俺はふと思った。神様の知識の中に28年間人類は戦っていると。それはつまり原作開始時がBETAとの戦争が始まって28年後、2001年なのではないかと。
多分これはあっているはずだ。そして今は1986年。あと15年も余裕がある事になる。
これに気付いた時は脱力したよ。これで少なくとも原作が始まるまでは安全に近いという事だ。さすがに始まる前に滅びるという事はないだろうからな。
「さて、リィズ・ホーエンシュタイン。サービスとして君の体を綺麗にしようか」
「? きれいにするとはどういうことですか?」
俺はリィズを呼び出してとあることをするためにそう言った。今から行うのは単純だ。肉体の入れ替えだ。元々リィズの肉体は哀れな程酷使されてきた。党の人間を抱き込むためにこの3年で一体どれだけの人間と寝たのか。処女は党のお偉いさんに破かれ、後ろは国家人民軍の将校に。体の隅々まで汚された彼女の体は見ているだけで哀れに思えてくるからな。
「……つまり私の体を別の体にするという事ですか?」
「うーん、別の体というわけではないよ。君の遺伝子から作り上げたいわば君のもう一つの体さ。魂はないから今は肉人形に等しいけどね」
これは人間を作る過程で出来た技術だ。意外とクローンの生成は簡単だ。多少のG元素が必要になるがそれはBETAでも人間も作るときにはかかるものだ。別に問題ではない。
「どうだ? これで体は完璧にきれいな状態となるんだぞ? 処女も復活させているから愛しのお兄ちゃんに捧げる事も出来る。自分の体じゃないという心配もない。強いて言うのであれば慣れ親しんだ体ではなくなるから違和感は出るだろうし失敗する可能性もないわけではない。別に強制ではないからじっくりと考えるといい」
「それなら考えるまでもありません。その体をください」
リィズとしても汚れた体で兄の傍にいるのは嫌なんだろうなぁ。まぁ、そういう風な仕事を与えたのは俺なんだけどね。おかげでいろいろと仕込みが旨くいったがな。
「それじゃ早速始めようか。準備は出来ているからあの部屋に入るといい。後は触手に身を委ねていれば勝手にやってくれるからな」
「……分かりました」
リィズはそれだけ言って部屋へと向かっていく。さて、リィズへのサービスは完了したし次に移るか。
元々日本を最速で落とすつもりだったけど戦術機に夢中になってる間に後回しにしてしまった。その後もリィズのお願い事を叶えたりと忙しく動いていた。
とはいえ東ドイツの一件は俺にとっても最高の方向で進んだ。まず、東ドイツにいた1000万もの人間を回収できたことだ。やはり戦争中の軍隊から回収するよりもいっぺんに手に入ったな。これならもともと困っていなかったG元素が枯渇する事はないだろう。東ドイツに関しても上層部は俺が送り込んだ人間級のみで構成されている。亡命政府とはいえ一国を乗っ取ったのはでかい。アメリカなんかはともかくソビエト連邦の作戦はここからさらに筒抜けにできる。最高の毒と言える。
ああ、人間級も種類が増えてきた。最初はアジア系の顔立ちばかりだったが今じゃ白人黒人黄色人種問わずにほぼすべての民族を作り出すことが出来る。今じゃ世界中のあらゆる場所に潜んで工作を行っている。だが、その大半がきちんとした経歴を持たせられなかった者たちだ。さすがにそういった人物がまともな職に就くことは出来ないために出来る事は限られているがな。
やっぱり東ドイツとは別にどこか一つでもいいから国を思い通りに出来るといいんだけどいい感じの国はないものか。アメリカは無理だ。でかいし入り込むには慎重にならないと。ソビエト連邦はアリだ。国土の大半が陥落しているから入り込む余地はある。だがここも慎重に行動する必要がある。欧州連合は微妙だ。イギリスあたりは無理だがベネルクス三国のような小国はいけると思う。問題は国際的信用がないことだな。アフリカは論外。貧しい国が多すぎる。今はアフリカ連合なる共同体となっているみたいだが国力も国際地位も低すぎる。
