今回は久々に凱くんが主役のお話です!
それと古明地姉妹も登場します
現在の凱の使えるメモリはこちら!
ヘファイストス ルシフェル リベリオン
エクリプス プロミネンス トラップ ギルガメス
地底に少し変わったものがあった
それは広い闘技場である
何も無い空き地を最大限に使って凱が作った物である
最近では組み手や新装備の実験、ナイトメアの試験運転などに使っている
闘技場なだけあって中央の広いフィールドを囲むように少し高い位置に観客席が設けられており、凱はそこに座って戦いを眺めていた
今戦っているのは四人
それぞれ1VS1で戦っている
片方で戦っているのは博麗霊夢と古明地さとりだ
霊夢が使っているのはテクニカル系の《スパークリング》
さとりが使っているのは特殊な性能を持つ《ブレイン》メモリだった
変身すると『味覚』『嗅覚』が遮断される代わりに『視覚』『聴覚』『触覚』が異常強化される
探知範囲は現在だと半径100メートル程だ
ガイアナイトの見た目はアイアンメイデンのような見た目で胸の辺りに巨大な瞳がついており、背中から四本の腕が生えている
見た目の通り動きは遅い
他者への支援だけでなく、自身も戦えるというそこそこ優秀なメモリである
反対側で戦っているのは霧雨魔理沙と古明地こいしだった
魔理沙が使っているのはパワー重視の《スチームロコモティブ》
こいしのは姉と同じような特殊型の《センス》だ
外見はコンバットスーツのような見た目でさとりのとは違い軽やかな動きのできる軽装だ
このメモリは自身の五感のうちどれか一つを突出させて強化するというものだ
一度強化した感覚はしばらくの間再強化できず、一定のクールダウンを必要とする
単独での戦闘に重石を置いたメモリであることは間違いない
久しぶりの戦闘とは思えない動きをする霊夢と魔理沙を眺めつつ、メモリに適応しつつある古明地姉妹に感心しているとポケットに入れていた通信機が鳴り出す
取り出して耳に当てると聞こえてきたのは聞き慣れた声だった
「もしもし」
『凱、今どこにいるんだ?』
「護か。今は地底にいるが、なんか用か?」
『依頼人が来てる』
「へぇ、俺に回すような案件か?」
『相手が相手だからな』
「誰なんだ、その依頼主は?」
『飯綱丸って名乗ってる』
「…わかったよ」
どうやら今日も退屈せずに済みそうだ
ーー狼と悪魔の接触ーー
FDL店内
霊夢たちに声をかけたらこいしはついて行くと言ったが他の三人はどうやらもう少し鍛錬をするようなので置いてきた
カウンターのすぐ近くに腰掛けるこいしに麦茶を出しつつ依頼人に声を掛ける
「あんたが依頼するなんて珍しいな」
「そうでも無いだろう?」
「それで、内容はなんだ?」
「これを見てほしい」
差し出されたのは一枚の写真
それは胸の辺りを赤黒い血で染めた男の写真だった
「先日、人里の北エリアで発見された。死因は胸部損傷による失血死のようだ」
「胸部の失血?即死じゃ無いのか?」
「ああ。傷は肋骨あたりで止まっていて内臓にはさほど損傷はなかったらしい」
「ふーん」
写真を眺めながら凱は尋ねる
「依頼ってのはこいつの犯人探しか?」
「そんな所だ。頼めるか?」
「わかった。引き受けてやるよ」
「感謝するよ」
店を出た飯綱丸の後片付けをしながらこいしに聞く
「どうする?来るか?」
「うん!なんだか面白そうだし」
「面白そうって…。まあ、退屈はしねえわな」
そう言って片付けを終えた俺はこいしと共に外に出る
数時間後
人里に聞き込みをしていた二人は暗くなった道を歩いている
「収穫は無し、か」
「そうだね〜」
「被害者に関してもだが、犯人の手掛かりも無しか」
「うーん、明日また探す?」
「それもそうだな」
そういった時だった
「ちょっといいかな?」
「「?!」」
後ろから声をかけられた
振り向くとそこには狼の騎士のような人型の怪物がいた
その腰にはガイアナイトドライバーが巻かれている
「ガイアナイト…なんかようか?」
怪しがりながらも男に質問を投げる
「いや、君たちからメモリの匂いがしたのでね。もしかしたら持ってるんじゃないかと思ったんだが」
「持ってたらどうする?」
「それを渡してもらえないだろうか?」
「…断ったら?」
その問いの答えは聞けなかった
なぜなら、目の前の男がこちらに刃を振るう瞬間だったからだ
「中々やるじゃないか」
「そっちこそ、まるで人間じゃないみたいだね」
「半分正解だよ」
謎の男の不意打ちをリベリオンで受け止め、《へファイストス》で対抗する
狼騎士の右手には刀のような剣が握られている
「生身で戦うとは、どうかしているんじゃないのかい?」
「急に切り掛かってくる奴には言われたく無いんだがな!」
こちらもそれなりに全力を出して入るのだが一向に勝敗はつきそうにない
「お兄さん、援護するよ!」
そこへ、こいしが加勢しようとする
「流石に2人相手はきつい。ここは引かせてもらおう」
「な?!逃すかよ!」
「また会おう」
そう言い残し狼騎士はどこかへ飛び退ってしまった
「なんつう身体能力だよ」
「大丈夫だった?」
相手の動きに少々驚く凱に声をかけるこいし
「ああ、まあなんとかな」
「それはよかった。夜遅いし、帰……?!お兄さん後ろ!!」
「は?」
こいしが警告を発するのと、俺の右腕が消し飛んだのはほぼ同時であった
ーー強襲の狂気と覚醒の炎ーー
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意識が朦朧とする
何が起こった?
