皐月たちの日常   作:こんこんВерныйカワイイヤッター

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生きてるよー。最近はacfaを全クリして大喜びしてた。


皐月改のあるはずのない刀

…悲鳴が上がる。周りに転がる肉塊は共に笑いあった味方か、それとも恨み憎んだ敵か、それすら分からない。

建物は崩壊し至る所から火が立ち昇る。その火に照らされた2人の金髪の少女。1人は腰に差した刀を渡しもう1人はその刀を受け取り陸地へと逃げる。

彼女を逃がしたもう1人の少女は単装砲を構えその暗闇へと身を投じた。

 

 

 

 

 

「んあああ…ふぅ」

屋根に登り大きなあくびをする。すると下から菊月が

「もうそろそろ降りてこい皐月!昼飯の時間だぞ!」

と大声で私に呼びかける。

 

「そういや皐月」

「んー?」

「確かもうそろそろ改二になれたよな?」

「うん」

「どうするんだ?」

「んーボクは菊月が愛でれたらそれでいいよ」

菊月が飲んでいた水を思いっきり吹き出す。

「ゲホッゲホッ…さっ流石にTPOを弁えろ…!」

顔を真っ赤にさせながらそう言うのでかわいいと思ってしまう。

「かわいい」

声に出てしまった。

「一体何なのさ…」

やはりかわいい。

 

午後からは鎮守府近海の哨戒だ。今回は如月と一緒に出撃。如月はあまり戦闘の実力は無いが兵器に対する幅広い知識とそれを開発する技術力に長けている。それは明石や夕張と肩を並べられるほどだ。ただ彼女自身は「妹達が戦ってるのに私だけ戦わないなんて嫌だわ!」とかなりのシスコンだったりする。

「やっぱりその刀はいつも着けるのね…」

「だってこれはボクの師匠の形見だもん」

ボクは腰に差した刀を見る。ボクの師匠は優しかった。そして勇敢だった。

「! 敵艦見ゆ!」

「敵艦!軽巡1駆逐3 砲雷撃戦用意!」

如月が発砲する。敵駆逐が1隻派手に轟沈する。その間ボクは左手に12cm単装砲を持ち右手で刀を抜く。駆逐1隻を突撃時の発砲で轟沈させる。正面の軽巡1隻が弾幕を張り攻撃を当てようとするがそれを左右にステップし避ける。そのまま突撃し刀を振り抜く。

ヒュン…ブシャッ…

軽巡1隻が轟沈する。

敵駆逐が慌ててこちらに砲撃しようとしているがもう遅い。如月が狙いすました1撃を与える。いとも簡単にバイタルを貫通し敵が爆沈する。

「戦闘終了 帰投しようか」

母港に舵を取りその海域を離れる。

 

帰投したあとは執務室に向かう。戦果を報告し風呂に入って寮に戻る。如月は研究室に向かうようだ。

 

寮に戻ったあと刀の手入れをする。この刀は本来戦闘用ではなく鑑賞用に作られたものだがせっかく持っているならと使っている。これはもともと艤装なので入渠するとすっかり直るがそれだと面白くない。…まぁ姉妹達からは怪我しそうで怖いと言われたが。

 

晩飯を食べていると横に我らが大天使。文月が座って来た。それ以外は特に何もなく晩飯が終わった。

 

就寝。大抵の駆逐艦たちが寝付く時間帯。隣を見れば菊月が背中を丸めて寝ている。だけどボクは…眠れない。眠ればきっと悪夢を見る。残骸だらけになったあの場所を。あの故郷を。多分あのときのボクたちは血を頭から被り奴らを見ているのだろう。赤色のフィルターを通して。…遅すぎた。そう何もかもが遅すぎたのだ。気付くのも。援軍も。そして悪夢がボクたちを襲うのだ。…川内さんのところに行こう。ああ…まだボクは勝てないのか。

 

23時。ボクは川内さんと演習場に居た。しっかり木刀と演習用の弾だが。戦っているあいだは心が安らぐ。何もかもを忘れられる。そう思いながら突撃して木刀を突き出す。川内さんはそれを木刀で受け止める。そこから砲を突き出し撃ち込む。がそれは川内さんが回転し避ける。そこから魚雷を投げてくる。それを丁寧に木刀で叩き落とし魚雷を1本流す。それと同時に前進し木刀を半ば強引に叩きつける。それを受け流し上から木刀を振りかざす川内さん。だがそれに対応して回転しそのままの勢いで力強く叩きつける。川内さんを押し込み引かせる。さらに大きく踏み出し木刀を振りかざ…さずに横にステップする。そして大きな水しぶきが川内さんを覆う。だがその中から突撃してきた川内さんに腹を突かれてしまった。

 

真夜中の演習が終わりボクは川内さんと一緒に風呂に入っていた。

「ねぇ…やっぱし寝れないの?」

川内さんが問いかけてくる。

「うん…一応寝れるんだけどね?すぐに夢を見ちゃうの…」

「また例の夢?」

「そ…諦めはついてるんだけど心の底では立ち直れてないみたいで…あのときこうしとけば良かったとかああしとけば良かったとか…まだボクはそこで止まってるの」

「うーん…私は多分この鎮守府だったら君を知ってるほうだから大体分かるけど…あまり深く考えるのも良くないよ?」

「う…ん…」

川内さんもあの事件で妹2人を一度亡くしていた。あのときの川内さんも酷く錯乱し毎晩悪夢を見ていた。もとから川内さんは夜型だったけど夜に演習するようになったのはその事件のあとだったなぁ。ひゃっ!?

「深く考えないでって言ったのに考えた誰かさんにはこうだ!うりゃー!」

「やっ止めてぇ!?わぁ…わぁぁぁぁ!?」

 

「むー…」

「ホントごめんだから機嫌直してって…ね?」

「一緒に寝てくれたら許す」

「分かった分かった」

 

「やぁ」

「うん?あぁ」

「調子はどう?」

「あぁ良好だ…例の彼女はどうだい?」

「まだ不安定だけど今はぐっすり眠ってるよ」

「それは良かった…ところで奴の位置が判明した」

「ふーん…で?どこよそいつは?」

「まずここが襲撃された場所…ブルネイ泊地」

「まぁそれは分かるよ」

「であいつらが襲撃したあとの進路が大体東に向かっていたんだけどその先がここ…アイアンボトムサウンド」

「チ…面倒くさい所に陣取りやがったわね」

「襲撃するには戦力が足りない…最速でも彼女が改二になる必要がある…しかしそれでもまだまだ勝算が低い」

「どうにかして長門や大和などの戦艦の練度を引き上げて参加させよう」

「ここの提督に協力してもらうように頼もうか」

「それが1番だね」

「なにか進展があったら伝える」

「うんお願い」




実はこの話に出てきてる艦娘はうちの初期メンがかなり多いです。なお大和は最近来ました。
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