今回は早苗と護中心の物語です
今回登場するメモリはメモ尾男さんのアイディアです!
ありがとうございます!
現在の凱の使えるメモリはこちら!
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第33話 幽霊少女と風祝/新たな影
怖い、怖いよ…
私はただ、お店で頑張ってただけなのに…
なんで…?
なんでこんな目に遭わなきゃいけないの…?
夜になったら、
誰か…
助けて…!
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風祝と幽霊少女
宴会が終わって、しばらく経った日のことだった
「「幽霊騒動?」」
「ああ、そうだ」
FDL店内のカウンターに座っている早苗と護は不思議そうに声を上げる
この幻想郷には人間はもちろん、妖怪や鬼、最近だと魔界の方から移住してきた亜人なども住んでいるので、幽霊程度であれば珍しくはない
「外見はどうやら木の化け物らしいから幽霊かどうか怪しいけどな」
「なんだそれ、いつから起こってるんだ?」
「この前の事件あったろ?」
「この前ですか?」
「あれか、三日前の強盗事件」
「そうだ」
凱はそう言いながら何枚か写真を見せてきた
それは強盗にあったであろう店の写真と二人の老人の写真だった
「三日前、西エリアの飲食店でドーパントによる強盗があった。被害に遭ったのは老夫婦が運営している喫茶店だ。
犯人のドーパントは情報からして『ビースト』であるということが確認されている」
「それなら知ってる。確か経営していた夫婦2人が全身に損傷を受けて遺体で発見されたんだったな」
「そんな、被害者が2人も…」
「いや、
「え?」「どういうことだ?」
凱の訂正に2人が首を傾げる
「これを見てほしい」
その写真には、先ほどの老夫婦が笑顔で写っている
その中心に、1人の少女も写っていた
「
「この方が、どうしたんです?」
「事件当日、彼女も店にいたらしいんだが、行方が分からなくなっている」
「おい、まさかとは思うが、その少女が幽霊だとでもいうのか?」
「確証があるわけじゃない。現に死者に使えるメモリなんざ聞いたことねえからな」
そう言って凱は立ちあがる
「2人には、この幽霊騒動の元凶と四柳幽について調べてほしい。本当は、俺が行かなきゃいけない案件なんだが…」
「『ビースト』ですか…」
「ああ、維持隊から協力要請があってな、俺はそっちに行く」
「了解です!任せてください!」「任せとけ!」
「頼む、終わったら酒奢ってやるよ」
「忘れないでくださいね!行きましょう、護さん!」
「あ、おい!」
早苗は勢いよく外に出て走っていく
それを護が追いかけていく
「全く、俺たちも行くぞ、『ナイトメア』」
いつの間にか凱の後ろには
鎧を着た『何か』が立っていた
人里 西エリア
「一応来てみたが、全然情報ねえな」
「聞き込みも新しい収穫なしです」
人里で聞き込みをしたが、何もいい情報は得られなかった
「わかったのは、人当たりの良い少女だってことか」
「あと、ご両親もすでに他界なさってたみたいですね」
四柳幽のことは多くの人が知っていたが、行方を知っているものはいなかった
そこへ
「あ、あの」
「ん?ってあんたは?!」
2人に話しかけてきたのは
四柳幽だった
「それで、貴女は亡くなってしまった、と」
「はい…」
夜更けに四柳を守谷神社に連れて行き、事情を聞く早苗
「お店で準備をしていたら、青い妖怪みたいなのが、襲ってきて、おじいちゃんも、おばあちゃんも…ぅぅ」
「…大丈夫です、怖かったですね」
どうやら事件の当日、四柳はやはり店にいたらしく、開店の準備をしていたようだ
そこへビーストドーパントがやってきて、老夫婦は殺害、四柳も命を落としてしまったらしい
しかし、四柳はその時にメモリを拾っており、死亡と同時にメモリが体内に入り、幽霊のような姿になってしまったらしい
「それで、どうするんだ?」
2人を見ていた護が声をかける
「どうって、それは」
「話を聞く限り、そいつがこの世界にいられるのはメモリのお陰だ。メモリを取り出しちまえば、おそらく…」
そこで護は言葉を切った
「いいです」
「え?」
「これ以上、
「それって…」「どういうことだよ?」
二人が疑問に思った、その時だった
