【本編完結】BETA転生   作:鈴木颯手

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今武くんをどうするか考え中。
一応予定としては
・原作の通りにする。オルタネイティブの方を採用(そっちの方が理解している為)
・何も知らない、UNLIMITED編の武君を採用
・一度この憑依者にぼこぼこにされた武君を採用(つまり一つ上の世界線を経験した武君)
が候補となってます。
今のところは二つ目を行ってから最後の案を採用してみようかと思ってますが自分の経験とは違う世界に来て混乱するだろう一つ目の案も捨てがたいと思ってます


第十九話「海王星作戦1・結集する4軍」

 リィズ・ホーエンシュタインが編入してきたとはいえ表面上は特に問題は起きなかった。強いていうのであれば食事中にリィズが兄であるテオドールの好みのタイプやベッドの下に隠していたヌード写真を暴露したり、それが飛び火した形で引火したイングヒルトによってアネットがアルフレートに好意を持っていることを()()()()とともに暴露するなどして約2名ほどの精神が重傷を負ったものの、それ以外で問題は起きなかった。

 そして、午後に入り予定通りに実機訓練が始まった。カティアの時もそうだったが第666戦術機中隊はレーザーヤークトを主任務とする以上その操縦技術は高いものを要求される。ゆえに、それについてこれるように行う訓練も厳しいものとなっていた。

 

「09、まだ高い。高度を下げろ。そして若干遅れている。出力を上げろ」

『り、了解!』

 

 後方から隊の様子を確認するアルフレートに注意を受けすぐに高度を下げるリィズ。派遣された衛士というだけあって腕は優秀であった。高度の高さも普通の部隊であれば低空の部類に入る高度だ。

 

『やるじゃないか』

『お上手です!』

『もう、前の部隊じゃこんな低空飛んだことないよぉ』

第666戦術機中隊(ここ)の主任務は光線級吶喊(レーザーヤークト)だ。普通の部隊の高度では目標にたどり着けないからな」

『同志少佐のいう通りだ。そして今は訓練中だ! 余計な私語は慎め!』

『『『す、すいません……』』』

 

 どこか和やかな雰囲気を見せる彼らを一括するアイリスディーナ。そんな訓練は普段はいかないような距離まで差し掛かった時だった。

 

『中隊長! 後方よりアンノウン接近! かなりの高速でよ!』

『っ! ミサイルのロックオン!? まさかシュタージ!?』

 

 突如として現れたアンノウンに立て続けに起こったロックオン警報。いきなりの事に慌てる隊員たちに反してアルフレート以下一部のものたちは冷静だった。

 

『落ち着け。あれは友軍機だ。敵ではない』

『友軍機!?』

「その通りだ。……後ろから接近する阿呆ども。今なら冗談で済ましてやる。それとも、BETAではなく人間との戦いで死にたいか?」

 

 アルフレートの殺気すら感じる言葉を受けてかすぐにロックオンは解除された。しかし、いきなりの行動に対して隊員たちは不満をあらわにしており、特にアネットなどは今にも発砲しそうなほどだった。

 

『あいつら一体どこの部隊だ!』

『あれは……! 西ドイツの第51戦術機甲大隊“フッケバイン”!? それに、アメリカ海軍第103戦術歩行戦闘隊“ジョリー・ロジャース”です!』

『西側の連中が何故ここに……!』

「……そろそろいいだろう。大尉」

『了解です。総員傾注! 飛行訓練はここまでだ! 我々はこれより、東ドイツを代表して国連軍の対BETA反抗作戦に参加する!』

「そういう事だ。全機シュヴァルツ01に続け」

 

 吹雪を抜けた先にはバルト海が広がっていた。しかし、そこには青い海を埋め尽くさんばかりの漆黒の黒。国連軍の大艦隊が存在していた。第666戦術機中隊はそのなかの輸送船に降りていくのだった。

 

 

 

 

 

 国連軍・アメリカ軍・欧州連合軍・ワルシャワ条約機構軍による一大反抗作戦“海王星作戦”。これは先日の大撤退で陥落したポーランド人民共和国グダンスクに強襲上陸を仕掛け、基地を設立。前線に押し寄せるBETAを軽減、可能ならば前線との包囲殲滅を行うというものだった。とはいえ前線との包囲殲滅は不可能と思えるほどに遠いためにこれは可能ならば程度となっている。

 

