚え、お前の仲間になどならないと吐き捨てる。
それを聞いたドゥークーは心底残念そうな表情を浮かべ、仲間にならないなら解放は難しいと口にし、扉に向かって歩みを進める。
背を向けていた為、オビ=ワンからは見えなかったが退出していくドゥークーの顔には恐ろしい笑みが浮かんでいたのだった。
はい、お疲れさまでした。
かなりのんびり更新になっていますが、クローンの方もこちらの方もかなり展開を悩んでいます。
ヴェリウスとパドメどうするよ・・・?
くっつける? このまま?
他にも色々ぶち込みたい要素があるので、纏まらなくなると悲惨なのでしっかりと考えて進めて行きたいと思います。
クローンの方は手遅れ感が・・・(小声)
それではまた近いうちに・・・