紅魔館の最奥、主人の間にてデスティニードーパントを撃破しレミリアの救出に成功した凱達
しかし、敵の幹部のグリフォンドーパントとその部下に強襲される
その最中にグリフォンドーパントこと烏間が凱の家族を殺害した1人と知る
復讐の殺意に蝕まれた凱は《エクリプス》を使用
その場にいたドーパントを皆殺しにし、暴走した
そこへハーデスガイアナイトが現れ凱を止める
そしてハーデスガイアナイトである亡元に「同志にならないか?」と持ちかけられる
現在の凱達のメモリはこちら
五十嵐凱 H A E
咲夜 C
フラン T
魔理沙 S
霊夢 セイクリッド(S)
第6話 神々の進撃/
「同志、だと」
「ああ、君と同じように神々のメモリを持つ者達で構成された組織、《Olympus》。そこに君に加わってもらいたい」
「…目的は」
「他の世界の安全確保が主な目的だ。今は互いの利点の一致により紫殿と協力関係にある」
「……1つ聞かせろ」
「なにかね?」
「あんたは俺の家族を殺した奴らを知っているのか?」
「知っている」
「……そうかよ」
そう言って凱は布団から出る
「フラン、紅魔館に空いてる部屋はあるか?」
「あるけど…」
「しばらくそこに居させてくれ、1人になりたい」
「…わかった。紫、お願い」
「わかったわ」
紫はメモリを使用する
《ディメンション》
すると目の前に穴が出現する
「返事はあとでする」
「わかった、ゆっくりとしたまえ」
そう言って凱は穴の中に入った
「よかったの?亡元さん?」
「仕方あるまい、あんなトラウマを思い出したのだ。多感な少年にはきついのだろう」
そう言うと、亡元はお茶を啜った
「それよりもどうするの?他の場所にも」
「それは心配ないぞ」
「え?」
亡元の目には余裕の光が映っている
「私の同志たちがやってくれているよ」
地底 旧灼熱地獄跡
『くはは、温いなぁ』
『そう言うなよゼウス』
『あ、あはは』
ニュークリアドーパントになっていた霊烏路空を倒したのは
『ゼウスガイアナイト』『ヘルメスガイアナイト』『ヘスティアガイアナイト』の三人だった
「お三方、ありがとうございます」
三人にたいして古明地さとりは頭を下げた
『気にすんな!それなりに楽しめたからよ』
『全く、さっさとメモリもって行きますよ』
『『はーい』』
守谷神社 境内
『おしまいですね』
『キャハハ、呆気なーい』
『もう少し静かになさい、ヘラ』
ヒュドラドーパントの諏訪子、ピラードーパントの加奈子を制圧したのは
『アポロンガイアナイト』『ヘラガイアナイト』『アテナガイアナイト』の三人
『大丈夫?貴女?』
「え、あはい」
東風谷早苗は圧倒的な力を持つ三人に呆然としていた
『あれれー?大丈夫?ぎゅーってしてあげる!』
「わわわ、痛い!痛い!痛い!」
『ヘラ、貴女の力想像以上に強いんだからやめなさい。死んじゃうわよ』
『あ、ごめーん!』
『…メモリ持って帰りましょうか』
永遠亭
『はい、おっしまい!』
『愛よ!愛は正義なのよ!』
『なんで俺がこいつらと…』
八意永琳のムーンドーパント、蓬莱山輝夜のクイーンドーパントを倒したのは
『アルテミスガイアナイト』『アフロディーテガイアナイト』『アレスガイアナイト』の三人
「お師匠様に姫様まで助けていただき、ありがとうございます!」
三人に向かって鈴仙は頭を下げる
『師匠にお姫様のことまで!なんて素晴らしい愛なの!』
『うるせえ!』
『メモリ回収しますよー』
数日後 紅魔館にて
「お兄様いた?」
「いいえ、いらっしゃらないようです」
紅魔館の中をフランと咲夜は探し回っていた
凱の姿が見えないのだ
レミリアやパチュリー等は現在部屋で休んでいる
最近になって目覚めたが皆、囚われていた間の疲れでまともに動けないでいるのだ
「あとは、どこに…」
「とりあえず探してみよ?」
「わかりました」
二人は捜索を再開する
「あれ?」
フランは主人の間の扉が少し開いているのに気付く
「もしかして…」
主人の間
「あ、お兄様…」
「……」
そこに凱はいた
まだ主人の間の片付けが終わっておらず、荒れ果てたままであった
「…ああ、フランか」
凱の目に光は灯っていなかった。その目に映っているのはそこが知れない闇だった
「大丈夫…?」
「……」
凱は黙ったままだ
「なあ、フラン」
「…何?」
「俺は、生きててもいいのかな?」
「…!」
「俺は、メモリの力に溺れて、暴走して…」
凱の言葉には後悔とやるせなさが滲んでいた
「おまけに大量に殺した。助けられたはずの人たちを。そんな俺に、生きている価値は……」
「ふざけないで!」
「!」
「お兄様は、凱は間違ってないよ!」
「…フラン」
「凱は、生きてていいんだよ!価値がないなんて言わないで!」
フランは否定した
凱の命に価値がない?メモリで暴走?
