「——この裏切り者めが…!」
猛牛が猛り狂うが如く迫り来る福地をスローモーションに捉えながら俺という人間を形作る全ての細胞が悲鳴を上げているのが伝わった。空港の滑走路、平凡な人生を享受していれば地球が三角になろうとも耳にしないであろう斬撃の効果音と、空間を渡り地面や障害物を抉る神刀の威力に俺は嘆いた。何故こうも最悪が的中するのかと。
夏目にしこたま説教を受けた次の明朝、ほんのりと赤みを帯びた銀色のような薄明に照らされた黎明。白い世界へと誘われゆく空と歩幅を合わせるように序幕が開かれた。
探偵社は太宰、国木田、谷崎を除いた異能力を有する全社員が福地との決着をつけるべく空港へ赴き、森は自ら連絡役を担うと挙手して谷崎と江戸川と共にマフィア所有の隠れ家で待機。勿論俺は条野とルーシーと立原兄弟と共に空港戦に参戦することに。そして対するは時計塔の従騎士の条野曰く連隊規模の戦闘員と福地率いる猟犬の燁子と末広。時計塔の兵士派遣に関しては一体この国の防衛はどうなってんだとツッコミを入れたくなる規模だがこのご時世じゃあ見逃すよりよんどころない情況なのかもしれない。
…肝心な話を忘れていた。江戸川と綾辻の数時間に渡る千思万考の末にブラムは幸運にも聖剣との接続を断ち綺麗さっぱり只の厄災へと戻った。吸血鬼の彼が肉体を再生するか否かは特務課に保護され束の間の関係が途絶えた俺には知る由もない。ブラムの異能が強制的に解除されたことで芥川に限らず全世界の吸血種は人間に戻った。国連軍が依然として健在であるが、この時点で福地は王手をかけられたも同然だ。唯、念の為徹底的に意志を挫く必要があると判じて直接対決を決意したというわけである。夢のような白紙の頁に依存せずとも世界は好転させることができると誰もが証明したかったのかもしれない。だから俺たちは今ここにいる。
斯くして決戦前朝、戦場へと赴いた俺たちは空気を読んで出迎えてくれた第一派の従騎士たちを相手に辟易しつつも戦闘を開始した。条野の報せ通り結構な数の武装勢力に、首魁を逃すわけにはいかないと時間を惜しんだ俺は敦と芥川、条野たちを連れて殺っても殺っても湧いて出てくる時計塔の雑魚どもは福沢率いる探偵社一行に任せて先を急いだ。
事前の作戦会議では流石の江戸川たちもドストエフスキーや太宰の居場所は明かせなかった為にいくつかの候補を手分けしてラスボス四天王二人を捜索する必要があった。勘を頼りに滑走路へと続く道を進んでいると、やはりというべきかジムリーダーよろしく燁子と末広が待ち構えていた。…条野とルーシーと立原兄弟の姿に大袈裟なまでに動転していた様を振り返ると彼は何も知らされていないんじゃないかと疑わずにはいられない。さもありなん、宮沢や彼のような天然組に複雑に絡み入った事情から敵味方を識別できるほどの余白が脳にあるとは思えない。ここで燁子を敦と芥川に、末広は条野たちに任せて俺はまた前へと進んだ。
夏目のカミングアウトにある程度の負い目を感じていたので福地を最初に相手取る覚悟は決めていた。加え、約束を破り兵器を利用しようとしたアイツを一発殴るくらいの権利も持ち合わせているからな。とまあそういった流れで滑走路に到着した俺は目的の人物と相対した途端に回れ右をしたくなった。てっきり完全な奇襲を仕掛けられると思い挑んだ勝負は一匹の鼠により予期せぬ方向へと転換されてしまっていた。
