5人兄弟とセカイの関わり方 夢見る少女編 作:エビデンス海老天むす
私の夢はアイドルになることだった。
でも、私はそれを言わなかった。いや、言い出せなかった。私が変わることでまた家族に迷惑をかけるかもしれないから。だから私はもう、変わらない。
中学生まで私は積極的な生徒だった。私は出来ないことがあることが嫌いで、だからいろんなことを挑戦したし、納得ができるまでやり続けた。
もちろん出来なかったこともあったけど、挫けなかった。だって隣にはお姉ちゃんがいたから。一度だけ、お姉ちゃんにアイドルになりたいと言ったことがある。お姉ちゃんは驚いた様子でこう言った。
「紫乃実いいじゃん!じゃあもっと頑張ろ!私も一緒にやるから!」
お姉ちゃんは私の夢を肯定してくれた。そこらかもっと努力して2ヶ月がたち、一社だけアイドル事務所の面接まで通った。1週間後にオーディションを控えた私にとあることが起こった。
「お姉ちゃん!大丈夫!?お姉ちゃん!!目を覚ましてよ!お姉ちゃん!!!」
お姉ちゃんは1ヶ月、目を覚さなかった。面接を受ける事務所には行く気にならなかった、そんなことよりお姉ちゃんが心配だった。
お姉ちゃんが倒れた原因は体が無理をしていたかららしい。
私が無理をさせたから。私がアイドルになるなんて言ったから。
「もう、やめよ。」
私はもう上を目指すのをやめた。私は今までの努力を平行線でやればいいや。もう、どうでもいい
現在
私は宮女に進学した。努力すれば大抵のことはできるし、なんとなく宮女に進学した。進学校らしいけど勉強が特に難しいわけじゃないし、1年過ごしただけで学校に飽きてしまった。
けど最近は学校が面白くなった。授業は相変わらずだけど授業後の屋上にいる時間は楽しかった。
「みーのーりーちゃーーん」
「あ!紫乃実ちゃん!また来てくれたの!」
「うん!今日は家の手伝いもないし、わかんないことがあったら言ってね。」
「本当にいいの!じゃあここのステップ教えてほしいな〜」
「見せてみて、あーーーここのステップはねー
花里みのりちゃん、いつも明るく笑顔で太陽みたいな女の子、アイドルを目指して日々努力しているようだ。毎日夕方近くまでアイドルになるためレッスンをしている。たまたまみのりちゃんの練習を見た私が少し手本を見せただけですごい褒めるものだから私も調子に乗っちゃったのかなんだかんだ今でも教えている。みのりちゃんを見ているとなんだか懐かしい感覚になってくる。
「ねぇ、紫乃実ちゃん、紫乃実ちゃんはどうして私にここまでダンスとか教えてくれるの?」
「似てるからかな」
「似てるって誰に?」
「教えなーい」
「ええー!そんなぁ〜気になっちゃうよ〜」
そんな私たちの日常は良くも悪くも崩れ去っていった。