5人兄弟とセカイの関わり方 夢見る少女編 作:エビデンス海老天むす
すいません。
モモジャン編第一話行ってみよー
宮益坂高校
屋上
「紫乃実ちゃーん」
私が屋上に来るなりみのりは私に泣きそうな声で抱きついてきた。そういえば今日はみのりの50回目のオーディションの結果発表だったっけ?
「どうしたのみのりーまたオーディション落ちちゃったの〜?」
「それもそうだけど…違うのASRUNが解散して遥ちゃんが芸能界を引退しちゃったの〜」
桐谷遥。国民的アイドルであり、所属しているグループASRUNの不動のセンター、でみのりの推し
そんな彼女が芸能界を引退するなんて、芸能界も大変だなぁ〜
「そっか〜推しが引退しちゃうなんて残念だったね」
「でもでも、遥ちゃんが私に希望をくれた分だけ私もアイドルになって希望を届けようって思ったの!」
すげーポジティブシンキング、本当にみのりちゃんって努力家だなぁ。憧れちゃうよ。
「そっかそっか、ならアイドルになるために、今日もダンス始めよっか。」
「うん、……いつもはASRUNの曲だけど…そうだ!今日はミクちゃんの歌にしていい?可愛くて元気でるし!」
「オッケー、じゃあ……
その時屋上の扉が開いた。こんな時間に屋上の扉が開くなんて珍しい。一体誰が……
「は、遥ちゃん!」
そこには桐谷遥がなんと宮女の制服を着ていたのだ。一個下だとは知っていたけど、まさかこの学校にいたとは…
「邪魔しちゃったかな…えっと…」
「あ…あ…はい!1年A組出席番号21番花里みのりです。趣味はフリの完コピ!特技はキャチフレーズをつけることです。」
なんかオーディションみたいになってない?あ!そうだ。
「じゃあ自分にキャッチフレーズをつけてみて、」
「えっ、えっ?あ、アイドル界のコタツになりたい、花里みのりです!」
私はみのりに対して無茶振りをしてみる。
「え?」
「うーん、ダメ!ダサいし、よく分からない。」
「そ、そんなぁ。辛口だよ紫乃実ちゃん」
「ごめんね、桐谷遥さん。私は九十九 紫乃実。2年a組。一個上だけど全然敬語とか気にしなくていいよ〜」
「あ、はい。1年c組の桐谷遥です。花里さんは同じ一年生なんだね。読書できる場所を探してるんだけどここにいてもいい?」
「も、もちろんです。」
「それにしても…C組ってことはお兄ちゃんのクラスか〜、あっ」
まずい、ここでバレると学校中に広まる可能性が…お兄ちゃんが教師にいるなんてバレたくないのに…
「お兄ちゃん…もしかして九十九先生の事ですか?九十九先生には結構協力してもらって、とてもありがたかったです。」
「!!でしょ!やっぱりさすがお兄ちゃん………」
うわー、恥ずかし〜。しかも後輩の前でやっぱり家族だってバレたくないわ〜。思わず家族のこと語りたくなっちゃうくせなおさないとなぁ〜
「ふふ、九十九先生の事、尊敬してるんですね。」
「そ、そうなんだけど。桐谷さん。このことあんまり広げないでくれない?恥ずかしいから。」
「うん、大丈夫で…だよ。花里さんは何してたの?」
「え?えっとダンスの練習です!あ。そのダンス部とかじゃないんですけど…わ、わたし…遥ちゃんみたいなアイドルになりたくて
「みのり!!!!」
「ひ、ひゃい!ムググ」
私は慌ててみのりの口を塞いだ。遥を見るとやはり少し顔が暗くなっていた。そりゃそうよ。芸能界を引退した桐谷さんにとって「アイドル」っていう言葉は地雷でしかない。
「ごめんなさい、桐谷さん。デリカシーにかけた発言だったわ。」
「あっ、ううん、いいの。」
「はっきりしなさいってば!!!」
いきなり大きな声が聞こえた。遥は驚き、みのりは肩をビクッとさせていた。
「わっなに?怒鳴り声?」
「ちゃんと話すまで返さないからね!早くきなさいよ!」
「誰かがケンカしてる?屋上に上がってくるみたいだけど…」
「ええ?せっかく遥ちゃんがゆっくり出来る場所なのに。」
「今日はやけに来る人が多いな。でも、こういう日もあってもいいかもね。給水塔の裏でやりすごそう。みのり、桐谷さん。こっちこっち。」