俺を前にするや否や烈火の如き凄まじい憤りを殺気と噴出させて雨御前で斬りかかってきた福地に戦いの火蓋は切られた。
コンマ数秒の内に神速で太刀を浴びせようとしてくる軍神に俺はといえば瞬間移動で奴の時空剣の範囲から遠ざからんと異能を駆使するしかできないほどに切羽詰まっていた。反撃?馬鹿言うな、アイツの半径数十メートルに入れば忽ち大根のようにさっぱりすっぱり料理されちまうんだぞ。そもそも一振りの残像すら追えないというのに如何やって隙を突くというんだ。
一旦退散しようと異能による移動を試みているのだがこういう時に限って同じ空間に留まらせようとしてくる。自立型の回避機能でもあるのか上手く副地の攻撃の範疇から逃してくれるのだが、そうじゃない俺は空港から逃げたいんだと訴えずにはいられない。やはり俺は異能に嫌われているに違いない。
嗚呼、何故自分だけがいつも損な役回りを引き受けてしまうのだろうか。そして何故福地はこんなにキレているのだろうか。悩めども解の出ない数々の疑問が湧き上がっては連続的な異能の発動とともに消失していく。この時はまだ、俺たちの到着と入れ違いでドストエフスキーが兵器についてを伏せて俺が探偵社側に寝返ったと吹聴していたなど、まさか俺も福地も与り知らなかったのである。
滑走路を離れて三機の飛行機が収納されている巨大格納庫の端から端までを瞬間的に移動する。
「逃げているばかりでは儂は倒せんぞ、」
「俺が逃げているように見えるのならとんだ節穴だな。」
「何だと?」
格納庫内の程よいサイズの小道具を視界に入った刹那に福地に向かって飛ばすことで適度な障害にしながら俺は虚勢を張る。いつの間にか俺の異能はこの流線型の建物の中の外に出ることを拒否していた。それ故に敦たちが施設内での準備運動を済ませてこちらに駆けつけてくれるまで俺は一人で耐え忍ぶしかなくなった。先ずは一の手、威勢のあるふりをして時間稼ぎ。
「お前こそ俺に一度は敗北してるくせによく刀を握れたな。慥かに雪辱を果たす絶好の機会ではあるが。」
「焚き付けて理性を奪おうとてそうはさせんぞ…!」
といいつつも焙った豆が顔に弾きかかったような表情をつくりより一層攻撃の険しさを増す福地。効果は五分五分だと落胆しながら目に入った束になった鉄パイプを飛ばした。福地の頭上に垂直に現れた鉄パイプは重力に従い急降下していく。間髪を入れずに福地が軍刀を振るうとパイプはスティックサラダのように拍子木切りにされ、風圧で付近の飛行機の機体へと吹き飛んで刺さった。ここで二つ悲報ができた。下手に無作為に小道具を飛ばしすぎたせいで煩わしくなった福地が二刀流に変じたこと、これ以上武器になり得る飛ばせそうな道具がなくなってしまったことだ。
諦めた俺は手にした拳銃を握り込む。精度は並以下、呪いともいえる命中率の低さだがやむを得ない。二梃の銃を構えると撃鉄を起こして引き金を引いた。
バンッ!!
いっぺんに放たれた弾丸は爆走する福地の元へと曲線を描いて放たれた…と思いきや。
ドカァァン!!!
