知っている人前提で説明とかかなり省いてます。
私の目はよく見えすぎる。この力が我が家の地位をここまでにしてくれたと言われている。
生まれた時から色んな物が見えていたが、今は別の世界の少年がいつも見えている。私とは何も関係ないはずの少年の事がよく見える。その少年は僕よりも歳は少し下だと思う。名前は【まさきけんし】と言うらしい。
けんしの周りにはいつも色んな女性と一緒で色んなことを教えてもらっている。最初は声とか聞こえなかったが、僕が成長して、10歳ごろになった頃に声まで聞こえるようになった。
そこからは僕は剣士が教えてもらている事を、一緒に学び始めた。それはまさに世界が変わった。今まで教えてくれた先生たちには悪いと思ったが、剣士に教えている人達の方が何倍何十倍わかりやすく、覚えやすい。でも、これを今外で言えば確実に面倒ごとに巻き込まれる。だから、誰にも言えない。僕の中で貯め込むことしかできない。そんな日々が続き僕は18歳を迎えた。
僕は聖地学院で学ぶ男性聖機師になっていた。剣士の成長を見ていたら、驚きの瞬間を見てしまった。剣士がこちらの世界【ジェミナー】に送られてきた。僕は今まで見てきた彼と話せるとワクワクしたが、それから彼の事が見えなくなってしまった。僕は自分の使える権力を使い彼の存在を探し始めたが、全然見つからない。悲しくなっていると、同級生の女子生徒、眼鏡をかけていて、茶色の髪色でポニーテールをしているリチア・ポ・チーナ、現教会教皇の孫で聖地学院。
「リヒト、なんて表情してるのよ」
「そんなに酷い表情してる?」
「してるわよ。最近仕事忙しいのかしら?」
僕の家の仕事とは、先読みである。この眼は未来や色んな事が見えてしまい、それを頼る人が多いのだ。僕はクローバー家最高の先読み師と呼ばれている。
「仕事は平気だけど、探し物が見つからなくて」
「貴方が探し物見つからないなんて珍しいわね」
「そうだね。急にそれだけが見えなくなってしまって、大変なんだよ」
「まあ、頑張りなさい。暇ならこの書類手伝いなさい。貴方も生徒会のメンバーなのだから」
リチアは生徒会長をしているので、いつも一人で書類を処理している。
「わかったよ。どれをやればいいの?」
「この書類たちをお願い」
リヒトはリチアから書類をもらい、書類確認を始めると
「リチアさん?これは……」
「あら、未来見えた?」
「なかなかリチアが大変になる姿が」
「それならどうすればいいのかしら?」
リチアはニコニコしているが、背後に鬼の姿が見えているのは僕だけなのかな
「え〜と」
僕は答えに迷いながら答えると、リチアはガックリした表情になり、2人でその書類の未来に起きる事に対する対応を考え始めた。