関係ない
凱は姉のレミリアを助けてくれたし、幻想郷のために戦ってくれている
それが、フランにとっては何よりも嬉しかったし心のなかでは好意を寄せていた
そんな想い人が絶望の縁にたっているのなら
助けずにはいられない
フランは凱に詰め寄る
「凱は、私たちを守ろうとしてくれたんでしょ、あのときだって」
《エクリプス》が暴走したあの時
普通なら私たちも巻き込まれていたはずだった
でも私たちは無事だった
復讐に呑まれながらも、助けてくれたのだ
「でも、俺は…」
「私も、霊夢達も。貴方のことを嫌いになんてなってない、なるはずがない!」
「…」
凱はその場に座り込み膝をつける
「生きてていいのかな…?」
「うん、……うん」
「こんな俺でも…生きてていいのかな」
凱の目から涙が溢れる
「ねえ、お兄様」
「どうした、フr」
凱の口をフランがふさぐ
「! ……」
急なことに凱は驚くが、そのまま身を委ねる
10秒くらいたってフランは口を離す
「大丈夫…貴方の苦しいことも、貴方が抱える罪も私が一緒に背負うから」
「…………ありがとうな」
凱の目に光が戻っていた
「二つほどいいか?」
「何?」
「まず1つ、初めてのキスだったんだが…」
「……ご馳走さま」//////
フランは顔を真っ赤にして笑顔を浮かべる
「……お粗末様でした」
「それで、もう1つって?」
「ああ、ついてきてほしいんだ」
凱の手にメモリが
《エクリプス》
「え?」
気がついたら、漆黒の世界にいた
「気付いたか」
「うん、ここは」
「精神世界かな? ちょっとしたケジメだよ」
その視線の先には、三人の人影が
「親父、お袋、それに姉さん」
それは、きっと心のなかにいた、三人の死を認めないという拒絶から生まれた影だった
「縛っててごめんな、もう大丈夫だ」
三人の人影が笑った気がした
次の瞬間、漆黒の世界はなくなっていた
「これでいいんだ、俺はもう振り返らない」
「お兄様!それ」
凱の手のメモリのエクリプスメモリが変わっていた
以前は全部黒のメモリだった
今は白と紺が混ざりあった色のとても綺麗なメモリだった
「……綺麗」
「ああ、本当にな」
凱はエクリプスメモリを握りしめる
「行こう、フラン」
「うん、どこまでも一緒だよ」
絶望を、トラウマを克服した凱は
新たな戦場に身を投じる
続く!
ここまで読んでいただきありがとうございました
今回で《Olympus》陣営は全員になります
今度まとめのやつ作ります
それと凱とフランがくっつきました
次回から凱とフランのペアが物語の主役になります
それではまた次回お会いしましょう!
ifストーリー、どうしよう
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このまま地憶譚と一緒
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別小説で出して
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ifはあってもなくてもいい