となると中国だが……、正直に言って中国の国際的信用度は低い。具体的に言えば欧州連合でさえ比較対象に出来ないレベルだ。理由は単純だ。BETAに侵攻されたのは中国のせいだという意見が多いからだ。考えてみれば納得できる話だが俺は攻撃をしてきた国にのみ侵攻している。そして、世界各国の意見としては中国が攻撃をしたせいでBETAが動き出したのではないかと考えるようになったわけだ。そんなわけないのにな。攻撃しないのは油断させて一気にかっさらうつもりなだけだし。
そして、中国人の地位も低下し続けている。中華統一戦線を結成してしまった台湾は完全に巻き込まれ損だがそこは我慢してほしい。こういう同情があるから中国人の地位が今も一定に保たれているのだから。
結論としては欧州連合への攻撃停止は大失敗ってことだな。それさえなければ欧州連合を利用できたのに。いや、別に国際的信用度は関係ないか? 俺としては大量に資源回収が出来ればいいし、そのために動いているわけだし……。
とりあえず15年だ。15年後までに主人公を見つけて処理する。出来なければ物語の舞台を確認しつつどんな動きを見せても抗えないように人間を対立させるんだ。そうすればBETAを倒す事は出来なくなる。地球は俺の物になるってわけだ。
「この機体は素晴らしいな」
アイリスディーナは支給された機体の試運転を終えると機体の感想を直結に言った。彼女を含めた第666戦術機中隊にはBT-02ゲシュテーバーと名付けられた最新型が支給されており、これはBT-01シュトゥルムヴィントを軽く凌駕するスペックを誇っている。兵装で言えば拡散型レーザー照射粘膜を背中側の両肩に装着。胸部に重レーザー級の、頭部にはレーザー級の照射粘膜が装着されている。各装甲は突撃級の正面装甲を加工したものが用いられている。それは盾も同じであり重レーザー級をもってしても貫通には至らない強度を誇っている。武器は東ドイツからの鹵獲品をそのまま転用しているが近接武器に関しては
しかし、それだけにはとどまらず、内部の肉体はBETAのものが使われている。これにより生物的な軽やかな動きが出来るがさらには搭乗者の意識を同調させることで自分の肉体のように素早く動かす事が出来る。
そして、様々な戦術機のデータをあ号標的が手に入れたことで跳躍ユニットも大きな変化がある。まず、燃料は独自に生成した燃料が使われている。これはG元素で構成されているために使えば使うほどコストが嵩むがそれに見合った出力を出すことが出来る。コストさえ気にしなければ大気圏を超えて宇宙に到達する事も可能となっている。
そんな代物を渡された以上アイリスディーナ達には自分の肉体並みに習熟する事が求められている。ゆえに彼女たちは支給されると早速試運転を行ったのだ。
結果は上々。初めて乗ったにも関わらずアイリスディーナは他者を寄せ付けぬ能力を発揮し、模擬戦として相手をしたグレーテルを瞬殺するに至っていた。
「これがあれば東ドイツが負ける事はなかっただろう」
「それを作り上げたのがその東ドイツを滅ぼしたBETAというのが中々に皮肉だがな」
アイリスディーナの感想に答えたのは模擬線の相手をしていたグレーテルだ。二人とも懐かしそうに話しているが彼女たちに
つまり、彼女たちが
「とはいえまだ習熟しているとは言いづらい。レーザー照射は人間の感覚にはないからどうしても発動までにタイムロスが生じる。それを何とかしないとな」
「私はむしろ動きすぎる機体に脳が追い付かないな。どうしても脳で考えていることと実際の動きでは大幅に違っている。これを何とかしないと高機動で動くことが出来ない」
「ならばもう一度模擬戦をしないか? 今度は互いの改善点を直すことを目標としてな。まぁ、スパーリングと言った方がいいか」
「それなら私としても頼みたいところだ。ここには今同志大尉しかいないからな。模擬戦が出来ないのでは自主練になってしまう」
アイリスディーナとグレーテルは楽し気に笑いながら戦術機の改善点を話し合う。それらが人類を蹂躙する者となると分かっていながら。
次話は2022/11/26 23:21投稿予定です。
唐突だけど他作品をBETAで蹂躙したくなった。何処が良いと思う?なお、BETAはこの作品のやつらとする。
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