5人兄弟とセカイの関わり方 夢見る少女編   作:エビデンス海老天むす

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第五話「ファミリートーク」

数日後

九十九家

 

「なぁ、紫乃実。最近帰りが遅いけど、学校で何やってんだ?」

 

唐突に2番目の兄である仁剛(にごう)が突然聞いてきた。

 

「ん?あー、友達がね、アイドルになりたいっていうからその練習をしてる〜」

 

「へぇー、お前が教えてんのか?」

 

「前まではそうだったんだけど今は元アイドルの子とか、現役アイドルの子とかが教えてるんだよ。」

 

「元アイドルと現役アイドル!?なんで急にそんな豪華なんだ?で?誰なんだ?俺でも知ってるか?」

 

「桃井愛莉と日野森雫よ。超有名アイドルだから知ってるんじゃない?」

 

「え?日野森雫!?超有名アイドルじゃん、すごいな。あと…桃井…

 

「桃井愛莉、結構前にバラエティ番組によく出てたでしょ?ピンク髪の」

 

「あーー、あれ?桃井愛莉ってバラエティタレントじゃなかったのか?」

 

「愛莉ちゃんはアイドルだよ。全く本人が聞いたら…………!!!」

 

あ……わかったかもしれない。愛莉ちゃんがアイドルを辞めた理由。いや、あくまで予想だし…

 

「最近アイドル業界物騒だよなぁ、桐谷遥も引退しちゃったし。」

 

「あー、遥ちゃんね。遥ちゃんもよく一緒にいるよ。レッスンをしてはいないけど一緒に話したりしてるよ。基本的に本を読んでる事が多いかな。あ、後一也兄さんのクラスなんだって」

 

「は?宮女って桐谷遥までいるのかよ?アイドル3人が集まっている場所になんでお前居れるんだよ。」

 

「私もまだ驚いてるよ……。」

 

話していると私たちの隣の扉が開いた。

 

「ちょっと、なんの話?私の部屋の前でうるさいんだけど……」

 

扉から出てきたのは姉である愛美(あいみ)だった。

 

「あ……お姉ちゃん……ごめん。ちょっとアイドルの話してたの。」

 

思わず目を逸らしてしまう。やっぱり顔を合わせると少し気まずい。ご飯食べる時とかならいいけど対面するとちょっと違う。

 

「?、なんでそんなに申し訳なさそうなの、別にそこまで怒ってないわよ?んで?アイドルがなんだって?」

 

「いやほら、最近桐谷遥が引退したじゃん?」

 

「へぇー」

 

「しらねぇのかよ。」

 

「興味ないし」

 

「それで、最近アイドル業界が物騒だなって話よ。俺が思うに、もう一つ事件が起きそうな気がするんだよ……」

 

「え?なになに!?事件?」

 

事件という言葉が出ると弟の優吾が話に割り込んできた。

 

「お前は事件っていう言葉だけで反応してくるな!話がややこしくなるだろ!」

 

「え?紫乃実姉ちゃんの友達が日野森雫と桃井愛莉と桐谷遥の超豪華メンツで、そのうち二人が紫乃実姉ちゃんの友達のアイドル志望の子に教えてる。で、そこからアイドル業界を震撼させる事件がもう一つありそうって話でしょ?」

 

「なんで状況を完全に理解してんだよ。まぁ。そんなもんよ。」

 

「も〜、現役アイドルの子もいるのにそんな物騒な事言わないでよ〜」

 

「それもそうか。まぁ、あくまで予想だから気にすんな」

 

正直日野森さんが1番怪しいけど……大丈夫だよね……

 

 

 

数日後

 

屋上にはわたし、みのり、愛莉ちゃんがいた。

 

遥は日直、日野森さんは仕事のようだ。

 

みのりと愛莉は練習が終わり、何やら話しているようだ。

 

「二人ともなんの話してるの?」

 

「そうだわ、紫乃実。今日雫見てない?」

 

「今日?うーん、見てないかな。最近こないから仕事が忙しいと思ってたけど…なんか用事?」

 

愛莉ちゃんはしばらく黙ってから口を開いた。

 

「わたし、この前雫に酷いこと言っちゃったの。雫は私のこと心配してくれたのに、私は雫に『生まれもってるアイドルだって認められるくせに』なんて言っちゃって…だから雫に謝りたくって………」

 

「ど、どうしてそんなこと言っちゃったんですか?」

 

「きっと本当は羨ましかったと思うわ。私と雫は事務所の同期なんだけど、雫は昔から私にないものをたくさん持ってたの。初めて雫に会った時はびっくりしちゃったわ。もちろんすごくキレイったいうのもあるけど、キラキラしてるっていうか……自然と目で追っちゃって…これが天性のアイドルなのねって、圧倒されたわ。もちろん、負けない!って思ったけどね。それからデビューまで一緒に頑張ってきた。辛いこともあったけど、励まし合って乗り越えて……でも、私はアイドル扱いされなかなっていくのに、雫はどんどん先に進んでいって……私も雫みたいだったらって思もったら。本当最悪よね。」

 

「愛莉ちゃん…」

 

私もお姉ちゃんと一緒に練習してた時、そんなこと思われてたのかな…

だめだだめだ。そんなこと考えてちゃ。今は愛莉ちゃん達を仲直りさせないと!

 

「桃井先輩……じゃあちゃんと謝りに行きましょう。今から日野森先輩に会いに行きませんか?」

 

「そうだよ。わたし、二人の仲が悪いままなのは嫌だな、私たちも手伝うから、日野森さんを探しに行こう?」

 

「二人とも…ありがとう…」

 

その時、私とみのりがつけているニュースアプリの通知がなった。

 

そこには……

 

「「愛莉ちゃん(桃井先輩)大変(です。)これ!!」」

 

と振り返った時、私はみのりとぶつかり、みのりだけ倒れてしまった。

 

「二人とも大丈夫!?」

 

「ご、ごめんみのり。大丈夫?」

 

「うん、大丈夫!」

 

「二人ともどうしたの?そんなに慌てて。」

 

「それが………」

 

私はスマホの画面を見せた。その記事を見て愛莉ちゃんは走り出した。

 

そこには

 

 

『人気グループcheerful*Daysのセンターとして活躍していた日野森雫が同グループを脱退、事務所も退所していた事が判明した。』

 

 

との記載があった。

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