「つまり、これを成功させることが出来れば最終防衛線に殺到するBETAの数を減らし、戦局を好転させられるかもしれないという事だ」

「北部戦域は欧州連合軍、中央はアメリカ軍、南部は我々が担当する。各戦域40キロの縦深を行う。これが出来れば我が東ドイツは稼ぎ出された時間を利用して防衛ラインを大幅に強化できる。場合によっては前進も出来るだろう」

 

 アルフレートの言葉を変わり、具体的な説明をするのはこの作戦の参加を決定した党、そこから派遣されている政治将校のグレーテルが言った。

 

「西側主導の作戦ではあるが東ドイツの命運を左右する戦いである事を忘れるな!」

「……とはいえこの作戦において大なり小なりBETAを駆逐できるはずだ。成功すればいう事はないが失敗したとしても……、損害は大きいだろうが防衛線の負担を減らすことが出来るはずだ。イェッケルン中尉も言った通りまさに東ドイツの命運そのものともいえるこの作戦、成功させるぞ」

「「「「「「「「了解!」」」」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

「ヴァルデ少佐殿」

「……何か用かね? ホーエンシュタイン少尉」

 

 自前の戦術機の調整を行っていたアルフレートに後ろから声をかけてきたのはリィズだった。彼は彼女の方を一切見ず、調整を続ける。リィズの方も彼に背を向けて話し始めた。

 

「あなたにとってお兄ちゃんはどういう存在ですか?」

「部下だ。正確には監査官として監視する部隊の隊員と言った方がいいがな」

「そう、ですか……」

「言う事は終わりか? ならばこちらも聞かせてくれ。お前は犬か?」

「……もし、それで本当に犬だったとしてわざわざ伝えると思いますか?」

「思わないさ。別に答える必要はない。本当のことを言うとは思えないからな」

「……」

 

 リィズはアルフレートの言葉に何も答えずにその場を離れる。そんな彼女にアルフレートは一言だけ答えた。

 

「“この作戦は我らを左右する重要な戦いとなるだろう”。覚えておくといい」

「……了解しました。ヴァルデ少佐殿」

 

 リィズの足音が聞こえなくなったころ、アルフレートはもう一人の人物に声をかけた。

 

「先ほどから見ているのは知っているぞ、ホーゼンフェルト少尉」

「うっ、バレちゃってたかぁ」

 

 物陰から姿を見せたのはアネットだった。彼女はいたずらっ子のように舌を出すと彼に近づいていく。

 

「ホーエンシュタイン少尉が犬かもしれないと聞いて驚いたか?」

「別にそうでもないですよ。いきなりの編入で怪しかったし、少佐や大尉も警戒しているように感じられたので」

「ふ、まるで動物のような直感だな」

 

 アネットはアルフレートの背に背中を預けて座る。先ほどのリィズとは違い接触した状態であるが大胆な行動にアネットの顔は真っ赤となっていた。

 

「……ホーゼンフェルト少尉。今回は私も前線に出て戦う事になる」

「なら少佐の背中は私が守ります!」

「……ふ、それは心強いな。では頼むとしよう。それと、帰還できたのならベルリンで最もうまい酒をごちそうしてやるさ」

 

 そういうとアルフレートは調整を終えて立ち会がり、アネットが向く方向とは逆に歩き出した。

 

「精々お互い死なないようにな。アネット」

「っ! はい!」

 

 アルフレートの言葉にアネットは満面の笑みを浮かべて答えた。アルフレートに見えていないのが残念だったと思えるほどの笑みだった。

 

 

 

 

 

 

 

 そして、あまりにも大胆な行動をとったことで顔を真っ赤にして持ったアネットをイングヒルトはからかい、さらには()()にまで及んだと勘違いして慌ててしまうなどの平和的な一コマがあったが、それも艦隊がグダンスク湾沖に到着するまでだった。

 

「時間だ。大尉」

『はっ! 総員傾注! 作戦開始の時刻となった。これより艦砲射撃を行い、沿岸部のBETAを殲滅。その後は内陸部の掃討に移る。……これまでの戦いが生ぬるいと感じる程の戦闘となるだろう。行くぞ!』

『『『『『『『『了解!』』』』』』』』

 

 数秒後、全艦艇による艦砲射撃が開始された。ここに欧州最大の()()と呼ばれるようになる海王星作戦が幕を開けたのだった。

 




次話は2022/11/13 23:28投稿予定です。

唐突だけど他作品をBETAで蹂躙したくなった。何処が良いと思う?なお、BETAはこの作品のやつらとする。

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