読み直しているつもりではいるんです…なぜ…毎回…こうも誤字があるのでしょう…?
「んじゃ、ぱぱっと結果発表するぞ。トータルは単純に各種目の評点を合計した数だ。」
と消太さんが言って、リモコンのボタンを押す。
「口頭で説明すんのは時間の無駄なんで一括開示する。」
という言葉とともに中空に順位表が表示された。
1、八百万百
2、轟焦凍
3、相澤弓月
4、爆豪勝己
以降、飯田くん、常闇踏陰くん、障子くん、尾白くん、切島鋭児郎くん、三奈ちゃんで10位以内。
20位までが麗日ちゃん、口田甲司くん、砂藤力道くん、梅雨ちゃん、青山優雅くん、瀬呂くん、上鳴電気くん、耳郎ちゃん、葉隠ちゃん、峰田実くん。
最下位はソフトボールで目覚しい活躍をしたにもかかわず、他は特に何も起こらなかった緑谷くん。
お、おおお?
爆豪くんに勝ったことが嬉しすぎる。
ぶっちゃけてしまうと、1種目でも勝てればなと思っていたけど、順位が上になるとは思わなかった。
よっしゃとガッツポーズを決める。
爆豪くんに睨まれてる気がしたけど黙殺した。
緑谷くんは苦悶の表情を浮かべている。
あの爆豪くんがぴいぴいぴよぴよと囀っている様を見ると、彼だってかなりこの高校に入るのに苦労したはずだ。
「ちなみに除籍は嘘な。」
と言いながら表示された順位表を消す消太さん。
「君らの個性を最大限引き出す合理的虚偽。」
私を含めてきょとん。とした生徒たちを見て消太さんは血走った目で笑みを浮かべた。怖…
…本当に嘘だったんだろうか。
「あんなの嘘に決まってるじゃない。ちょっと考えれば分かりますわ。」
と、八百万ちゃんが緑谷くんに目をやりながら話す。
八百万ちゃんが言うならきっと嘘なんだろう。私はそもそもこの世界の常識もよくわかってないし。
「ちょっとヒヤッとしたな。」
「俺はいつでも受けて立つぜ!」
瀬呂くんの言葉に、赤髪の男の子が拳を握る。
あれは地毛なのかな。すごく綺麗な赤色。
「これにて授業は終わりだ。」
消太さんは爪先をよそに向ける。
「教室にカリキュラムなどの書類があるから戻ったら目、通しとけ。」
そう言って歩き出した。
緑谷くんはほっとしたように小さなため息をついた。
「緑谷。保健室でばあさんに治して貰え。」
と言って消太さんは緑谷くんに保健室届をぴらりと差し出した。
「明日からもっと過酷な試練の目白押しだ。覚悟しておけ。」
そう言って今度こそ姿を消した。
「おい、クソアマ。」
なんか爆豪くんが吠えてる気がする。
「三奈ちゃん。早く着替えに行きましょう。」
と、三奈ちゃんに声をかける。
「う、うん?いいの?」
めちゃめちゃ睨まれてるけど…と引いている三奈ちゃん。
「私の名前はどこからも呼ばれてないので関係ないと思います。」
どこかにクソアマって方がいらっしゃるんでしょうね。私の知り合いにはいませんけど。と言ってそのまま歩を進め、
「おいコラ、シカトこいてんじゃねえ。」
ようとしたら肩を掴まれた。
力加減というものを知らないのか?みしりと私の肩が音を立てた。
自分で言うのもあれだけど骨格は華奢にできているほうだ。この男は馬鹿なのか?
と思ったところで理解する。仕返しかさっきの。
小さいやつめ。と心の中で舌を打った。
…少しくらいいじめても怒られないよね?
