アンテナ(だけ)でダンジョンに行くのは、流石に間違っている。   作:クロジャ/時々シロジャ

9 / 9
あるいみ本編、はんぺん。
がんばるよ、相変わらずねみーよ。


第九話 実質第一話みたいなものだよ

 「..........なぁにこれぇ?」

 

 広がるは地獄絵図。阿鼻叫喚の嵐、この世の終わりとも呼ぶべき光景が視界一面に広がる。血は流れ、止むことを知らず、悲鳴はさらなる死を呼び起こす。ポストアポカリプス待ったなし、ここはダンまち世界における物語が始まる場所、栄華の象徴、人々が賑わい文明を築く地オラリオなはず。

 

 あれ、幻覚か。危ないマッシュルームでも食ったか。自分の体は実は寝ていて、これは夢の中。頬をつねってみる、いひゃい。痛みも感じるタイプの幻覚か、いや、意識を逸らすのを止めよう。現実を直視しよう。たぶん、これはオラリオ(だったもの)だ。

 

 原作終わってたりします?乗り遅れた感じか?本編掻い摘んでしか知らないから、こんな話あったとしても覚えたいなーーいや、こんな強烈な話だったら、流石に覚えてるわ、うん。

 

 時系列どうなってんだろ、わっかんね。見る限りだと、強い気配が二つ、三つ、四つーーあんまし、多くない。なんなら、少ない。やられたか、とうに討たれてしまったか。

 

 なんかちょいちょい見える白服。どこかで見た気がする。なんだっけ.....えーと、確か、たしか....い、いびるす?そんな名前だった気がする。でもってあれは敵だった。よし、そこは覚えてる。

 ということは、これはいびるすとやらによる、都市破壊か。え、物語の終盤だったりしますかね。だとしたら、登場人物軒並み強くなってるし、敵もーーあ、それはないのか。さっきの強いやつあんまりいないに矛盾するし。

 

 んー?分からん。分からんけど、目の前の光景見る限りだと、かなりヤバそうではある。呑気に見えて、結構内心焦ってる。かなりの間、修行したし、新たにアンテナも増えたし、装備も増えたけど、レベル七とか八とか出てこられたら、ちょっと無理。戦ったことないから分かんないけど。

 

 .........あれ待てよ。たしか、この世界が滅びそうな条件のいくつかに、ダンジョンの崩壊とかなかったっけ。それに、ここが滅んだら、黒龍とかいう激強なモンスター倒せなくなるし。

 ターニングポイント....ターニングポイントじゃないのか、この場面。ひょっとして自分がいることにより、原作とは違う進み方、本来歩まなかったルートに行ってる可能性もあるぞ。

 

 じゃあ、マズイ。ひっじょーにまずい。こんなことしてる場合じゃない、まだ生きてる重要人物を一人でも生かさないと、この世界簡単に滅ぶ。いそげ、いそげ、いぞけ!

 

 駆け出す、物語の終結を止めるために。

 

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 浮くような感覚が体を襲うと同時に、足に力を入れてオラリオへと出発する。瞬間、立っていた場所が抉れる。クレーターは言い過ぎなまでも、足跡よりも遥かに大きい踏み跡が、そこにできる。

 新たに手に入ったアンテナのうちの一つ。本当はみんなシリーズもあるのだが、そちらはAPの消費が多いし、単純に無駄なので、こちらで。

 攻撃系が強化されるスピードと、それ以外の早さが違いすぎる。【すこしはやくなれ】が手に入ったのもつい最近。初期の頃からある【ひのたま】と【つむじかぜ】が少し前にようやく......と、もう着くか。

 

 オラリオを囲む城壁。入り口へと向かうのではなく、いまからこれを飛び越える。今までのは全て、これを飛び越えるための助走に過ぎない。

 いっそう、足を加速させる。残り一キロ、八百、六百、四百.......いまっ!

