今回のお話は巨人との決着、そして神のメモリの由来についてです
1日に二本目となりますが、想定外です
思ったより描けたので、投稿します
現在の凱の使えるメモリはこちら!
ヘファイストス ルシフェル リベリオン
エクリプス プロミネンス トラップ ギルガメス
モナSide
一瞬、ほんの一瞬目を離しただけだった
ルクスに下がるように、言おうとしただけだった
その隙すら、敵は見逃さなかった
「……ル…ク…ス…?」
直前に見えたのは私と巨人の間に割って入ったルクスが盾で拳を防いで、私と一緒に吹き飛ばされる所だった
「こた…えて……よ…」
ルクスに声をかけるが、返事はない
それなのに
もう、ボロボロで、動けないはずなのに
ルクスは立ち上がる
私も彼も満身創痍
頭のバイザーは割れて素顔が見える
彼の顔は
笑っていた
ルクスSide
頭が痛い
腕も足も
全身が悲鳴を上げているのがわかる
それでも、俺は立ち上がり、彼女に歩み寄る
視界がおかしい
頭のバイザーが割れているのだ
普段バイザー越しに見ているので違和感がある
片目はバイザー越しに、もう片目は何も介さず前を見る
彼女の方も傷はあったが、俺よりも少ない
これなら、大丈夫だ
「泣き顔を見るのは初めてだな」
ルクスは声を振り絞る
「な、なん…で…?」
モナの声が聞こえる
「女性を守るのが、騎士の務めだ」
「でも……それ…じゃルクスが…」
「大丈夫だ、まだ、やれる」
嘘だ
おそらくあと一、二回耐えるのすら不可能だろう
それでも
「なんで、なんでよ!」
モナの気力が戻ってきたらしい
このまま、逃げられ_____
『グオオオオォォォォ!!』
巨人の雄叫び
それだけで俺たちは吹き飛ばされた
俺とモナは同じようなところまで飛ばされる
「モナ、逃げろ」
「…いや」
「俺がなんとかする、逃げろ」
「…いや、私も残る!」
「お前を死なせたくない!」
「それは私も一緒だよ!」
「っ?!」
モナの瞳を正面から見る
ああ、これはだめだ
彼女のこの目は、もう揺るがないという証だ
「……後悔するなよ」
「…大丈夫もう、決めてるから」
俺もモナも立つ気力はない
悔しい
もっと俺に力があれば
様々な記憶が蘇る
これが走馬灯だろうか…
巨人の足が振り上げられ
踏み潰さ______
「
ーー絶対者君臨ーー
幽香Side
「な?!」「え?!」
目の前の男女が驚いた様子で私を見る
まあ、剣だけで巨人の足を抑えているのだ、無理もない
「あ、貴女は?」
「私は風見幽香。貴女たちの味方よ」
ボロボロになっている少女の問いに答える
「ここからは私が引き受けるわ。紫、お願いしていいかしら?」
「任せなさい」
紫がスキマを使って2人を移動させるのを見届けて、私は巨人の足を退ける
巨人も驚いたのか二、三歩下がる
「さて、覚悟はいいかしら?」
私はその手にもつブラッドの形状を変化させ巨大な戦斧にする
「本気で殺すわよ」
巨人と殺し合いを始めて数分
護が合流してきた
「遅かったわね」
「幽香が早いだけだ」
護はパーティクルを使って飛びながら斬りつける
「凱たちはどうなの?」
「今は城で怪我人の治療してる。紅魔組もいるし問題はないはずだ」
二人がここにいる理由は凱の元に盤城から救援要請が入ったからだ
すぐに行ける幽香と護だけが先に魔界に転送され、他は後々から城に転送される
「それで、あいつはなんなの?」
幽香が率直な疑問を投げかける
「さあ?殺せばわかるだろ」
「それもそうね」
2人の乱撃は絶え間なく繰り出され、巨人に確実にダメージを与えていく
すると、巨人の体が変形し両手を地面につけ、さらに背中から2本の腕が形成された
「第二形態ってか?」
「全く、飽きないわね」
俺たちの猛攻はそんなものなど気にも止めず続けられる
そして、幽香の最後の一撃が繰り出され
『グギャアアアアァァァ……』
巨人は、沈黙し崩れ落ちた
巨人の残骸からメモリが飛び出し、幽香の元へ
「それは?」
「《カラミティ》。どうやら厄災のメモリのようね」
「まじか、エクストラランクかな」
護がそう言った時だった
「その通りよ」
聞きなれない声
その方を見るとそこには
六人のドーパントがいた
ーーエクストラメモリの正体ーー
「お前ら、化学結社の連中か」
「あら、わかってるじゃないの」
俺の問いかけにリーダーであろうドーパントが応える
「そのメモリは神のメモリ。こちらに渡してもらうわ」
「断ったら、どうするのかしら?」
幽香が問う
「いくら貴方達であっても、六人同時に相手には出来ないでしょう?」
事実、ドーパントは6人、こちらは2人
数で負けている上にこちらは疲労している
