思ったより長くなっている六章
もうしばらく続きます
ーー氷獄の獣ーー
「準備はいいな?」
「ええ」「いけるわ」
護、幽香、そしてパチュリーはそれぞれ変身し冷気の中心部に向かっていた
敵の正体が《コキュートス》であると判明し、俺たちは作戦を考えた
敵は冷気で体を守っている
ならそれを破って一気に倒してしまおうというものだった
エクストラの《ワード》や《カラミティ》を同時に使うと何が起きるかわからなかったので、今回は二人に《アブソリューター》と《グリモワール》を使ってもらっている
椛達には町の方の対処を任せてある
「着いた」
「さすが、中心部なだけあって寒いわね」
冷気の中心部には繭のようなものが
「あれが、コキュートス」
「早く倒しましょう」
パチュリーがそう言いながら魔導書を使用した瞬間だった
ピキ、ピキピキピキピキ
「あ?」「え?」「嘘!?」
繭にヒビが入り、中から氷を纏った獣が現れた
「グゴォォォ!」
獣の咆哮には今まで以上の冷気が備わっていた
護は壁際まで吹き飛ばされ凍りつき、パチュリーたちは凍りはしなかったものの寒さで体が動かなくなってしまった
「幽香!パチュリー!」
「く…体が…」「寒……い」
辺りを凍てつかせる冷気が三人を襲う
「くそ、くそぉ!」
手を伸ばそうとしても、どんなに足掻いても、氷は砕けない
「動け、動けぇぇぇぇ!」
コキュートスが鋭い爪を持つ腕を幽香に向かって振り下ろす
「やめろ、やめろおぉぉ!!」
その時だった
桜色の閃光が走り、コキュートスが仰け反る。
そして、その先には1人の少年。
「霜月 雪華、参上した!お待たせ、母さん…じゃなかった。僕は、この幻想郷の危機に、異世界より馳せ参じた。手伝うよ」
「い……せか…い?」
幽香は困惑していた
「おいアンタ!」
護は少年に呼び掛ける
「俺の氷砕いてくれるか?」
「ああ、いいぜ」
そう言うと、炎魔法を放ち、氷を一瞬で融かす。
「サンキュー、こっからは俺のターンだ!」
そう言って護はメモリをドライバーに挿す
《ドラゴン》
「う……ウオオオォォォォォ!!」
護はドラゴンメモリを使い、変身し辺りに炎を撒き散らす
「援護するぞ!」
彼はなんとスキマを作りだし、そこへ炎魔法を撃ち込む。それはコキュートスのもとへと転送され、奴にダメージを与える
「いいじゃねえか、俺もぶちこむぜ!」
護は周囲に九つの色の違う光の珠を作り出しコキュートスにぶつけた
その衝撃で辺りの凍てつくフィールドは消え去った
「グガア!」
コキュートスの体勢が崩れる
「アンタ!少し下がってろ!」
護は変身を解き、体勢を低く構える
「そこまでやわじゃねーよ!
恋符……!」
「いや違ぇ!生身じゃ帰ってこれねえぞ!」
護は閻魔刀に力を込める
それだけで辺りの雰囲気がガラリと変わる
「そういうことかよ。なら退かせてもらうよ!」
そして彼は飛び退く。
彼が飛び退き、パチュリー達を巻き込まない範囲を確認し、放つ
「刻んでやる!『絶・次元斬』!」
辺りを斬激がまう
その軌跡は時空の裂け目となり、辺りを巻き込み、刻む
「グガアアァ!」
コキュートスは全身を刻まれ消滅し、その場にメモリが残った
ーーもう一人の乱入者ーー
「出鱈目な威力だな…」
「ん?生きてたか」
「生きてるよ」
雪華はジト目になる。
「何はともあれ、助かったぜ。サンキューな」
「おう。ところで、桜色の髪の女性、見てないか?」
「桜色?さとりか?」
「いや、違う。ここじゃないのか…」
「他に居るか? っと失礼」
護の持つ通信機が鳴る
「おう、こっちは終わったぜ」
相手は五十嵐凱だ
『こっちもだ、ところでそっちに雪華って名前の奴は居るか?』
「雪華ぁ?いや、知らねえが」
「いや僕だよ」
思わず半眼になる
「あ、まじ?」
護は少々申し訳なさそうにする
「代わってくれ」
通信機を貸してくれ、と手を出す。
「いや、こうした方が早い」
そう言って通信機をスピーカーモードにする
「霜月 雪華だ。僕に何か?」
『雪華、君を探している少女がこちらにいるんだが、心当たりは?』
「何?もしかして、桜色の髪をした女性じゃないか?」
『ビンゴ、だな。直ぐに来てくれ。』
「よし、俺も戻r」
『お前は魔界に行け』
「えー」
『幽香達は向かったぞ』
「まじか!」
あたりを見回すと既に彼女たちはいなくなっていた
「何処だ?場所が分からないことには…」
雪華は場所を聞こうとする
『大丈夫、直ぐに分かる』
その瞬間、二人の背後になにかが着陸する
「何だ?」
そこにいたのは、背中に羽を生やし、鎧を纏った騎士の姿の何かだった
「ああ、うん。そう言うことか」
護はどこか納得する
「おいアンタ」
「何だよ?」と言いつつ
「音速の圧に耐えられたりする?」
「多分いける」
雪銀を構える。
「そうか、まあなんだ」
護は雪華から離れる
「生きてたら、また会おうな」
「は?何するつもり?」
その瞬間、騎士が雪華を捕らえ、音速を優に越える速度で飛び去った
「うおおおぉぉぉ?!」
「……頑張れよ」
続く
ここまで読んでいただきありがとうございました!
次回は雪華と凱の初遭遇の回になります
お楽しみに!
凱、姫乃、護、三首、音川の五人の紹介は……
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簡単にまとめてほしい
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詳しく別々でほしい
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いらない