ダンまちの世界に何故かいるアザ▼ース(液体)   作:ほんと暇つぶし

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神にしか知りえない事実

門から落ち、前を見る。目の前には以前自分を何百、何千と殺した神がいた。傷は既に感知しておりじっとこちらを見つめている。

改めて見ても気分が悪くなる見た目だ。これでもてごすが居なければ旧神は居なかったと言わしめるほどの存在なのである。

正直怖いが、ずっと喋らないのもダメだろう…

「よ、用とは何の用でしょうか…」

相手の機嫌を伺いながら丁寧に話す。相手の機嫌を損ねたらその時点で俺は死ぬ。復活はするが気分は良くない。

質問をしても返答は返ってこずこちらをずっと見つめてくる。

何か内側を見透かされているような気持ちになった。今、俺の考えを読んでいるのではなく俺という存在を見ているのか…何故かそんなふうに思えた。

 

無言から2時間。

神が初めて同じ言葉を話した。

 

『〈《なるほどな》〉』

 

声が何重にも聞こえる。男、女、老人、子供。全ての声が1つの声になっている。不気味であるが、凄まじい声の大きさで顔が引つる。

というか、前まで話せなかったはずなのにどうして話せるようになっているんだ…。

『それは貴方を理解したからですよ。』

と、ニャル様が教えてくれた。俺を理解したというのはどういう事だろう。

『〈《貴様が理解する必要は無い。》〉』

あーやだ、ほんとやだ。神様って全員心読んでくるじゃん…

「すみません…」

『〈《理解できない、と言った方が分かりやすいか》〉』

と、意味深に言ってくる。これは多分神話に対する知識(神話技能)が無いのからだと言うことなのだと思う。俺がアザトース様の言葉を理解できないのはこれが原因の一つだと教わった。

 

 

『〈《頭は回るようだな。ニャルの化身よ》〉』

 

 

空気が凍った。頭が空っぽになる。ニャルの化身?それは、ニャル様の化身という事か?いや、俺は化身になった覚えは無いんだけど

どうなんですか?ニャル様

『…』

何か考えているような感じだった。

思い切って聞いてみるしかないか。

「すみません!てごす様!質問をさせて頂いてもよろしいでしょうか!」

出来るだけ丁寧な言葉遣いを気をつけねば首が胴体とおさらばになるだろう。

『〈《許す》〉』

凄い寛大な神様だ。

「私が、ニャル様の化身というのはどういうことでしょうか?」

マジでわからない。俺がニャル様の化身?そんな訳あるか、確かにニャル様には千の化身が居るというのは聞いたことがある。しかし、どれも有名で全て共通で強い。

『〈《説明してやる義理は無いと言いたいが、我に傷を負わせたものだ教えてやろう》〉』

そう言って説明をしてくれた。

まず、第一に俺がてごす様に傷を付けたことから疑問を抱いたらしい。

まず、神に傷を付けれるものは確かにいる。本当に少数だがいることにはいる。しかし、オラリオでただの木こりでLv1の俺が傷を付けるのは本来なら絶対に不可能らしい。

次に、俺はニャル様の化身の欠片らしい。だからクソほど弱いし自覚もない。今使っている触手は俺の本来の姿の触手だと言われた。

背筋が凍る。俺も実際の姿は目の前にいる神みたいな見た目なのかと思ってしまった。

最後に、ニャル様の化身は負けたらしい。それぐらいオラリオというか、神界には強いものが居たらしい。俺はたまたま消されなかった欠片が落ち、この世界に順応したと言われた。

『なるほど。確かに私は大量の化身を作って色々な世界に行かせましたがこの世界は報告されてないのは負けたからですか…腹立たしいですね。』

そう言いいつもは冷静なニャル様がイライラしてるのを感じた。

え、俺消されないよね?お前は弱い、別の化身にこの世界をとか言って殺されないよね?

『安心してください。お父様が貴方を見限らない限りは殺しませんよ』

ニッコリとした顔が頭に浮かんだ。

逆に言えばアザトース様が俺を見限ればその場で即殺されるというのか…

『〈《ふむ、その星を制覇する気はあるか?ニャルの化身よ。》〉』

ニャルの化身という度にニャル様がイラついてるのを感じる。

きっと不甲斐なく神に負けて消された敗者だから自分と同じ存在だとは思いたくないのだろう…。

「せ、制覇というか、オラリオで1番強くなりたいとは思ってます…」

以前とは変わった。以前は馬鹿にされたくないから強くなると決めていた。しかし今は自分には優しくはしてくれてるか分からないけど借金漬けのクズである自分を育ててくれたニャル様に感謝してるし、自分を眷属にしてくれたアザトース様にもなにか恩返しが出来ればいいと思ってはいる。

この2人がいなければ俺は今頃まだ木こりをしていたのかもしれない。

そんなことを考えていたら『ほう…』と頭に悪いことを考えているニャル様の顔が思い浮かぶ。感謝はしているが奴隷のように働くとは言ってねぇ!

