5人兄弟とセカイの関わり方 夢見る少女編   作:エビデンス海老天むす

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どうもどうも、今回は完全オリジナルの話です。

今回はみのり視点となります。それを踏まえた上でご閲覧ください。


第九話「九十九家上陸」

九十九家

みのりside

 

「こっちが紫乃実の部屋です。あの、妹を運んでくれてありがとうございます。あ、お茶でも飲んでいってください。」

 

紫乃実ちゃんのお姉さんは私たちをリビングに案内してくれた。

私達は軽く自己紹介し、お姉さんの名前は愛美さん、というらしい

 

「一也兄さんには連絡したから、荷物とかは直接持ってきてくれるみたい。」

 

あ!そういえば荷物とかを屋上に置きっぱなしだった!

 

「あ、ありがとうございましゅ。」

 

「い、いえ、こちらこそ」

 

う、うわ〜ん。噛んじゃった。恥ずかし〜

 

「あ、あの!お姉さん!紫乃実ちゃんのこともっと教えてくれませんか?」

 

「紫乃実のこと?」

 

「は、はい。紫乃実ちゃんってあんまり自分のことを話さないし、たまにすごく悲しそうな目をしてるので…なんでかなって気になってしまって…」

 

「みのり…確かにそうね。わたしも紫乃実の昔のことを知りたいです。」

 

遥ちゃんもそう言ってくれた。そうすると紫乃実ちゃんのお姉さんは話し始めた。

 

「紫乃実のことか…そうですね…みんなはアイドルを目指してるんだったよね。紫乃実から聞いてるよ。うーん、この話結構長くなりそうだけど大丈夫?」

 

「はい!大丈夫です。」

 

「じゃあ話すね。私と紫乃実は、中学まで『完璧姉妹』って言われていたの。自分で言うのも恥ずかしいけどね。勉強も、運動もできてすごいね〜ってよく言われたわ。」

 

確かに、紫乃実ちゃんは勉強は…あまり知らないけど、運動はすごくできるよね。小さい頃からそうだったんだ…

 

「でもね、その話には裏があって、ひとことでいっちゃえば紫乃実は天才タイプ、私は努力家タイプだったわけよ。で、わたしは紫乃実に追いつこうとして必死に努力したわけ、そうしたらね、ある日紫乃実が「アイドルになりたい」って言い出したのよ。そこからの紫乃実はすごかったた、すぐに面接関係の資料とかも書いてダンスの振りもすぐ覚えて、やっぱりうちの妹は天才だって思ったね。」

 

紫乃実ちゃんもアイドルを目指してた時期があったんだ…でもなんで‥

 

「で、いざオーディションってときにわたしが倒れちゃったの。そっからわたしが目が覚めて、気づいたら紫乃実はアイドルを目指すのを辞めてた。だから皆さん、紫乃実と一緒にアイドルをしてくれませんか。妹の夢を叶えてくれませんか?」

 

愛美さんの訴えにしばらく沈黙が続いた。すると…

 

「おい、愛美。誰かお客さんでもきてるのか?あらかじめ言っておくとかし……ろ」

 

リビングには突然帽子を被った、ゆうに180を超える大男がリビングに入ってきた。

 

「って!桐谷遥に日野森雫!桃井愛莉まで!?うわ〜握手してください。」

 

そう言って、私以外の3人と自己紹介と握手をした後その大男は私の前に手を差し出した。

 

「紫乃実の兄、九十九仁剛です。紫乃実の友達だよね。よろしく」

 

「はい、花里みのりです。よろしくお願いします。」

 

よし、今度は噛まずにいえた。仁剛さんは私のことをじっと見ていた…

 

「うん、紫乃実言ってたアイドル志望の子だよね。君なら絶対なれるはずだよ、頑張ってね!」

 

「はい!ありがとうございます。」

 

仁剛さんは手を離すと愛美さんの方を向いた。

 

「なんの話してたんだ?」

 

「なんでもないわよ、紫乃実の昔話くらいかな。」

 

「へぇー、そう。なら興味ねぇわ。あ!兄貴がもう少しで着くって連絡きてたぞ。4人とも今日は本当にありがとう。」

 

「紫乃実ちゃんにはいつもお世話になってるので」

 

と、私が言うと

 

「友達のためですから」

 

「紫乃実には今日助けてもらったので」

 

「ええ、愛莉ちゃんの言う通りです。」

 

さらに、遥ちゃん、桃井先輩、日野森先輩が続く、

そのあとは他愛もない話をして、九十九先生が来るまで愛美さんと仁剛さんと話して、九十九先生が来てからはありがたいことに車で家に送ってもらった。

それにしても、愛美さんの言った言葉…

 

『妹の夢を叶えてくれませんか。』

 

どうしたらいいんだろうか…それに遥ちゃんのことも…考えることいっぱいだよ〜

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

それから紫乃実ちゃんが屋上に姿を現すことはなかった。

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