確実に勝ち目はないが、それで渡す理由にもならない
「素直に渡すわけねえだろ」
「そう、残念ね」
「さっさとやろうではないか、リーダー」
「そうね。さっさと片付けましょうか」
老人のような見た目のドーパントの言葉にリーダーのドーパントは頷き指示を出す
その指示を遂行するために他の五人のドーパントが動き出す
(さて、どうしたものか)
そう心の中で呟いた時だった
「なかなかに面白そうじゃねえか」
『?!』
全く別方向から掛けられた言葉にその場にいた全員が顔を向ける
その先にいたのは
「五十嵐…凱」
俺の親友だった
「俺のこと知ってんのか?いや知らねえわけねえか」
「カッコよく登場したのはいいけど、私らに敵うのかしら?」
凱が加わっただけで戦況は変わらない
「そうだな。一応お前らの使うメモリは割れてるからいいんだがな」
「ハッタリかしら?」
「なんなら言い当ててやるよ。
《エナジー》《アイスエイジ》《オールド》《エイプ》《ゾーン》《サブマリン》なんか違ってるか?」
凱の言葉にドーパントたちはぐうの音も出ない
「あんたがすごいのはわかったけど、それでも戦況は変わらないわ!」
ゾーン・ドーパントがそう叫ぶ
「まあ、そうだな。
「避難だと?一体どういうことかね?」
そう言ってオールド・ドーパントが一歩前に踏み出した時だった
グチャぁ
地面からそんな音が鳴り、オールド・ドーパントは地面を見る
それに釣られて俺たちも足元を見て驚愕する
先ほどまで固い岩肌の地面だった足元が泥沼のようになっている
「こ、これは一体?!」
「まさか、
凱が上に指を刺す
その先にいたのは
巨大な黒い何かだった
完全に漆黒の物体が浮いて蠢いている
それは獣にも竜にも、はたまた人のようにも見える
「な?!なんだあれは?!」
「あれは《エクリプス》さ」
オールド・ドーパントの問いに凱が答える
「エクストラの正体は『記憶という名の神』だ。条件を満たせばこうやって呼び出せる。これで合点がいったよ。なんでお前らがこれを『神のメモリ』なんて呼んでいたのか」
歌うように話す凱をドーパントたちは見ていることしかできない
「さて、質問だ。エクリプスが顕現しているこの状態で、俺たちと殺り合うか?逃げるんなら今のうちだぜ?」
「逃すのか?!」
「護、確かに仕留めるのはありだが、今は怪我人もいる。お前らだって怪我してんだから」
「だからってなぁ…」
「んで、どーすんの?」
巫山戯た口調で挑発する凱に対し、エナジー・ドーパントは冷静に判断する
「ゾーン、撤退しましょう」
「…了解です」
エナジーの指示でゾーンは他の面々を転移させていく
そして
エナジーだけになった時、彼女は凱に向かって言い放つ
「次は、確実に殺すわ」
それを聞いた凱は笑顔で返す
「待ってるぜ?覚悟ができたら殺しに来い」
それを聞いたエナジーは転移した
「ほら、帰るぜ二人とも」
凱と変身を解除した護と幽香は城に向かって歩き出した
「なあ、エクリプスは…」
「これか?」
凱の手には確かにエクリプスのメモリが
「本当にそれ大丈夫かよ」
「ああ、問題ねえよ。プロミネンスも順調に適合してる」
「やっぱ、適合率か」
「そうだな、それでなんだが風見」
「何かしら?」
「お前にカラミティは任せる」
凱の言葉に幽香は目を丸くする
「いいの?」
「いいも何も、それが適合したのは風見なんだ。お前以外には扱えん」
「そう、わかったわ」
幽香はカラミティメモリを大事そうにもつ
「さて、帰ったらドライバー作るか」
凱の言葉に思わず聞き返す
「な、おま。また作るのか?!」
「おう。聞いて驚け!今回のはなぁ…」
こうして、魔界に突如として現れた巨人は2人の戦士によって倒された
しかし、それを狙って現れた化学結社のドーパントたち
果たして彼女らとの決着は着くのだろうか?
続く
ここまで読んでいただきありがとうございました
マジすんません、凱の新ドライバーは次回しっかり出します
話書いてるうちに「あれ、ドライバー出せなくね?」ってなって出せませんでした
次回は凱のドライバーと護のお話になります
それではまた次回お会いしましょう!
凱、姫乃、護、三首、音川の五人の紹介は……
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簡単にまとめてほしい
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詳しく別々でほしい
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いらない