【本編完結】BETA転生   作:鈴木颯手

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漫画の13巻見たけどやってることがエロ同人誌のそれじゃん……。これが公式でやってるのがえぐいわぁ。やらなきゃ(え


第十五話「国家保安省(シュタージ)

 めんどくさい事この上ない。

 それが国家保安省(シュタージ)武装警察軍を前にしてアルフレートが考えていた事だった。

 事の始まりは数日前。アルフレートが党とシュタージにカティア・ヴァルトハイムの亡命に関する報告書を提出したことがきっかけであった。党や軍部は初の亡命者ということで不信感はあれど優秀な衛士が手に入り、戦力が増える事でカティアの亡命を受け入れたがシュタージは別だった。国内の治安維持を担っている彼らからすれば亡命者である彼女を信用するなどできないという事は当然ではあったがシュタージの動きはあまりにも早すぎた。アルフレートが帰還した当日、シュタージは戦術機中隊を率いて乗り込んできたのだ。しかも戦術機は東ドイツが開発した最新鋭機だ。

 BT-01シュトゥルムヴィントと名付けられたこの機体は()()()()()()()()()()()()()戦術機であるためにくわしい詳細は公表されていない。ただし、跳躍ユニットが小型化されて数を4つに増やしている、全体的にスマートとなっている等の外観的特徴から速度を重要視した機体であるというのが見て取れた。

 

「これはこれは。お出迎えご苦労ベルンハルト大尉、そしてヴァルデ少佐」

「わざわざ最前線の基地までいらっしゃるとはそちらは大分暇のようですね、アクスマン中佐」

 

 戦術機に守られるように飛んでいたヘリより出てきた人物を第666戦術機中隊全員で出迎える。出てきたのはシュタージ武装警察軍作戦参謀を務めるハインツ・アクスマン中佐だった。武装警察軍編入前には亡命者狩りで悪名を轟かせていた人物であり、アルフレートがシュタージ内で最も嫌っている人物だった。

 

「なに、我が国に亡命したというカティア・ヴァルトハイム少尉に任意同行を願うためさ」

「……同志中佐? 彼女は既に亡命が認められ、第666戦術機中隊の所属となっています。これは党とシュタージ両方が認可したことであり、それをいきなり任意同行とは穏やかではありませんよ」

「ふむ、私としてはこれほど早く亡命が受け入れられたことがとても気がかりでね。それに、英雄的活躍をしつつも信用ならない面々で構成された君たちだ。疑うにあまりあるとおもうのだがね?」

「確かにシュタージから見ればそうでしょう。それは認めます」

 

 そもそも、この第666戦術機中隊には異色の経歴を持つ者が多い。

 まず、隊長であるアイリスディーナはかつて反乱を企てたとする実の兄をシュタージに密告。その功績で今の地位を得たと噂が出ていた。グレーテルはシュタージと対立する政治将校であり、テオドール・エーベルバッハはかつて一家そろって西側への亡命を企ててシュタージに捕縛されたことがある。

 そして、監査官という立場であり、シュタージではあるものアクスマンが属する“ベルリン派”とは対立する“モスクワ派”が派遣した人物でありそもそも信頼などしていない。

 

「何、何も企てがないというのであれば数日で開放するさ。それで開放されない場合は何かやましいことがあると態度に示したという事であり……」

「ハインツ・アクスマン中佐。()()()が尋問すれば無実の者さえ死刑囚となる。本音で言えよ。西()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()と」

「……ふ。ヴァルデ少佐。ここにきてからというもの随分と態度がでかくなったな」

 

 階級において立場が上のアクスマンに無礼ともとれる挑発を行うが当の本人は気にしていないようで失笑すると踵を返した。

 

「そこまで言うのだ。カティア・ヴァルトハイムが何か祖国に仇名す行為をした時には君たち全員が処罰の対象となる。精々そこの小娘を監視する事だな」

 

 それだけ言うとアクスマンは連れてきた戦術機中隊の護衛の下ベルリンへと帰還していった。その様子を見送るアルフレートは唾を吐くと基地に戻っていく。

 