「あれ?人の名前も呼べない爆豪勝己くんは無視されたら寂しくて泣いちゃううさぎさんなんですか?」
かわいいですね。と笑うと三奈ちゃんがあわあわとしている。
「うるせェカス!」
「訂正します。キャンキャンと吠えるうるさい子犬ですね。」
頭皮を引っ張るヘアゴムすら煩わしくて、結っていた髪を適当に解いて頭を振る。
爆豪くんの手のひらからバチバチと火花が散った。
「そもそも死ねだとかくたばれとかなんなんですかぴいぴいとやかましいんですよね。」
「はァ?お前に言ってねえだろうが!被害妄想かよ!」
いいお家で可愛い盛りと持て囃されて生きてきたんだろう。
最高に羨ましくて妬ましい。
そんな家で生まれていたら、私は消太さんに捨てられるかもなんてビクビクもしなかったのだろう。
世界中の人々はきっと私を愛してくれるはず。とそう笑えるように育ちたかった。
だからこれは八つ当たりだ。
「甘やかされて育てられたお坊ちゃんは命の価値すら分からないんですかね?」
額を隠すように切りそろえた前髪を掻き上げて口端を釣り上げる。
てめぇ覚悟できてんだろうな。と爆豪くんの掌から火が上がった。
突然明るくなる視界に少し目が眩んだ。
「ちょ、そこまで!」
瀬呂くんの長い腕が間に入る。
「やめろって爆豪!」
赤髪の男の子が、爆豪くんを羽交い締めにした。
髪の毛が赤と白で別れた男の子の氷結が私と瀬呂くん、赤髪の子と爆豪くんの狭間を遮った。
「…やめておけ。」
す、と息を吸った。
「すみません。頭に血が昇りました。」
頭を下げる。
「ね、着替え行こ?」
三奈ちゃんが眉を下げて私の袖を引く。
「三奈ちゃん、ごめんなさい。待たせちゃった上に怖い思いさせてしまいました。瀬呂くんと、あと…」
「轟焦凍。」
髪の色が2色に別れた彼の名前はそういう名前らしい。
「俺は、切島鋭児郎!よろしくな、相澤。」
赤髪の子が元気に名乗ってくれる。
「轟くん。切島くん。すみません。止めていただけて助かりました。」
「いや、礼はいい。」
轟くんは口数少なく、去っていった。
「お前そんな喧嘩っぱやい感じだっけ?」
「死ねとか、くたばれとか軽率に言ってくる命の価値もわかんない馬鹿な人、嫌いなんですよね。」
瀬呂くんへの質問にばさりと返す。
「なんかアイツ、めちゃめちゃ相澤のこと睨んでたし、気をつけろよ?」
という切島くんにはい、ととりあえず返した。
次絡んできたらもうちょっと軽くあしらうことにしよう。
流石に大人気なかったかもなと反省した。
その日の授業は、カリキュラムの確認などなどで慌ただしく過ぎ去った。
三奈ちゃんはなんとやらクレープを食べると言って爆速で帰って行ったので、のんびりひとりで帰ろうと靴を履き替えて外に出た。
「はぁ、疲れた。」
と今までよりも猫背になって歩く緑谷くんを見かけた。
飯田くんが後ろから緑谷くんの肩を叩く。
「あ、飯田くん。」
振り返った緑谷くんに飯田くんが問いを投げた。
「指は治ったのかい?」
「う、うん。リカバリーガールのおかげで。」
「しかし相澤先生にはやられたよ。俺は、これが最高峰!とか思ってしまった。」
飯田くんは腕を組んだ。
「教師が嘘で鼓舞するとは…」
「お疲れさま。」
2人の横まで行って声をかける。
「うぁれ?!相澤さん!」
「相澤くんか!お疲れ様!」
「消太さんのことですけど、本気だったんじゃないかなと思います。」
「でも現に、最下位の緑谷くんは除籍になっていないだろう。」
「それは、緑谷くんがお眼鏡にかなったってことかな、と。」
というより、多分、みんながお眼鏡にかなったかなと。とは言わない。
「そ、そそそそそそんな事ないんじゃないかな?!?」
緑谷くん女の子なら誰でも緊張するのかな。
「おーーーいそこのお3方ー!!」
と後ろから声がする。
麗日ちゃんだ。
「駅まで?まってまって!」
「麗日さん!」
「君は、無限女子!」
飯田くん、その覚え方なの?
「麗日お茶子です。えっと、飯田天哉くんに、緑谷…デクくん!だよね!」
麗日ちゃんが可愛い。
「デク?!」
緑谷くんがびっくりしてる。デクじゃなかったのか。
「え?だって体力テストのとき、爆豪って人が…デクてめぇ!って。」
ゆびをぴっと立てる麗日ちゃん。
「あの…本名は
少し言いにくそうに手を振りながら緑谷くんが説明してくれる。
「蔑称か…」
飯田くんが顎に手を当てた。
「あぁ、そうなんだ、ごめん!」
麗日ちゃんが申し訳なさそうにする。
「なんかほんとに爆豪くんってえげつないですね…」
爆豪くんに対する評価をどんどん下方に修正した。
「い、いやぁ!?」
テンパリすぎだ。
そこまで怯えられると傷つく。
「でも『デク』って……頑張れ!!って感じでなんか好きだ私」
ガッツポーズを決めながら話す麗日ちゃんの破壊力がえげつない。
「デクです!」
顔を赤くした緑谷くんが蔑称を受けいれた。
「緑谷くん?!?!浅いぞ!蔑称なんだろ?!?」
飯田天哉くんは驚いていた。
わかる、わかるよ緑谷くん。可愛いもんな麗日ちゃん。
「コペルニクス的転回…」
とつぶやく緑谷くんに対して、
「コペ?」
と首を傾げたわたしと麗日ちゃんがシンクロした。
爆豪くんと弓月ちゃんはありえないくらい相性が悪いです。
どんなに書き直しても喧嘩するのでもう諦めて喧嘩してもらいました。
というよりクラスメイトとの初絡みが終わらなさすぎて困ってます。USJまでにははじめましてを終わらせたいです。