5人兄弟とセカイの関わり方 夢見る少女編 作:エビデンス海老天むす
この話は個人的にめっちゃ好きなので結構セリフが長くなってます。読みにくかったらごめんなさい。
「愛莉ちゃん、どこに行くつもり?」
「……cheerful*Daysの劇場よ。雫のことについて直談判しに行くの。」
「そっか、じゃあ私も行く。」
「えっ?」
「愛莉ちゃんは日野森さんがアイドルを辞めてほしくないんでしょ?だったら私も同じことを思ってる。」
青信号になって走っていても私は愛莉に話し続ける。
「それにもう二人とも友達だから。二人にはずっと仲良くしててほしいし、友達を傷つける人は許せない。」
「紫乃実さん…」
その言葉をを聞いて愛莉ちゃんは立ち止まった。
「ありがとう。よーーっし、できるか分からないけど、やれるだけのことはやりましょう。改めてよろしくね。紫乃実。」
「うんよろしくね。愛莉」
私達はcheerful*Daysの劇場に走って行った。
cheerful*Days劇場
私達が劇場に着くとcheerful*Daysのメンバー達は日野森さんの悪口を言っていた。テレビともライブとも違う、キラキラもしていない。そこにはアイドルなんかではなく、ただの人間だった。
「アンタ達!」
「え……愛莉?なんで愛莉がここにいるわけ?それで隣のあなたも誰?」
その言葉にわたしは少し怖くなった。言葉はとても冷たく、威圧感があった。
「雫のことで話をしにきたの。」
「ああ、そのこと?愛莉と雫は仲良かったもんね。でも、事務所と揉めて出て行って人には関係ないでしょ?」
「『そのこと?』自分のグループのセンターがいなくなって悲しくないってことですか?」
「なに?私達は愛莉に質問してるの。ちょっと黙っててくれない?」
「っ!!」
すると後ろから日野森さんとみのり、そして遥がやってきた。おそらく追いかけてきたのだろう。
「ありがとう紫乃実。私に任せて。そうね、私は逃げた。私はアイドルとして活躍できないことがイヤで逃げて、そこでもアイドルとして見てもらえなくて逃げたわ。本当はもっともっと頑張って理想のアイドルに近づかなきゃ行けなかったのにね。……でも、雫は違うわ!雫はセンターとしてずっとがんばってた!アンタ達と一緒にファンに希望を届ける為にがんばってた!だから!」
「だから何?辞めたのは雫の意思でしょ?私たちになんの関係があるの?」
「私達別にあの子にやめろなんて言ってないし。それにさぁ、雫ならアイドルやめたってモデル事務所とかが拾ってくれるんじゃないの?」
「本当、見た目がいいって得だよね。こっちは必死で頑張ってるのに。」
容赦ない言葉が愛莉と日野森さんを襲う。
「アンタ達の気持ち、わかっちゃうのが本当にイヤ…そうよ。私もアンタ達みたいに羨ましかった!雫は華があって綺麗で特別で自分の方が頑張ってるのにどうして雫ばっかりって思っちゃうこともあった。でも……でも、ちゃんと見なさいよ。雫は自分の才能にあぐらをかかなかった。みんなが期待したらそれに応えようって努力した。アイドルとしてファンに希望を届けようとしたわ!だから人気があるの!だからセンターにいるの!妬んで、ふてくされてるだけの私たちとは全然違うのよ!」
「そんな事ない!」
「紫乃実?」
「紫乃実ちゃん?」
「愛莉は最後まで雫を追い越そうとしてた。でもこの人達は違う。あなた達、雫に変わってセンターになろうとか考えた事ある?ないでしょうね。アンタらは雫の悪口を言ってる時点で既に諦めてるのよ。諦めたやつの努力なんて努力じゃない。だから愛莉。愛莉はこの人達とは違う本当のアイドルだよ。愛莉は雫に酷いこと言っちゃったかも知れないけど、二人なら仲直り出来るはずだよ。」
「ありがとう紫乃実。そしてごめんなさい雫。」
愛莉は雫に頭を下げた。その目には涙が浮かんでいた。もちろん言葉を受け取った雫にも。
「私最低だった。自分のことばっかりで雫を傷つけて、雫はずっと私の言葉を信じて、みんなに希望を与える為に、ずっとずっと頑張ってたのに」
「ありがとう、愛莉ちゃん。さっき言ってくれてこと。私とっても嬉しかった。今までアイドルをやってて1番嬉しかったやっぱり愛莉ちゃんは私のアイドルだよ。」
「てゆうかなんでまた雫がここに来るの?アンタのせいで仕事の予定もグチャグチャなのによく顔出せたね。」
「愛莉に泣きついて文句言いにきたわけ?そうゆうたことがムカつくんだよね。」
「あーあ。本当に雫がいなくなってくれてよかった。」
cheerful*Daysのメンバーは雫に対してまだ心無い言葉をかける。
「雫、気にしちゃダメだよ。雫の選択は間違ってないから。」
「ありがとう。紫乃実ちゃん。名前で呼んでくれて嬉しいわ。」
「あっ…その…夢中だったから…」
私は頬を赤らめ、雫は私にニコッとわたしに笑いかけた。
心無い言葉を言われても雫は落ち着いていた。だが…
「……アンタ達……」
「あっ!」
「愛莉!!」
その言葉に触発され、愛莉がメンバー側に走って行こうとした時、
「桃井先輩、ダメ!」
今まで見ているだけだったみのりが愛莉の前に両手を広げ立ちはだかった。
「ダメです。桃井先輩!!桃井先輩は『アイドル』なんですよ!!アイドルはみんなに希望を与える存在なんですよ!」
「はぁ?愛莉はとっくの昔にアイドルを辞めて……」
「ありがとう、みのり。頭に血が昇っていたわ。アイドルは_____こんなことしちゃダメよね。」
「よ、良かったぁ〜。」
「よく止めたねみのり。さ、こんなところ帰りましょ。雫、何か言わなくていいの?」
「少し、先に行ってて欲しいわ。」
「分かった。みんな行こっか。」
私達が劇場から出て少し経って雫が出てきた。
「言いたいこと言えた?」
「ええ、ありがとう。みんな」
その雫の笑顔はとても綺麗だった。
いかがでしたでしょうか。
前書きでも行ったけど本当に終わるのか?まだメインストーリー11話だぞ?後何話かかるんだ…