一瞬何が起きたのか理解できなかった。気づけば俺は青い空の下滑走路の上で大炎上する格納庫を拳銃を構えた体勢のまま眺めていた。目前の有様を把握できずにシャッターが降ろされたように働かない頭で今し方の出来事を丁寧に振り返る。福地が迫った、俺が撃った、俺は滑走路にいる、格納庫が燃えている。…駄目だ、まるで理解できない。
怒涛の様相で吹き上げる溶岩のように、巨大格納庫内の砕け散った飛行機の部品や爆発によって破裂した備品や外観の一部が利鎌のような形を成して灼熱と熱風とともに天空から滑走路へと四散する。直前まで中にいたでろう福地の身の安全よりも芸術点の高い大爆発に胸をうたれていると、後方から気持ちの篭ってない拍手が聞こえて振り返ってみる。
「Brilliant!」
リズミカルで上品な感動を口にするそいつはイギリス出身の淑女だった。
「理想を上回る計策でしたわ。私、貴方が照準を合わせるまで全く気がつきませんでしたもの。ミスター福地も虚を突かれたのではないかしら。」
「クリスティ。」
「ええ。無礼を承知で近場の管制塔から鑑賞させて頂いたの。残った甲斐があったわ。」
日傘を差し前方から流れる熱風に金色の長髪を靡かせて、ハリウッド監督も感涙ものの悪女めいた妖艶な笑みを浮かべるクリスティ。国が焼ける匂いが好きだと豪語するような性質の彼女は火山の噴火さながらのこの景色に慕う異性と隣合っているかのような恍惚感を桃色のほっぺに表していた。
「広大とはいえ逃げ場のない格納庫に飛び込まれたときは遂に気が触れたのかと思いましたわ。けれど、異能で飛ばした備品が飛行機の機体を攻撃するように仕向けて最終的には左右に伸びる主翼の内部に到達した鉄パイプを通して燃料タンクを発火させるとは…一切の無駄がない実に洗練された誘導でした。」
そのような意図は毛頭なかったのだが偶然の賜物をこの女は誘導作戦と思い違いをしているらしい。そんな天文学的確率の作戦を遂行するくらいなら俺は今頃世界最悪の悪党になれただろうに。
「ところで、」
クリスティが日傘の陰から端正な横顔を覗かせる。
「貴方であれば最初から彼の神刀を奪うことだってできたのに、そうしなかったのは何か別の意図があって?」
「...............。」
俺はとんでもない阿呆だ、救いようのない痴鈍だ。そうだ、刀を奪って奴の無双を解除する術だってあったってのに福地の攻撃から尻尾を巻いて逃げ続けていただけとは。情けなくて涙が出る。自らがポートマフィアの下っ端にも劣るかもしれない雑輩であることを認めたくなくてクリスティの羨望に満ちた眼差しから必死に明後日の方向を向いていると、燃え盛る格納庫に変化が起こる。
「…やっぱジャパニーズゴリアテだな。」
猛々しく渦巻く黒煙の彼方から、軍の威信を背負ったような肩切りで二本の刀を携えて、威風堂々と胸を張って歩いてくる福地に俺は思わず呟いた。とはいえ、流石に爆発に巻き込まれた福地は無傷とはいえない外見をしていた。燃え滓になったらしい外套は留め具部分のみを残しており、ズボンの先端は千切れ破片にやられたのか所々が穴あきジーパンのような洒落たデザインになっている。元々深い紅色の軍服なので見分けはつけ難いが、至る所が赤銅色に滲んでいるのをみればそれなりにダメージはあったようだ。
「グレイ…おのれッ…」
地獄から這い上がってきたケルベロスのようなくぐもった声で憎悪を吐き出す福地に顔が引き攣りそうになる。ワイルドな風貌で、けれど少しは気が静まったのか沈静を取り戻した面相で詰め寄る福地。ふと隣を見遣れば女狐は遠く離れた安全圏から涼しげに扇子を振っていた。逃げ足の早い女狐め、あとで覚えてろよ。
「小賢しい真似をしおって…」
「小賢しい?テメェが勝手に自爆しただけだろ。」
「何故本気を出さない!?魂を賭すにも至らん落人だと揶揄しているのか!?」
