5人兄弟とセカイの関わり方 夢見る少女編   作:エビデンス海老天むす

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また2000文字近くなってしまった……

ま、いっか(達観視)


第八話「亀裂」

紫乃実side

 

私達は劇場から帰る帰り道、周りはすっかり夕方になっていた。

 

「悪かったわね、みのり、遥。こんなことに付き合わせちゃって。」

 

「いえ、大丈夫です。誰も怪我しなくてよかったです。」

 

「紫乃実ちゃんもありがとうね。」

 

「ううん、わたしは自分の意思であの場所に行ったから。」

 

「雫ごめん。わたし、自分のことだけしか考えてなかった。許してなんて言えない。でも、本当にごめんなさい。」

 

愛莉は再び謝った。

 

「愛莉ちゃん……ねぇ愛莉ちゃんにひとつ、お願いしてもいい?私、愛莉ちゃんにもう一度アイドルをやって欲しいな。」

 

「え?」

 

「さっきね、すごく嬉しかった。わたしのことをちゃんと見てくれる人がいるたんだって。あの一言で本当にたくさんの希望をもらえたの。」

 

「でも、」

 

「愛莉ちゃんは今も昔もアイドルでしょ?辛い時に支えになる言葉をくれたのも、それに"本当のアイドルになる夢"を教えてくれたのも、全部愛莉ちゃんだった」

 

"本当のアイドルになる夢"わたしはその言葉を聞いた時胸が苦しくなった。だんだんと意識が薄くなっていく。動悸と呼吸が止まらない。これやばい…

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

みのりside

 

わたしは今、歴史的な瞬間に立ち会っています。なんとなんとあの、日野森雫ちゃんと桃井愛莉ちゃんがアイドルグループを組もうという瞬間に今わたしはいます。

 

「よかった。桃井先輩も、日野森先輩も…」

 

「ふふっ、愛莉ちゃんとアイドルができるなんて夢見たい。」

 

「そうね!やるからには、世界で1番、ファンに希望を届けれられるアイドルになるわよ!」

 

「うん!」

 

はわわ〜本当にこと二人がアイドルグループを組むなんて!すごいよ、すごすぎるよ〜

 

「どこの事務所に入るとか、二人でどうやって活動するとか、ゆくゆくは具体的なことも考えなくちゃいけないけど……まずは二人で練習から、かしらね。ねえ、雫。明日から屋上で練習しない?」

 

「え!?本当ですか?」

 

「それはとっても素敵ね。お邪魔じゃないかしら?みのりちゃん」

 

「だっ大歓迎です。よろしくお願いします!」

 

「遥。その、アンタもたまにはやらない?正直に言うと教えてもらいたいのよ。ASRUNの時から見てたけど、歌もダンスもずば抜けてたし。わたし、1日でも早く感を取り戻したいから。」

 

も、もしかして、遥ちゃんまで!?そ、そんなぁわたしどうなっちゃうの〜

 

「ごめんなさい、わたしはいいです。」

 

え?遥ちゃんどうして……

 

「わたしからもお願いよ。遥ちゃんが教えてくれたらきっと……」

 

「やめて!わたしはアイドルをやる資格がないの!」

 

え?資格がないってどうゆうこと?遥ちゃんが?

 

「アイドルをやる資格がない?それってどうゆうこと?」

 

「……いえ、深い意味はないです。ただ、言い間違えただけでわたしのことは気にしないでわたしは今、学生として普通の生活を送りたいの。3人とも頑張って応援してる。」

 

うう…遥ちゃんには断られちゃったけど紫乃実ちゃんなら…あれ?

 

「紫乃実なら…ってあれ?紫乃実は?」

 

桃井先輩も紫乃実ちゃんがいないことに気がついたようだ。ずっと後ろにいると思ってたのに…

 

「!?紫乃実!」

 

遥ちゃんは紫乃実ちゃんをみつけたのか、後ろに走り出した。

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

紫乃実side

 

「………み!!……のみ!!……紫乃実!!」

 

わたしは遥に大声で呼ばれ、気がついた。まだ頭がフラフラする。

 

「な…なに?遥?どうしたの?」

 

「紫乃実ちゃん!」

 

さらにみのりも走ってきた。後ろからは愛莉と雫もいる。

 

「紫乃実、大丈夫?え?アンタ顔色真っ青じゃない!」

 

「え?ああ、大丈夫大丈夫。」

 

「びょ、病院に行かないと……」

 

「病院?だめ、迷惑かかっちゃう。家…近い。これ、住所」

 

私は住所の書いてあるケータイのメモを見せた。今なら家に誰もいないし、迷惑かからない。

 

「わ、分かったわ。ここに連れて行けばいいのね。雫、おんぶできる?」

 

「分かったわ。じゃあ道案内をお願い。」

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

みのりside

九十九家前

 

「ここね。それにしても、誰かいるのかしら。」

 

「はい、誰かいるといいんですけど…」

 

見たところ誰もいる気配がない。紫乃実ちゃんも寝たまんまだし、どうしたら…

 

「あの…うちの前で何やってるんですか?」

 

話しかけられた方を見ると杖を持った少女がいたが、顔立ちはどこかで見たような…って

 

「えええええ〜〜〜〜、紫乃実ちゃんがもう1人〜〜〜〜!?」

 

 

 

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