 

 限界まで上がったスピードを、すべてジャンプへのエネルギーに捧げる。しゃがみこみ、足を伸ばす。それだけの作業で、自分の体はオラリオの街の上空へと投げ出される。

 

 宙にいながら思う。そういえば、重要人物自体そもそもそんなに覚えてないやと。敵っぽいのは見分けがつく、なんか狂気に染まってそうなヤバめな奴は、たいていそうっぽいから。オラリオサイドに関しては、名前だけって人も何人かいるし、顔もぼやけてしか覚えてない。うろ覚えが過ぎないか、自分。

 

 やることは非常にシンプル。戦いを収めればいい。気絶させるか、武器を取り上げるか、最悪殺すか。命を奪いたくはないけれど、そんなこともいってられなさそう。

 

 このオラリオにいる人、全員の命が助かれば、それは結果的に物語が通常通り進むことになるのだろうけど.....流石に厳しいかな。人間の限界よ、というか物理的に無理。取捨選択なるはやに、か。

 

 なんて考えている内に、体が地面に落下していってる。割と中心地に近い、移動するには最適、なのか?

 

 ひゅるるる....と落下。かなりの高低差からだったので、もちろん受け身をしてダメージ軽減。ステータス確認、よし、ゼロダメ。

 

 周囲の人らの動きが止まる。敵も味方もお構いなしに、こちらの方に視線を動かしている。そりゃそうだ、空から人が現れたら、誰だってなんだこりゃってなる。

 

 装備完了。意識するだけで、気軽に着脱、変更出来るの助かる。まぁ、生身だから衝撃とかは、もろに喰らうんだけど。

 

 優先順位白服ヤバそう。【ものすごくはやくなれ】の効果時間はまだまだ続いている。しばらくは気にせず戦えそうだ。

 

 白服発見、接近、鳩尾殴打。息は、ある。よし、失神した、次。

 威力は低め、見た目グローブの装備だし、効果もそこまで強めじゃないのを選んだが、どうやら正解だったらしい。

 あとはしばらく、これをひたすらに繰り返すだけ。

 発見、殴打、発見、殴打、発見、殴打、発見、殴打ーー

 

 目的地もないため、辺りを適当に走りつつ、無力化する。重要人物らしき姿を見つけようとするも、なかなか見当たらない。本格的に終わってしまったか....?

 

 ちょいちょい見かけるゲガをしている一般市民や、オラリオサイドらしき冒険者に、【キズぐすり++】を投げつける。回復しているのを一瞬横目で見て確認すると、確かに傷が治っている、よしOK。

 

 うーん、どうしたものか。ここまでなにもないと、いよいよ手詰まりだぞ.............おぉ?おぉ?あれ、そうじゃないか?なんかぽいぞ。自分の中にあるオタク魂が、あれは重要人物だと言っている。メタっぽいこと言えば、なんか他のやつよりも絵柄が凝ってそう!

 

 近くにもそれらしき人物がちらほらとーー当たりだな。

 そしたらひとまずあっちに.....うん?あの子供......なんか手に、あれ爆発しそうじゃないか?なんで子供が..............自爆特攻か!

 やーばい、気付いてない。気付いてないぞ、あの青髪の子。威力はどんなもんか分からないが、致命傷近くにはなる気がする、自分の勘がそう言ってる。だから多分間違いない。

 

 届くか。まだ少し距離がある。頑張れば、よし、頑張れ、届け、届くか、とどーーいや、無理!そんなにこちとら足早くないから!生身にバフかけただけだから!

 

 待て、考えろ。ここでの失敗は、イコールオラリオの終わりに近付く。助けないと、後々大変なことになる、かもしれない。

 ....それに、子供が囮に使われているのが、気に食わない。なにがどうなったら、あんな絶望に包まれた顔ができるんだ。子供はもっと、笑顔でいるべきだ。楽しいことだけ、突き詰めればいい。

 操られているのか、自分の意思なのか、分からないけど。勝手に止めさせてもらう!

 

 でもって、妙案閃いた!

 

 接近まであと一秒弱、危ない、ギリギリ間に合った。

 

 【げきりゅう】!!!




なんか、まだアンケートしたいことあったけど、忘れたわ。

誰と戦わせる?

  • アルファア
  • ザルド
  • その他
  • え、どっちも逝くの?死ぬぞ?作者が
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