今回は事件解決と四章の導入になります
凱に新しく武器のメモリを持たせます
凱が使用できるメモリはこちら
H A T E L P
ーー形見ーー
「ここか」
紅魔館へ帰る前に、凱はとある場所に訪れていた
「お邪魔するぞ」
「お待ちしてました」
ここは稗田邸、阿求に頼みごとをしていたのだ
「で、どうだった?」
「まずはこれを」
手渡されたのは三枚の紙
そこには凱の家族について書かれていた
「………そうか」
「予想どおりですか?」
「まあ、な。信じたくはなかったが」
そこに書かれていた事実
それは凱の母親は魔界を統治しているフェルグバルトの血をひく者であったことが書かれていた
つまり、凱はリーナの従兄弟にあたる
「さして興味はない」
「なら、こちらはどうですか?」
阿求が差し出したのは一本の大剣
「それを調べているときに見つけました」
「この剣をか?」
「はい。おそらく貴方用かと」
「ちなみに場所は?」
「現実世界の貴方の家の地下室に」
「なるほどな、形見として使わせてもらうか」
それは長さ1.6メートルの大剣であり、凱が憧れていた剣である
「今の俺にはぴったりだな」
剣の銘は《リベリオン》。叛逆の名を冠する剣だ
凱はそれを背中に背負う
「お似合いですよ、凱さん」
「ありがとうな。お代はどうすればいい?」
「要りませんよ」
「そうか、感謝する」
そう言って凱は稗田邸を後にする
紅魔館
「ただいまー、いや、ただいまでいいのか?」
紅魔館に戻った凱、そこへ
「ああ、丁度よかったよ、凱君」
盤城が声をかけてきた
「どうした、なんかあったのか?」
「いや、ジンが犯人らしき奴を見たっていうんだ」
「そうか、ちょうど俺もその話をしたかったんだ」
「本当かい?」
「ああ、皆を集めよう」
そうして凱は紅魔館にいた面々を主人の間に集めた
「ジン、犯人を見たっていうのは?」
「ああ、太い脚に針金の体と腕、カメラを頭に乗っけたやつだった」
「おそらく《カメラ》だな、そいつが犯人で間違いないだろう」
「断定できるの?」
フランの問いに答える
「おう、証言もある」
「証言って、そもそもなんでわかるのよ。その剣も気になるし」
「じゃあ、まとめて話すぞ」
凱は片っ端から話した
リベリオンについて、ルシフェルについて、プロミネンスについて
魔界の軍隊が攻めてくることも。勿論、自分の出自についても
あたりに沈黙が満ちる
「本当なのかい?君が…」
「ああ、どうやら俺はフェルグバルトの血を引いているらしい」
「そんな…まさか、凱様が私の、従兄弟?」
「だが、これで合点もいく。人間ではデビルブリンガーは使えないはずだからね」
「このバカみてえな身体能力もな。あと、このリベリオンはメモリにもなるんだ」
そう言ってリベリオンを持つと光に包まれ、メモリになった
「アラストルと同類っぽいね」
「そうだな、それで今後なんだが」
凱が話を切り替える
「カメラに関してはジンたちに任せようと思うが、やれるか」
「わかった。ジン、頼りにしてるよ」
「了解!」
「俺は少し行くべきところがあるから、そこに行ってくる」
「気をつけなさいよ、何があるかわからないんだから」
指示を出す凱に咲夜が声をかける
「問題ねえよ、心配すんな」
「それもそうね」
凱が部屋を出ると同時に他の面々も動き出す
ーー『切り裂く者』ーー
魔法の森
『くそ!クソクソクソクソォ!!』
なんでうまくいかない!
このメモリで何もかもうまくいくんじゃなかったのか?!
さっきの男に見られてからまとわりつくように誰かが付き纏ってくる
どうする、どうする?
久坂は焦っていた
それが命取りの行動であるとも知らずに
『見つけたぜ』
『?!』
目の前に現れたのは1人の男
全身黒の鎧に覆われていて、肩にサイスを担いでいる
『どうしてここが!』
『そんだけ喚けば嫌でも聞こえるっての』
『くそぉ!』
久坂は持っている写真の中に逃げ込もうとした
カメラメモリの能力は『写真への干渉』
撮った背景の場所へ転移することもできる
写真を燃やせば写っている建物は燃える
今回の事件の手口だ
だが
それができるのはカメラドーパントだけである
裏を返せば
スパン
カメラドーパント以外が写真を弄っても
『な?!』
『逃げられると思うなよ?』
話に聞いていた通りだ
カメラドーパントは体が脆く、近接戦には向かない。それゆえに能力に頼り切りになる
その能力だって先に潰せば、封じれる
俺の《リーパー》の敵じゃない
ジンのリーパーは
それは『特殊能力がない』こと
よく言えば扱いやすく、悪く言えば脳筋である
敵に近づき、斬撃を叩き込む
一応小型の斬撃を飛ばせるが、威力は低い
それでも、写真を切るのには十分すぎる
ドーパントが出す写真をことごとく切り捨てる
『僕は天才なんだぞ?!なんでこんなぁ!』
天才?天才だと?
『笑わせるなぁ!』
ジンの声に怒りが混じる
『お前ごときが天才を名乗るな!』
ジンがサイスを振りかぶる
『お前のような驕るものに、天才を名乗る資格はない!』
そのまま振り抜く
ただサイスを振っただけなのに
あたりの木々は薙ぎ倒され粉々に砕け散る
『あー、やりすぎたか?』
惨状とかした木屑の山を見ると、男はかろうじて生きているようだった
『危なかった、そのまま肉片にする所だったぜ」
変身を解きならジンは男の方を見る
こいつを縛り上げて、維持隊の連中に引き渡すとしよう
ーー受け入れーー
地霊殿 執務室
「頼まれていたやつだ」
「ありがとうございます」
凱は地霊殿に来ていた
さとりに頼まれていたものを渡しに
それは
「ガイアドライバーX2、もっと遅くなる予定だったのでは?」
「まあな、へファイストスの適合率上がったから早く作れたんだよ」
机の上に上がっているのは『ガイアナイトドライバーX2』
凱とフランが使っているものと同タイプのものが4つあがっている
「それよりもいいのか?」
さとりに
「ええ、貴方達が戦っているのです。私たちも戦いますよ」
「そうか、多分さとりたちには防衛に当たってもらうことになる」
「わかりました。何かあったら連絡を」
「ああ。なあ、さとり」
「はい?」
「…いや、なんでもない」
凱はそう言って部屋を後にする
「全く、聞けばいいのに」
さとりは凱が何を聞こうとしたのかを彼の心を読んで知っていた
(俺が魔族のハーフって言ったらどうする?)
聞こうとして聞けなかった凱からの問いに、さとりは心の中で答える
(受け入れますよ、貴方がそうしてくれたように)
事件を解決し、いよいよ始まる魔界の組織《Devil Castle》との戦い
凱たちは無事に勝利し、平和を手に入れられるのか?
続く!
ここまで読んでいただきありがとうございました
今回で三章は終わりになります
次回からは四章の決戦編となります
お楽しみに!
遺跡戦 次は?
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凱
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護
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姫乃
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咲夜
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霊夢