今回は前回の最後に書いたようにパチュリー編です
「どうした、七曜?」
「まだ、これからよ!」
戦い始めてからどれくらい経っただろうか
パチュリーの攻撃は一向にワードには効いていなかった
その理由は
「『ひれ伏せ』」
「くっ!」
ワードのこの謎の攻撃によるものだった
「七曜、この程度なのか?お前の覚悟は」
「まだだって、言ってるでしょ!」
パチュリーは火の魔導書を使い火球を飛ばす
しかし
「『消えよ』」
たったその一言で攻撃は無かったものにされる
「ワンパターンだな」
「このぉ!」
火の魔導書を戻し、今度は金の魔導書を使う
地面から鉄の杭を生成し、ワードに向かって撃ち込む
「愚かな、『砕けよ』」
やはり、その一言で攻撃は無力化される
「そ、そんな……」
「終わりか?ならば『吹き飛べ』」
「!?」
その言葉でパチュリーは何かにぶつかられたように吹き飛ばされる
「ぐ、うぅ……」
「もう止めにしないか、お前では無理だ」
ワードは冷酷に告げる
「仮にお前に力があったとしても、私には勝てん」
「まだ、諦めるわけには…」
パチュリーはまた立ち上がろうとする
「愚か者!自身の力も弁えずに無謀にも向かってくると言うのか!」
「……でも、それでも」
パチュリーには負けられない理由があった
数日前
「ここのとこやっぱ違うんじゃないのか?」
「いいえ、ここは火の術式の要だから」
「ふーん、じゃあここにこれ組み込んだらどうよ」
「…! いいじゃない」
「だろ?」
パチュリーと護は図書館で話し合いをしていた
それはパチュリーの魔導書の魔法を改良しようと言うものだった
それはパチュリーが「護がアリスに魔法のアドバイスをした」ということを聞いて興味が湧いたからだった
実際、彼のアドバイスは中々のもので、パチュリーですら気づかなかったようなところまで的確に指摘してくる
「これで魔法が使えないなんて信じられないわね」
「俺はほぼ人間だからな。その分これで補うさ」
そう言った彼は《ドラゴン》のメモリを取り出す
「エクストラメモリ…羨ましいわ」
「あはは、いつか手に入るだろ」
「ムキュー、いい気になっちゃって」
「じゃあ、こうしようぜ。もしパチュリーがエクストラを入手出来たら何でもお願い事を聞いてやるよ」
「…ほんと?」
「ああ、もちろん」
「……わかった」
これが彼女の負けられない、負けたくない理由だった
「負けられないのよ、私は!」
「『燃え潰れろ』」
「ぐぅっ!あああぁぁぁ!」
パチュリーの体が炎によって押し潰される
全身からおかしな音が聞こえる
それが彼女の骨が悲鳴を上げる音であることに彼女は気づかない
そして……
バキッ
「あ………」
彼女の体が限界を迎えた
「……終わったか」
音からして背骨か何処かが砕けたらしい
試練とはいえ、やりすぎてしまっただろうか
「…せめて葬ってやろう」
ここに彼女の遺体を置いておくのも忍びない。弔ってやろうと思ったときだった
「……『我は七曜を司る魔女なり』」
「…!? 馬鹿な!」
死んだと思っていた彼女から声が聞こえた
「『汝の司るものが魔導なのであるならば』」
「ありえん、確実に彼女の生命活動は終わったはず」
目の前の事柄に驚きを隠せない
「『我が力の元に、その真髄を開花させよ!』」
瞬間、パチュリーの体が輝く
光が消えると、そこに立っていたのは
魔導書ではなく、魔導の結晶を周りに漂わせるパチュリーだった
「これが私の、
彼女が腕を伸ばし、七色の結晶から光線を迸らせる
「『止まれ』!」
ワードは言葉を発するが、光線は止まらない
「馬鹿な、この私よりも上位だと言うのか!」
そう、彼の言葉は
彼女はこの一瞬でワードを越えたのだ
そして、光線はワードに直撃する
「ぬああぁぁ!」
しかし、それは一瞬の事であった
ドサッ
パチュリーの方が先に倒れてしまったのだ
その瞬間に光線は消え、彼女のメモリも排出された
「…まさか、ここまでとはな」
ワードは解放変異を解除し、人間の姿に戻る
「どうやら、甘く見ていたのは私の方だったようだ」
「……う、うーん?」
体が重い
普段こんなに動かないからだ。全身筋肉痛でまともに動けない
あれからどうなったのだろう
最後の死力を尽くして護と作った最終手段を使ったところまでは覚えている
「目覚めたか」
「……!」
隣にはワードが座っていた
「結果だけ言おう」
「……」
「お前は私の想像よりも遥かに素晴らしい成長を遂げ、私に可能性を見せてくれた」
「……じゃあ」
「合格だ。認めよう」
「…!」
パチュリーの目から涙が溢れる
「泣くな」
「…泣いて…無いもん」
「全く……。これからよろしく頼むぞ、パチュリー・ノーレッジ」
「ええ、よろしくね」
こうしてパチュリーはワードと契約を結んだのであった
「はは、やってんなぁ」
凱がいるのは何もない空間
いや、正確に言うなら
しかし周りは緑色の光に照らされ、辺りには光の粒が漂っている
「ココガ我ガ聖域」
声の主は巨大な怪物
鋭い鉤爪に50メートルはあるであろう巨大な腕を4本持つその怪物は宙を漂っていた
4本の腕の交わるところには本体であろう巨大な光がその輝きを放っている
「ボス…にしてはえげつねぇ見た目だな」
「フン、今サラ怖ジ気ツイタカ?」
怪物の挑発を凱は笑い飛ばす
「ははは!舐めんなよ?」
凱はリベリオンを構える
「ぶった斬ってやるよ。精々死なないように気を付けるんだな」
「イイダロウ、サァ、来イッッ!!」
続く!
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
次回は凱の戦闘になります!
今後は、凱→咲夜→護→霊夢→姫乃の順で進めて行きます!
アンケートにご協力してくださった方々、ありがとうございました!
凱、姫乃、護、三首、音川の五人の紹介は……
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簡単にまとめてほしい
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詳しく別々でほしい
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いらない