幻想地憶譚 《とある少年の幻想入り》   作:フォーウルム

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どうも!フォーウルムです!
今回はオリキャラの登場と早苗と護の戦闘のお話になります
凱のお店ですが、名前が長いので今回から『FDL』と略します


現在の凱の使えるメモリはこちら!

ヘファイストス ルシフェル リベリオン 
エクリプス プロミネンス トラップ


第30話 幼馴染とヒロイン/予定変更

 

 

夜の街

誰もいない道で1人の少女が連絡をとっている

 

プルルルル プルルルル

カチャ

「こちら姫乃。あら、護さんですか。やっと準備できたのですね?」

「それにしても、随分時間がかかったんじゃありません?……!そうだったんですか!」

「それで、お店の名は?なるほど…いや、そこ間違えないでください」

「彼は元気ですか?……なんですってぇ?!

「それもそうですね、気を付けます。組織の動きはありませんか?…そうですか」

「ついたら凱くんに会わせてくださいね?絶対ですよ!私ですか?相変わらずです」

「なるほど、わかりました。それで会えるんですね?」

「それでは、また」

 

 

彼女の名前は姫乃 禍月(ヒメノ マガツ)

凱達の幼馴染みだ

黒く長い髪を持っており、比較的普通に見えるが唯一他と違うところがあった

それは紫の瞳だった

周りからは避けられ、孤独な人生を歩み、世界に絶望する…はずだった

「うわぁ、すごいきれいなめだね!」

小学生の頃に、初めてそう言われた

それは1人の男の子の言葉だった

その子供の名は五十嵐凱

これが、彼女と彼の出会いだった

その後、護や他の面々とも出会い、少しずつ変わっていった

そんな彼女にとある変化が訪れる

物置で一つの鞄を見つけたのだ

それは悪魔狩りの兵器『パンドラ』であった

17歳でこれを見つけ、そのまますぐに使えるようになった

そして今、八雲紫と言う人物から「凱を手伝ってくれ」と頼まれたのだ

彼を想う彼女はもちろん即決

すぐに向かおうとした

その前に護から連絡が来た

そして衝撃だった

彼が…ハーレム?

彼女の心は不安で埋め尽くされた

「今からでも、間に合うかな?」

彼女は凱の良さを知っており、凱が女だらけの幻想郷に行くと聞いた時、その事を危惧した

まさか既に現実になっていたのは想定外だったが

 

そんなこんなで、彼女は幻想郷に向かう

もうしばらくで紫が迎えに来るはずだ

 

 

 

 

 

 

「早苗!そっち行ったぞ!」

「はい!了解です!」

ところ変わって幻想郷

護と早苗はとある任務にあたっていた

それは凱の店に来ていた案件で、魔物退治だった

そこまで難しくは無いし、ちょうどいいだろうと言うことで早苗と護のドライバーの試運転にちょうどいいということで受けたのだった

「一気に行くぜ!」

護が使っているのは《パーティクル》

それは粒子のメモリであった

粒子を自在に操り防御や攻撃、さらに武器を生成し銃としても使える万能型のメモリであった

彼は両手に剣を生成し、周りの魔物を切り伏せる

「逃がしませんよ!」

早苗が使っているのは《サイクロン》だ

風のメモリであり、言わずと知れた有名なメモリだ

それを早苗が扱うにあたって多少なりと改良が加えられている

見た目はサイクロンドーパントなのだが首にはマフラーが巻かれ、左腕はライフルのような銃となっている

早苗は狙いを定め、確実に魔物たちを撃っていく

そして、最後の一体を倒し終えた

「お疲れ、早苗」

「お疲れ様です!護さん!」

2人は手をあげてハイタッチをした

「案外使いこなせてるみたいだな」

「そうですね、すごいしっくりきます!」

「よし、戻るか」

「わかりました!」

2人は仲良く凱の店に向かって歩き出した

 

 

 

ーー幼馴染とヒロインーー

 

 

 

 

FDL店内

 

 

 

 

凱の店にはいつも誰かしらがいる

ほとんどは彼を好きな少女の誰かしらではあるが、たまに依頼をしに来た飯綱丸や紫もいたりする

今日いるのは霊夢、妖夢、そして鈴仙だ

鈴仙はメモリを受け取りに、妖夢と霊夢は遊びに来ていた

「凱さんは作業中ですかね?」

「多分ね、なんか新作の武器を作るとかなんとか」

「時間かかりそうですね」

妖夢がそういった時だった

 

 

カランカラン

店の入り口の扉が開く音と

ガチャッ

奥の扉が開く音が同時に鳴った

「お邪魔しま…す…」

「お待たせ、少し時間…が?」

店の奥から出てきた凱は目の前の少女を見て絶句する

そこには、懐かしい顔の少女がいた

「姫乃?なんでここに?」

「が…凱君!!」

困惑する凱に飛びつく姫乃

「会えて嬉しいです!」

「待て、まずは事情を説明してくれ」

 

少女説明中…

 