こいつは何を妄言を吐いてるのだろうかと本気で思った。俺が本気を出してないように見えたのならそれは長年に渡り培ってきたポーカーフェイスのおかげだろうが、特に格納庫内での戦闘は間一髪の斬撃を避け続けるだけで精一杯だったというのに。と、視界の端に二人の人影が映り込んで漸く選手交代かと俺は口角を上げた。
「お前の相手は俺じゃねェ。」
「なに。」
銃を懐に戻すと一歩、二歩と後退する。
「お前が真向かうべきは過去じゃなく未来だ。俺じゃなくて、アイツらのような新世代をな。」
すぐには追いつけない距離まで引き下がると、クリスティの名案を採用して福地から雨御前を異能で回収して入れ替わりでやってきた二人を見据える。
「グレイさん。」
「敦、芥川…思う存分殴ってやれ。」
「……はい!」
「言われずとも奴は僕が斃す。」
英雄でも絶対的強者でもない。劣等感に苛まれて、理不尽に嘆いて、素朴な…けれど無限の可能性を秘めた今を生きる者。透き通った未来を映し出した覚悟に満ちた力強い面構えで、敦と芥川は福地と相対した——。
*
ずっと言いたかったことがある。初めて福地に会った時、彼の正体を知ってしまった時、雨御前で斬られた時…空港で燁子さんから怨念の悲劇を語られた時も。混沌と固まった違和感の重石を一つ一つ抱え込んでいくような、消化不良のままに悶々とした蟠りが心底で鬱積していった。
道造さんは尊敬する上司に今一度目を覚ましてほしかった。大義名分を振り翳せば道徳を軽んじていいわけではないと。個人の大義はその実個人の小義でしかないことを。福地を動かしている糸の大元は道義でも忠義でも孝行でもなく獄の遺恨であると。
ブラムは安らぎを求めた。身も心も草臥れた彼が、棺の中で悠久の瞑目を望んでいた彼が唯一欲したラジオ聴取を一人の平凡な少女が成し遂げた。対して福地は静穏さだけを切望したブラムを道具のように不当に扱った。
ゴーゴリとシグマさん。天人五衰として徒党を組んだ二人を、例え一時の関係だとしても使い捨ての駒のように働かせて捨てた。その発案者がドストエフスキーだとしても浅ましい蛮行を福地は黙することで肯定した。
その通りだ。確かに大戦の責任者たちは名義を果たす為にあらゆる手段を選ばなかったかもしれない。卑劣極まりない陰惨なやり口を福地に強いたのだろう。僕には分からない。どんなに崇高な理念を錦の御旗を立てようとも。けど一つだけ確かなことがある。
「——貴方が嫌悪する為政者のいったい何が違う!?何の大義があれば貴方を大切にする人達の想いを踏み躙る権利がある!?」
黒獣が空間を裂いた。異能を断ち切る爪が体躯を捉えた。あれほどいがみ合っていた芥川が今ではこんなにも心強い共闘者となるなんて最初は想像もできなかった。背中を任せられる仲間がいることが千辛万苦を背負い走り抜けてきた奮闘が間違ってなどいなかったと僕の在り方を肯定してくれる。
「——貴方は手を差し伸べてくれる人たちの優しさを振り払って自分の殻に閉じ籠ってるだけの臆病者だ…!」
朗々と言い放つと憤怒の化身は暴風雨の如き感情の荒波を軍刀の切先へと集約した。芥川の黒衣が外套となって僕の身を纏う。この瞬間に、僕は神話に描かれた無敵の戦士となり太陽すら討取ることができた——。
*
染み付くように蒼い空を福地は仰いでいた。初めて屈したあの日と瓜二つの慶びも鬱憤も哀情も多幸も全てを吸い込んでしまいそうな青磁を。今回に限っては上体を起こす余力は残されていたが、如何いうわけかたなびく瑞雲のように純然たる気魂が四肢を地面に縫い付けていた。瞼を閉じれば暗闇の中に先立った教え子たちの幻影が蘇った。段々と遠ざかってゆく彼等を追いかけようと咄嗟に手を伸ばして、暗闇がより一層深みを増すと福地は目を開けた。
「お前の負けだ。もう終わりにしよう。」
