「うっし、出来た」
「何それ?」
凱は地下の工房で武器を作っていた。姫乃はそれを見ている
「新武器。俺じゃなくて桜のだけどな」
以前、彼女達はドーパントどころか、マジェストにすら歯が立たなかった
今度彼らが来たとき用に作っているのだ
「さて、使えるか試さねえとな」
凱は次元の穴を作りそこへ走って行く
「あ、待ってよ凱君!」
姫乃も後を追う
地底であんなことが起きているとも知らずに……
ーー乱入者ーー
「くそ、どうなっている?!」
「僕が知るとでも?!」
ルクスと猟介は背中合わせで戦っていた
急に現れた大量の兵士を相手にして
彼らが戦っている間に燐は戦えなくなっていた維持隊の隊員達を避難させていた
「数が多い。そっちは無事かい?」
「なんとか。だがこのままじゃ!」
そこへ
ジャァーーン
ギターの音が鳴り響く
「?! 今度はなんだ!」
「やあ、大変そうだね」
やってきたのは背の高い女性
その手には紫色のギターが握られている
「私は
そう言ってウインクをする
「詳しい説明は後。今はコイツらを倒すとしようか」
「了解です、ナルさん!」「ああ、任せろ!」
ナルの呼び掛けに二人が応じる
「さあ、ショウタイムだ!!」
ナルがギターをかき鳴らすと、辺りを紫電が駆け回った
「見つけたぞ」
「あの三人を相手にするぞ」
「ういっす」「おうよ」「了解です」
リーダー格のコマンダーは自身が生み出した兵隊達に指示を出しながら三人の仲間に声をかける
「竹岡は騎士を、逢坂さんはギターの女を、私と野芝で恐竜をやる」
『了解!』
「新手か?!」
ルクスは盾を構え、斬りかかってきたドーパントの攻撃を防ぐ
その見た目は竹の怪人ような姿だった
「竹のドーパントか!」
「へぇ、わかるんだ」
「見ればわかる」
ルクスは盾で弾き飛ばす
バンブー・ドーパントは両手から竹のような剣を作り出す
視線を外すとナルはバッタのようなドーパントと戦っており、猟介は将校のようなドーパントと銀色のドーパントと戦っている
「よそ見していいのか?」
「チィッ!」
バンブーは両手の竹で斬りかかってくるのに対し、ルクスは剣と盾を駆使し
て応戦する
「ぐうっ!?」
しかし、ルクスは連撃の前に呆気なく動きを封じられ、追い込まれていく
「そらそらそら!」
「ぐあぁっ!」
遂に、ルクスに致命的な一撃がヒットし、変身が解除されてしまった
「案外弱っちいな、こいつ」
「ぐ……」
ルクスは必死に《パラディンメモリ》にてを伸ばす
が
パキン
メモリは、割れてしまった
「そ……んな」
まだ彼は目の前の事態を飲み込めてはいない
「かわいそうに、このままぶっ殺してやるよ」
バンブーは近づき、両手の竹剣をルクスに突き立てようとした
その時だった
ヒヒィーン
「あ?……あぶねぇ!」
二人の前に、突如として現れたのは、銀色の馬だった
ーールクス、覚醒ーー
「……お前は?」
ルクスは目の前の馬に問いかける
馬はパカパカと足音を立ててルクスに近づき、フンフンと匂いを嗅いでいたが、急に彼を口でつかんでたちあがらせた
「僕の…味方なのか?」
馬は低く唸りながら首を縦に振る
そして背中にあるメモリを見せつけたきた
「これを、僕に?」
馬はそれを肯定するかのように彼を背中にのせる
「…《キャバリエ》……いいだろう」
彼はメモリをベルトに挿す
「見せてみろ、その力を!」
《キャバリエ》メモリを使い、彼は本物の騎士に成る
体は白銀の鎧に覆われ、その手には巨大な槍が握られている
「すごい……力が溢れてくる」
これなら、勝てる!
「走れ!」
馬に指示を出すと、それに従い猛スピードで駆ける
「くそ?!なんだアイツは!」
バンブーは距離をとる
ルクスの急な覚醒に他のドーパントにも焦りが見える
「うおおおぉぉ!!!」
彼は思いっきり槍を振り抜く
「ゴブアァ?!」
「な?! 全員、バンブーを援護しろ!」
三体のドーパントが一斉にルクスをターゲットする
「なめるなぁ!」
ルクスはそれを立った1人で相手にする
「く……何故だ!」
コマンダーは悪態をつく
計画は狂ってしまった
このままでは被害が出る、それは阻止せねばと考えを巡らせるが、打開策は思い付かない
「このままじゃ…」
そこへ、急な変化が訪れる
辺りが濃い靄に覆われたのだ
「! 全員撤退!!」
コマンダーはサーマルゴーグルを装着する
彼の言葉に従い、他三人が撤退を始める
「………次は負けん」
「……逃がしたか」
馬から降り、変身を解いたルクスは辺りを見回す
急な靄も晴れ、視界は良くなったが辺りに先ほどのドーパント達は居なかった
「お疲れ、ルクス君」
声を掛けてきたのはナルだ
「お陰さまで助かりました」
「こっちの台詞さ。君がいなかったらどうなっていたことか」
ナルは顔を綻ばせる
「さて、私らは行くよ」
「はい、ありがとうございました」
ルクスは二人を見送る
「さて、お前をどうするかなぁ」
馬のたてがみを撫でながら、考える
「まあ、許してくださるだろう」
報告を兼ねて盤城様に相談しよう
そう思い、歩き出したのだった
「…ご苦労様」
武田、逢坂、竹岡、野芝の4人は壁に寄りかかっている
彼らが今居るのは科学結社の移動用車両の中だ
全員が変身を解いている
「正直助かりました。ありがとうございます」
お礼をいわれているのはガスマスクをした男だった
「私としても、君らの離脱は看過できんからな」
そう、今回の演習の立案は彼なのだ
「とりあえずデータはとれた。次の作戦が終わるまでに体調を整えておけ」
「次の作戦って?」
その場のメンバーでもっとも若い男、竹岡が聞く
「ああ、正直乗り気ではないんだが」
ガスマスクの男はため息混じりに言う
「次の作戦は、戦艦での駆逐だそうだ」
続く
ここまで読んでいただき、ありがとうございました
どうも、フォーウルムです
年末で色々やりながらでペースが遅くなりました
次は早く出せるといいな
さて、今回はオリキャラの三首と音川
それと敵組織のメンバー4人
さらにルクスの覚醒、となかなかに多い回でした
オリキャラや組織メンバーは今後も登場させる予定です
それではまた次回、お会いしましょう!
凱、姫乃、護、三首、音川の五人の紹介は……
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簡単にまとめてほしい
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詳しく別々でほしい
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いらない