「うぐっ?!あああぁぁぁ!」
急に四柳が苦しみ出した
「幽さん?!」「離れろ!早苗!」
四柳に駆け寄ろうとする早苗を護が止める
四柳の体に紫色の靄が集まり、あっという間にその姿をかえた
『オオオォォォォォォ』
「そんな、彼女が?!」「「やるしかねえ、いくぞ!」
ドーパントに変貌した四柳を止めるため、2人は変身する
人里 西エリア
「頼む、命だけは、命だけはぁ!」
1人の男の声がこだまする
男はビーストのメモリを使って強盗を行った犯人だった
それが治安維持隊にバレ、メモリを使ってなんとかまこうとした
しかし、それは叶わない
音よりも早く接近した銀色の何かに強襲され、それどころではなかったのだ
「あれ、やりすぎでは?」
「そうか?」
文と凱はその光景を眺めていた
「というか、あれって…」
「ナイトメア」
「変わりすぎじゃありませんか?」
ドーパント相手に戦っているのはナイトメアだった
元は犬くらいの大きさだったはずなのだが、あれはどう見ても人型である
「あいつも戦いたいって言ったからな。今回はデータ収集のためだ」
「それでも、あの動きはどうなってるんです?」
ナイトメアはまるで鷹のように飛び回り、ドーパントを翻弄する
「あれは空中戦闘用装備の『α』だ」
「もしかして、他にもあったり?」
「まあな。っと、終わったらしい」
先ほどまで騒がしかったのが、静かになる
「ほら、回収行くぞ」
「は、はーい!」
守谷神社
「ウオオォォォ!」
「幽さん、落ち着いてください!」
ドーパントとなった四柳を止めようにも、暴れているために手がつけられない
「早苗、早くメモリを破壊しろ!」
「でも、でもそれじゃあ!」
メモリを壊せば止められる。しかし、そうすれば四柳は消滅してしまう
「覚悟を決めろ!」
護はドーパントの攻撃を食い止めながら叫ぶ
「……わかり、ました」
早苗はサイクロンメモリをマキシマムスロットに差し込む
《サイクロン マキシマムドライブ!》
右腕の銃口にエネルギーが収束し、放たれる
エネルギー弾はそのままドーパントを貫く
『オオオォォォォォ…』
ドーパントは粒子となって消えていく
それを眺める早苗の耳に四柳の声が届いた
「ありがとう、早苗さん」
その言葉を聞いて、泣き崩れる早苗のすぐ目の前には
《ウィロー》のメモリが落ちていた
次の日
FDL店内
「なるほど、それであんなに気落ちしてたのか」
護の報告を受けていた凱は納得したように早苗を見る
彼女はすっかり疲れ切ってしまったようでカウンターに突っ伏して眠っている
「それで、メモリの解析は終わったのか、凱?」
「ああ、メモリはウィロー。柳のメモリだ」
「木の記憶か?」
「それもあるが、あんな性能だったのはおそらく怪談もあったんだろうな」
「確かに、柳の木って不気味だよな」
「まだわからないこともある。何か判明したら連絡するよ」
「おうよ」
凱と挨拶を交わした護は起こさないように早苗を抱え、神社へと連れて行った
ーー新たなる影ーー
「じゃあ、彼女はこっちで預かるわ」
幻想郷でも冥界でも、はたまた現代でもない世界に立つ家に、八雲紫はいた
「ええ、お願いします」
彼女と話しているのは、1人の男だった
「でも、あなたのやり方では、おそらく彼らと対立するわ」
「それでも構わない」
紫の忠告を、男は聞きながらも首を横に振る
「一刻も早く、彼女を救わなきゃいけないんだ」
視線の先には横たわる、一人の少女が
「わかったわ、あなたが約束を守るなら、私たちも彼女の安全を守る」
「『栄光の化学結社』の排除だったな。任せろ」
「お願いするわね、
幻想郷にまた1人、新たな戦士が加わった
続く
ここまで読んでいただきありがとうございました!
今回登場したキャラは、次回以降も登場します!
気長にお待ちください!
それではまた次回お会いしましょう!
凱、姫乃、護、三首、音川の五人の紹介は……
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簡単にまとめてほしい
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詳しく別々でほしい
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いらない