幻想地憶譚 《とある少年の幻想入り》   作:フォーウルム

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こんにちは、フォーウルムです
今回は事件の犯人と新メモリ、凱の変化についてです

現在の凱のメモリはこちら

H A E T L ?



第17話 怪しい人影/灼熱のメモリ/隠された力

 

ーー怪しい人影ーー

 

 

 

 

 

人里 西エリア

 

 

ジンは人里に来ていた

特にこれといった理由はなかったが、休憩だからといって部屋に篭ることはしない

盤城の話ではかなり広い里らしいので見て回ることにしたのだ

だが、聞くと見るとでは大違いだった

広い

里というからそんなに広くはなくともそれなりに賑わっているだろうとは思ったが

まさかエリアが東西南北で別れてるとは思わなかった

「里じゃなくて街だよなぁ、こりゃあ」

そんなことをぼやいていると

裏路地に入っていく1人の男が

「あ?何してんだ」

とても怪しいので後を追う

すると

「クヒヒ、やるかぁ」

男はメモリを腕に挿す

《カメラ》

「?! ドーパント!」

『! チィ、見られたか』

そのドーパントは奇妙な見た目をしていた

足は異常に太く体と腕は針金のように……いや、針金で

頭にはカメラが乗っている

『逃げるか』

「待て!逃すか!」

ジンはベルトを巻きメモリを取り出すが、すでに男はいなかった

「逃げたか…ん?」

先ほどまで男が立っていた所に何かが落ちていた

それは一枚の風景の写真であった

 

 

 

 

ーー灼熱のメモリーー

 

 

人里 北エリア

 

 

「…どうするかな」

凱は悩んでいた

相手の動きが読めない以上対策は打てない

あの爆破事件はまだ2回目が発生していないのはいい事なのだが対応することが出来ないのも事実

なんとかして手を打たなければ…

「ん?あれは…」

「案が思いつかんな…」

「おい、何をしてるんだ?」

「あ? あんたは確か…ああ、寺子屋の」

「覚えてくれていてくれたのか」

「まあな。名前は知らんけど」

「そういえばそうだったな。何か悩みか?」

「そんな感じだな」

「なら、お茶でもどうだ?」

「気分転換にもいいな。そうさせてもらうよ」

「じゃあ、ちょっと来てくれるか」

「ああ、わかった」

 

 

寺子屋

 

 

 

「すまないな、そんなにもてなせなくて」

「気を使わなくていい」

「そうか、まあ自己紹介と行こうか。私は上白沢慧音だ」

「俺は五十嵐凱だ」

「あの時は助けてくれて助かったよ、ありがとう」

「礼はいい、ほっとけなかっただけだ」

凱はその時のことを思い出す

幻想入りし、寺子屋で暴れていたヴァイオレンスを倒し

その後に霊夢に出会ったのだ

「少し変わったようだな」

「まあ、な。色々あったんだ」

「……」

「ん?どうしt」

ギュッ

慧音は凱を抱きしめた

フランのや霊夢から感じる『優しさ』と違い、その抱擁には『慈しみ』が溢れていた

「…おい」

「すまない。君を見ていたらつい、な。いやならやめるが?」

「…いやこのままでいい」

凱の頬を一筋の涙が伝う

「?! どうした」

「…聞かないでくれ、昔を思い出しただけだ」

ずっと前

まだ家族と共に暮らしていた時の頃

夜中に怖い夢を見ては母にこうやって抱きしめられた

今はもういない

あんな慈しみの心にはもう触れることはないと思っていた

まさか、こんな形で触れられるとは思いもしなかった

 

 

数分後

 

 

「もう大丈夫だ」

「そうか、少しは良くなったか?」

「お陰様でな」

「そうか。そういえば何に悩んでいたんだ?」

「あ、忘れてた」

 

少年説明中

 

