リヒトは学園の真ん中にある庭でラシャラが通るのを待っている。彼女が母国から帰ってくる時にここを通るのが見えていたのでのんびりしていると、色んな女子生徒から先読みを依頼され、小銭稼ぎをしていると目的のラシャラが来た。ラシャラの両隣にいるのは、キャイアともう1人少年がいるのを見たリヒトは、先読みをやめてラシャラに声をかける。
「ラシャラ無事に帰ってきたね」
「リヒト……お前が見た未来はこれか?」
「さあ、柾木剣士くんはじめまして。私はリヒト・クローバー」
「よろしく!」
リヒトは後ろにいる少年に握手を求めると、少年は何も疑わずに握手すると、ラシャラはすぐに気づく。
「リヒト、なぜ?剣士の名前知ってるのじゃ?」
「なぜだろね?剣士はなぜ?知ってるかわかるかい?」
「え!?知らないよ!」
「だよな」
ラシャラは呆れながら、リヒトに聞くと
「お主の先読みは人の名前まで分かるのか?」
「どうかな」
リヒトはポケットから手紙をラシャラに渡す。
「その手紙屋敷に帰ってから読んでくれ。今日は帰るよ」
リヒトは帰る前に剣士の少し上を見ると、空中にモニターのような物が浮いており、そこには複数人の人物が剣士を見ていた。リヒトがそれを見ていると、向こうの人と目が合うと、リヒトは口パクで『見えてますよ』と言うと、自分の屋敷に戻って行った。
リヒトは1人でのんびり食事をしていると、目の前にモニターのような物が現れると、画面には赤髪の女性が映っていると
【あ、あ、あ、聞こえるかい?】
「聞こえますよ。鷲羽さん」
鷲羽は驚いた表情すると
【私のことを知っているんだね】
「はい、そちらの世界の宇宙一の天才科学者ですよね」
【当たりだよ。で、なぜ?知ってる】
「俺の目は良く見えるのですが、多分訪希深様がこちらを確認しに来た時に、そのパスが繋がり、剣士と皆さんの事が見れるようになったんですよ」
【あの時かい、君は何をするつもりなんだい?】
「何もするつもりはないですよ。そちらの皆さんと同じで、剣士を見て楽しく生活しますよ」
すると、モニターに1人の男性が入ってきた。
【君は本当に剣士何もしないのかい?】
「そうですね。お友達にはなりたいですね。天地さん」
【本当に知ってるんだね。わかった、君を信用しよ】
「そうだ!一つだけお願いがあるのですが」
【言ってごらん。俺に出来ることなら協力するよ】
「もし、剣士がそちらに帰る事があるなら、俺も一緒に行けませんか?」
【こちらにかい?それはなぜだい?】
「一目惚れしました!」
【誰にだい?】
「柾木水穂さんにです!!どうか紹介してください!!」
【え!!!】
画面に映っているのは、天地と鷲羽だけだが、画面外から複数人の驚いた声が聞こえた。
「無理でしょか?」
【無理ではないけど、確認はしてるみから、今日はありがとう】
モニターが急に消えたと、リヒトはワクワクしている。夢のような世界の人物達と話せたのが、リヒトは少年のように笑いはじめた。
「本当に楽しくなりそうだな」
水穂様いつ結婚するのかな?
どこかで結婚話出てるのかな?