『〈《そうか、少しニャルラトホテプと話がしたい。代われ。》〉』

そう言い頭に血を吸う管の様なものを頭に置かれたので即

「分かりました!!」

と返事し俺は逃げるように去っていった。

にしても俺がニャル様の化身の欠片だったとはなぁ。力は無いけどなんか嬉しかった。

 

ーニャルsideー

荒野の中2人の神は話をした

「まさか、私の化身だったとは…ちょっと驚きましたね」

『〈《それを知らずに俺にぶつけてたのか?》〉』

片方は旧神の1人、片方は旧神よりも強いと言われる神が睨み合っていた。

「まぁ、はい。そうですね。別に死んでも弱かったという言葉で何とかなりますから。お父様も弱い者には興味ないでしょうから」

と、ナトラルには伝えなかったニャルの本心を淡々と伝える。

「まぁ、そんなことよりもイラつく事が私の化身が死んだのは仕方ないです。しかし…どこで誰にやられたのかも分からないのはムカつきますね。」

そう、ニャルはムカついていた。自分はいつも人(子供)を弄ぶ方であって逆にやられるのは気分が良くない。

『〈《そんな話はどうでもいい。その星をどうしたいのだ?》〉』

そう聞かれた。あの星には正直興味があった。特にダンジョンというものには惹かれるものがあった。

だが、直々に潰せない理由もあった。

「あの星には、ブラフマーがいるんですよ。ちょっと面倒くさいんですよねー。」

創造神ブラフマー、アザトースと肩を並べる頂点の神。他の神の管轄区域ならそこの人々を弄んだりしたが創造神の管轄区域であれば下手に手出しは出来ない。

『〈《では、先程の貴様の化身に任せるのか?》〉』

テゴスはその星に多少なりの興味があるのか?そう思わせぶりなことを言ってきた。

「私は出ませんよ。あそこは何時かはお父様の物になると思うので、しかし手助けはしようかなと思っています。お父様に助けはいらないと思いますが念の為に…」

と、続きを話そうとするニャルの話に割り込み

『〈《なら、私も少しは手助けしてやろう。》〉』

「…は?」

ニャルは理解できなかった。何故てごす程の神が手助けするのか、する理由を理解できなかった。

「理由を伺っても?もし、巫山戯た理由でお父様の星を取ろうとするのなら

タダじゃすみませんよ

威嚇する。力を解放し本来の無形な姿に戻っていく。

『〈《その星は要らない。その代わり貴様の化身を寄越せ。先程の化身だ。》〉』

…なに?

「何故、ナトラルが欲しいんですか?」

単純に疑問だった。別にすごい強いというわけでもない、ただの化身の欠片が混ざった人間でしかない人間に何故そこまでの興味を惹かれているのだ?

『〈《我は10万年ほど遊び相手が居ない。ソイツを遊び相手にしたいだけだ。我に傷を与えた人間に出会ったのは久しぶりだからな》〉』

そう言われた。

これはこれは…ナトラル君、やばいのに目を付けられちゃいましたね。

まぁ、どうせお父様の興味も直ぐに他のものに削がれるでしょう。別に私の負けた使えない化身の一欠片ぐらい構いませんね。てごすの協力があれば早めに終わりますし

「分かりました。では、契約は成立ということで」

そう言うとてごすは門を開きその中をそのままくぐっていった。

その後ろ姿を笑顔で見つめるニャルも去ったことを確認しそのまま自分の領地に帰った。

 

主人公は門を潜り自宅に帰り、何も知らない間に話が進んでいることも知らずに呑気に神様とボール遊びをしていた。

「ちょ、、神様ボールを飲み込んじゃダメですってえぇぇぇぇぇ!!」

「ギュルルル!!」




主人公、さらに強化入ります。
てごすの与えてくれた能力はまたお楽しみに!
ヒントはテゴスは神話生物の中でも特に凶暴だと知られています!
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