「あ、あの……」

「ヴァルトハイム少尉。見ての通りわが国にはBETAという敵のほかに気を付けるべき()()()がいる。そいつらは()()()()()()()()()()()()()()()のだ。精々()()()()()()()()気を付ける事だ」

「……」

 

 何か言いたげな様子のカティアの言葉を遮り、忠告したアルフレートはこれ以上は話すことはないと言わんばかりに背を向ける。その背には明確な怒気ともとれる感情があふれ出ており、カティアは声をかける事が出来ずにアルフレートを見送るのだった。

 

 

 

 

 

 

 中央戦線は当初ヴィスワの西岸に要塞を築き、防衛ラインを形成していた。しかし、その西岸に位置していたワルシャワの陥落によりこの防衛線は崩壊したといってよかった。

 とはいえワルシャワが陥落したからと言って欧州が終わるわけではない。東ドイツではオーデル川とナイセ川を絶対防衛線とする強固な要塞を築いているし南北のヴィスワ川防衛線はいまだに健在であった。

 

「4万のBETAだと!?」

 

 それゆえに、この日行われた対策会議において報告が上がったBETAの動きに誰もが驚愕した。日々数を増しているBETAだがこれほどの数が一斉に襲い掛かってくるのは初めてであり、損耗した今のドイツ軍が抑えられる数ではなかった。

 

「これらBETAは()()()モスクワハイヴから西進しています。4万というのは()()()()()()()()()()()()であり、最悪の場合その倍のBETAが押し寄せる可能性もあります」

「なんと……」

「ここにきてこの数とは……」

 

 中央戦線に展開する将校たちはあまりにも絶望的な戦力差に何を言えばいいのか分からずに戸惑っているが考えている事はみな同じであった。

 

-このままでは守り切れない

 

「ですが確認されるレーザー級は少ないです。これらを殲滅出来れば砲撃でたたくことが出来ます。ですがそのためには光線級吶喊(レーザーヤークト)を実行する部隊と敵の攻撃を防ぎきる部隊が必要不可欠です」

「無理だ」

 

 兵の作戦に対して異議を唱えたのは第666戦術機中隊も所属する戦術機大隊を率いるホルツァー・ハンニバル少佐だった。

 

「先の戦闘までに稼働できる戦術機は定数の3割にも満たない。それだけの数で足止めどころかレーザーヤークトなど……」

「それについては私の方から提案が」

 

 ハンニバルの言葉にアクスマン中佐が意見を始める。

 

「我ら武装警察軍より1個戦術機中隊と1個戦術機大隊を増援として送る用意がある。君たち国家人民軍はなんも心配せずに存分に戦ってもらいたい」

「……その増援とはヴェアヴォルフとBT-01で構成された戦術機中隊と断定してよいのかね?」

「もちろんだともハンニバル少佐。わが武装警察軍が誇る最強の部隊と最新鋭機の部隊だ。増援としては心強いだろう?」

「……確かにな。アクスマン中佐の好意に感謝しよう」

 

 アクスマンがなぜこれほどの精鋭を送り出すと決めたのか。その真意が読み取れないハンニバルだが今の状況において増援が来るのは純粋に安心する事であり、無難に礼を言った。

 それに対してアクスマン中佐はにこにこと笑みを浮かべて返答する。

 

「何、我らが同志たるポーランドの危機だ。東ドイツを守るという意味合いでもこれ以上のBETAの侵攻を阻止するために行動するのは当然のことだよ」

 

 他の者が言えば、純粋に受け取る事が出来るがシュタージ、それもアクスマンが言ったことでどうしても胡散臭さが感じられ、ハンニバル以下会議に参加した面々はアクスマンに対して懐疑の視線を向けるのだった。

 




BT-01シュトゥルムヴィント
シュタージが開発したらしい最新鋭機。詳しい情報が一切出回っていないために詳細なスペックは不明。この機体の極秘性はBTの意味さえ不明な程。

次話は2022/11/09 23:17投稿予定です。

まりもちゃんは

  • マミる(原作準拠)
  • マミらない(トラウマ回避)
  • 武の精神をぶっ壊せ(更なるグロ描写)
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