____よう。派手にやられてんじゃねえか?
誰だ
____俺はあんたの味方さ
味方?
____そうさ。《プロミネンス》って言えばわかるか?
エクストラメモリの中身か
____そうそう。ところでどうする?
何がだ
____今、あんたと一緒にいた…こいしだっけか。あの子が誰かと戦ってるぜ?
?! なら行かねえと!
____無理だ。あんたは今気絶してるし、あんたじゃまともに相手が出来ねえよ
……何が言いたい?
____俺に体の今だけ使わせてくれや。そうすりゃあ腕も治すし、襲撃者もぶっ倒してやるよ
それに応じたとして、体は返してくれるのか?
____勿論。俺はあんたの従者…いや契約者の方がいいかもな
…何を言っている?
____今は関係ねえよ。んで、どうする?
いいだろう。ただし条件がある
____何をご所望だい?
攻撃していいのは襲撃者だけだ、他のやつには手を出すな
____それだけかい?
あと、倒した後、俺が「返せ」と言ったら体を返してくれ
____お安い御用さ。じゃあ、やるぜ?
ああ、任せたぞ
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「はぁ…はぁ…!」
「あれれー?おっわりっかなー?」
急に私達を襲ってきた襲撃者は、どこか不気味だった
全身は筋肉で覆われ、血管がこれでもかと浮き出ている
顔は化け物のようで目は充血している
「見た目通りの脳筋なんだね…!」
「キャハハ!いいっしょ?この《インサニティ》メモリは!これを使えばどんな奴にも負けないわ!」
「ぐうぅぅ!」
繰り出される拳や蹴りは一発だけにも関わらず体全身に衝撃が伝わる
「ほらほらほらぁ!守ってるだけじゃ勝てないわよぉ!キャハハハハ!」
凄まじい連撃が私に向かって放たれる
「隙ありぃ!」
「しまっ…?!」
ほんの一瞬の隙をついた一撃が繰り出され、私を貫く
はずだった
急にあたり一面を灼熱の炎が覆う
「な?!」
目の前のドーパントにもわからないようだった
「ったく、派手にやるじゃねえか、クソガキ」
現れたのは、いや
そこに立っていたのはお兄さんだった
しかし、おかしい
彼の髪の毛は全体的に灰色だったはずだ
その髪が、今は真っ赤に染まっている
炎よりも紅い
「アレェ?まだ遊んでくれるのぉ!」
ドーパントが飛びかかる
しかし、彼は焦る様子もなく
「邪魔クセェな、消し飛べや」
そう言って手を水平に薙いだ
それだけで炎の渦が巻き起こりドーパントを吹き飛ばした
炎が消えると、そこには誰もいない
「逃したか?まあ、どうでもいいか」
お兄さんの髪は見間違えなどではなく紅い
喋り方まで変わっていた
しかも、吹き飛ばされたはずの腕まで治っている
「あ、あなたは?」
「んー、俺はプロミネンス。この体の持ち主の従者さ」
そう言って体を自身の親指で指し示す
「プロミネンス?…でもそれは」
「おっと、悪いが時間切れだ。またなお嬢ちゃん」
そう言うと紅かった髪は灰色に戻る
「ふぅ、なんとかなったな」
「あ、お兄さん」
「無事か?こいし」
「…うん」
「さっきのは気にするな。俺もよくわからん」
「えぇ……」
凱の一言に困惑するこいし
「まあ、何はともあれ無事でよかったよ」
「そうだね。なんか疲れちゃった」
「じゃあ帰って寝て、明日何か食いに行くか?」
「いいの?やったぁ!」
そうして、彼らの1日は終わりを告げたのだった
「全く…油断も隙もないとはこのことだな」
気絶しているインサニティドーパントを抱えているのは体から緑色のモヤを出す別のドーパントだった
「ごめんねー?言う事聞いてくれなくってさ」
謝っているのはグレイブと呼ばれていた少年だった
「…五十嵐凱に下手に接触はいけないでしょう」
「ほんとごめんって」
「それにしても、あれは」
「うん、プロミネンスだね」
「報告書が面倒ですね」
「お願いできるかな?」
ハァ「わかりましたよ」
続く
ここまで読んでいただきありがとうございました!
今回は加賀と凱の接触と組織キャラの登場でした
名前は今後明かします
インサニティともう一人のドーパントはメモ男さんのアイディアです。ありがとうございました!
次回は…特にきまってません
何を描くか決まり次第書いて投稿しますのでお楽しみに
それではまた次回お会いしましょう!
凱、姫乃、護、三首、音川の五人の紹介は……
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簡単にまとめてほしい
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詳しく別々でほしい
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いらない