「…というわけなんです」

「お前まで、いいのか?」

「はい!私が来たくてきたんですもん」

「そうか…よろしくな」

「こちらこそ、よろしくお願いします」

「俺は作業あるから、霊夢たちと仲良くしててくれ」

「わかりました」

そう言って凱は奥に戻っていく

「さて、自己紹介もすみましたし。一ついいでしょうか?」

「「「は、はひ!」」」

姫乃が放った言葉に慄く三人

霊夢までびびるのは珍しい

「三人は、彼のことが好きなんですか?」

案の定の質問だった

なんと答えればいいか迷っていると

「私も、好きなんです」

姫乃がポツリと言った

「彼が、初めてだったんです。私の目を綺麗だって言ってくれたのは」

彼女の目にはどこか、過去を懐かしむような雰囲気が漂っている

「なるほどね、一目惚れと」

「は、はい」

「私も似たようなもんね」

「そうなんですか?」

姫乃に聞き返され、霊夢も話し始める

「あいつと戦ってるうちに、惚れちゃったのよね。動きとか言葉に」

「私もかな。どこか冷たいけど、しっかりと私たちの身を案じてくれてるところとか」

「うんうん」

妖夢と鈴仙も頷く

「じゃあ、皆さんお仲間ですね!」

「な、仲間?」

「はい。みんなで取り合うよりもその方がいいかと思ったのですが…」

思いがけない姫乃の言葉に驚く

確かに凱は色恋沙汰に疎く、しかも気づかない

一人一人よりもみんなでアタックした方が良さそうだ

「でも、いいの?」

「何がです?」

「正直な話、あんたの方が付き合い長いんだし、私たちより有利でしょ?」

「そうかもですけど、1人よりはみんなで幸せになる方がいいじゃ無いですか?」

鈴仙が聞き返す

姫乃が言わんとしてること

それは『凱が好きな娘全員と付き合う』ということだろう

「私らとしては、それはいいんだけど…」

霊夢も鈴仙たちも断りはしなかった

「それじゃあ、今後ともよろしくね、姫乃」

「はい、お願いします、霊夢さん!」

そう言って握手を交わそうとした時だった

 

ズズウウゥゥン

 

 

「な、何?!」

「里の方からです!」

急な地鳴りに驚き、急いで店の外に出る

彼女らが目にしたのは

全身が銀色に鈍く光る、巨人だった

「あれ、人里に向かってるんじゃないの?!」

「だとしたら、急ぎましょう!」

霊夢と妖夢が駆け出す

「何事だ?」

凱も外に出てくる

「凱君、私たちもあれを止めに行ってくる」

「…わかった。気をつけろよ」

「凱さんは、来られないんですか?」

「作業終わらせたらすぐに向かう」

「わかりました」

会話を済ませた2人も霊夢たちの跡を追う

 

 

その途中

「止まりな!」

「「?!」」

ドーパントが目の前に現れる

「どいてもらえませんか?」

「断るぜぇ?なんたって獲物、しかも女だしなぁ!」

テンガロハットをかぶったドーパントからキモい笑い(鈴仙視点)が漏れる

「ここは私が」

「いいのですか?鈴仙さん」

「任せてください」

「わかりました」

「てめえら、なんの話を…?!」

次の瞬間、素早く前に走り出した姫乃がドーパントを飛び越え、先に進む」

「あ?!待ちやがれ!」

ガウンッ

「な?!」

急な発砲音に驚くドーパント。その視線の先には

「あなたの相手は、私です」

拳銃を向けて立つ鈴仙が

「いいぜぇ、相手してやる!」

「負けませんよ!」

鈴仙はそう言って《アームズ》のメモリを差し込む

 

 

 

 

ーー予定変更ーー

 

 

 

 

地鳴りが発生する少し前

とある一室に六人の男女が集められていた

彼女らは組織の売買の任を背負う者達だった

「どうしたんだい、リーダー?」

初老の男が女、凛に話しかける

「上からの指示、撤退よ」

「えー!なんでぇ?!」

凛の言葉にチルノのような羽を持つ少女が反発する

「命令よ、グラニカ」

「ちぇ。せっかく昇格できると思ってたのにぃ」

「そ、じゃあ残って巻き込まれるのと、撤退してチャンスを待つの、どっちがいい?」

「戻る!戻りますぅ!」

「ほら、よしよし。…巻き込まれるって、どういうことですか?」

グラニカと呼ばれた少女を宥めながら、もう一人の少女が訪ねる

「文字通りよ、アザリア。私たち以外の部署が一旦動くそうなの」

「そうなんですね、わかりました」

「先に戻っててくれる?」

「はーい!」

そう言ってアザリアはメモリを取り出し、右肩に挿す

《ゾーン》

「リーダーさんたちも行きます?」

「私たちは様子見で残るわ」

「わかりました。お気をつけて」

そういうとゾーンドーパントは初老の男とグラニカを連れ、どこかに消えた

「貴女も行ってよかったのよ?澪ちゃん」

「嫌です!」

凛が声をかけたのは(ミオ)と呼ばれた一人の少女

彼女の頭には狼のような耳がついている

「姉御様と離れるなんて考えられません!」

「全く……いい子ね!」

凛はそういうと澪の頭をわしゃわしゃした

まるで飼い主とペットのようだ

「……見張り行ってきやす」

その光景をしばらく見ていた羅生は外に出る

「ええ、お願いね」

「ベーっだ!」

凛からは応援の言葉が、澪からは舌を出して追い払われた

「……はぁ」

ため息をしながら羅生は見張を始めるのであった

 

 

 

続く

 

 

 




ここまで読んでいただきありがとうございました
次回から本格的に主人公陣営VS組織になります!
組織のメモリや構成員のアイディアの原案はメモ男さんにお世話になっております
アイディアやリクエストは受け付けているのでジャンジャン送ってきてください!
感想もお待ちしております!


それではまた次回お会いしましょう!

凱、姫乃、護、三首、音川の五人の紹介は……

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