高慢にも陽光を塞ぎ覗き込んでくる男の言葉には応えずに福地は視線を動かす。遠くに己を打破してみせた二人の青年が支え合うように立っていた。彼等の更に先には自ら武装を解除した燁子が主人の顔色を伺う犬のような顔つきでこちらを静観している。いつまでも応えない福地にグレイは声掛ける。
「国家という概念を廃止したところでまた新たな公組織的共同社会が見出され軍隊に取って代わる統治体制が築き上げられるだけだ。歴史を振り返ればわかることだろ。」
「...天人五衰として手立てを練っている間は雨夜の月を見た気がした。」
「幻だ。」
無情に、されど柔和にグレイは切り捨てた。それが福地には有り難かった。
「罪責感と累積した疲憊とで摩耗した精神を誤魔化してきたツケが回ったんだ。偶には布団に入って一日中ぐっすり寝てみろ。歳をとると五時間も横たわってられなくなる。」
「…何の話をしておる。」
「まあ聞けって。」
馬鹿げた方向に話頭を転じられた気がすると指摘した福地にグレイは煙草を嗜みながら言葉を続けた。
「するとやることもないもんで仕方ねェからベランダに出て煙草に火をつける。んで空に向かってゆらゆら伸びてく煙を眺めて、地上の見晴らしを楽しむ。忙しなく行き交う車や人を俯瞰してこう思うんだ。嗚呼、今日も良い日だ...ってな。」
冷徹な男にしては人情味のある台詞に福地は瞠目した。探偵社や猟犬の面々を背景に映る吹っ切れたような清涼な面持ちは約十五年前の戦場でも目にすることができなかったもので…。実のところ、主人公と黒幕の戦いに感涙極まったあとの調停者なんかちょっと格好いい、といった四割ほどの余念が入り混じっていた。どこまでもぶれない男である。
「…だとしても、この儂に背を背けた代償は高くつくぞ。一杯付き合え。」
「ああ、刑務所まで酒持って行ってやるよ。」
「気障な奴め。」
差し伸ばされた手を握って立ち上がると、グレイがふと目を下半月状に変えて福地を見遣る。
「つーか先に裏切ったのはお前だろうが、」
「なんだと?」
福地が怪訝そうに訊き返す。
「あの兵器を世に出さねェって約束はどうした。」
「待て、なんの話だ。」
「この期に及んでしらばっくれるな。探偵社に罪を被せて俺に始末させる魂胆だっただろ。」
「待て…待たぬか、儂は知らんぞ!誰が兵器を持ち出した!?」
眉間に濃い皺を刻んで表情を曇らせ詰め寄る福地に、グレイは顔色を変えた。星月夜、横浜の一角で一人の男に弾丸を放ったときから身体の深部に沈殿した、血管を撫でるようなざわざわとした澱みが明確な輪郭を描いて音となった。
「——福地と名乗っていた……」
だが何層にも重なった玉葱のように用心深いこの男が易々と素性を明かすような危ない橋を渡るだろうか?否。曙光が射し込むように二つの歪んだ紅緋が浮かび上がった。
「クリスティ、」
空間を歪曲させてしまいそうな低音がグレイから放出されると、クリスティは白旗を上げた。三枚舌外交国家お得意の責任転嫁である。
「全てはドストエフスキーの仕業ですの。私は迫られて仕方なく…。鼠が許可なく盗みを働いたばかりか兵器を悪用しようとしているとお伝えしたくて此処に残った次第ですの。」
だが、あざとい女の御託が通用するはずもなく。感情を削ぎ落とした面でグレイが急激に詰め寄るとクリスティは喉から出そうになった悲鳴をすんでのところで飲み込んだ。うっすらと火薬の幻臭が二人の間を漂っている。事態を察した福地が二人の元まで歩み寄る。場合によっては銃口に火を吹かせることも辞さないとグレイは懐に手を伸ばしながらクリスティに問いただした。
「あの食わせ者フェージャは何処に行った?」
#18決戦前夜は以上となります。いつもお読みいただきありがとうございます。また間隔が空きますが、本作をよろしくお願い致します。