「なるほど、この前の爆破事件を追っているのか」

「ああ。もっとも解決の糸口は見つからないがな」

「ふむ、妹紅のあれと関係あるのか?」

「妹紅って?」

「私の友人なんだが…」

「おーい、慧音ー。いるかー?」

「噂をすればだな」

「お、いたいた。ってこいつは?」

「以前話した彼だよ」

「おお、例の。はじめまして、私は藤原妹紅だ」

「はじめまして、五十嵐凱と言います」

「なあ、妹紅。この前言ってたやつ持ってるか?」

「ん?ああ、持ってるぞ」

そう言って取り出したのは一本のメモリ

だが色は黒で、ディスプレイも真っ暗だ

「それは?」

「いや、私にもわからないんだ。道に落ちてたのを拾ったんだが」

「へぇ、見せてもらっても?」

「ああ、いいぞ」

凱がそのメモリに触れた瞬間

 

辺り一面が火の海になった

「?! なんだ?!」

「くっそ、どうなってる!」

「どうやらあれが原因らしいな」

凱が指を指す先には、炎の珠が

「あれか…っておい!どうする気だ!」

凱はその珠に向かって近づく

妹紅や慧音も近づこうとするが、炎に阻まれる

「それが、お前の記憶か」

珠にに近づいた凱はそれに触れる

瞬間、珠は弾けて、メモリに姿を変える

それと同時にあたりの火の海も消滅し、元の寺子屋に戻る

「夢、だったのか?」

「いや、違うらしい」

慧音の問いに答えながら凱はメモリを見せる

それは、半透明な赤い水晶のような本体に真紅のディスプレイのメモリがあった

イニシャルは《P》

「妹紅、このメモリなんだが…」

「いいぜ、やるよ」

「いいのか?」

「ああ、お前の方が使いこなせるだろ?」

「感謝するよ」

そういった時だった

『申し訳ないが、それは無理だ』

「「?!」」「いつの間に」

 

 

ーー隠された力ーー

 

 

 

 

声のする方を見ると、そこには何かがいた

全身が滑っとしており、足からは烏賊のような触手が生えている

『私は《クラーケン》。そのメモリを回収しにきました』

「素直に渡すとでも?」

『力ずくでも回収しますので』

「いいぜ、相手になってやる」

凱はメモリをベルトに挿す

《ルシフェル》

『ん?おかしいな』

凱は変身し、自分の姿に疑問を持った

いつも四枚の羽が、今回は六枚になっている

『さあ、行きますよ!』

『来い!』

相手はメモリの回収に来るような手練れ

少しは強い

 

 

 

はずだったのだが

なぜかあっけなく倒せてしまった

相手は確かに強かったのだが、それ以上に自分の内から力が湧いてきていた

『さて、色々質問に答えてえてもらおうか』

「答えるつもりはありませんよ」

『お前は組織の人間か?』

()()()()()()()

男は素直に答える

まさか

『今回の爆破事件はお前らに関係するのか?』

()()()()()()()

また、男は答える

決まりだ

おそらくルシフェルメモリの効果だろう

何かが引き金となって新たな能力が使えるようになったのだ

凱はそれを使って男から引き出せるだけ爆破事件の情報を引き出した

『最後だ、何か企みはあるか?』

「ええ、我々はカメラの男が破れ次第特別部隊をこの幻想郷に投入します」

『目的は?』

「あなた方の抹殺です」

『そうか、もういい』

凱は剣の腹で男を殴り気絶させる

「終わったか?」

『ああ、迷惑かけたな」

「私たちは大丈夫だ」

「そうか。悪いがもう行かないと」

「気をつけろよ」「またお茶でもしよう」

「ああ」

2人に見送られ、凱は紅魔館へ向かう

一刻も早く皆にこのことを伝え、対策案を考えなくては

そして、このメモリのことも

そう言って凱は自分の手にある《プロミネンス》を確かめたのであった

 

 

 

 

 

 

 

続く

 

 




ここまで読んでいただきありがとうございました
新しいエクストラメモリの《プロミネンス》が登場しました
今後のストーリーにも登場させますので

今回登場した《カメラ》と《クラーケン》は毎度のことですがメモ男さんが考案してくださいました!ありがとうございます!

次回で事件は解決し、その次で四章突入なのでお楽しみに!
それではまた次回お会いしましょう!

遺跡戦 次は?

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